人工呼吸器をつけていても、散歩にでかけよう。

記事をご覧いただきましてありがとうございます。現在、緩和ケア病棟で勤務しています看護師で”とものり”と申します。

この日々、看護師の仕事をしていて感じているのは、医療・介護サービスのなかにはチームの看護師だから出来るケアと、看護の知識があれば看護師じゃなくても出来るケアがあります。

例えば人工呼吸器。肺や心臓の機能が不安定な時期には入院し絶えず看護師などによる観察やケアが続くためチームでの関わりが必要です。
しかし安定し慢性化してくると、絶えず看護師などが必要とは言えず、長期の入院は保険の制度上難しいため、呼吸器をつけたまま退院か受け入れ可能な施設を探す事になります。  

退院後自宅でケアを行う家族には、使用方法や注意事項などを含めた説明の他、訪問看護師や往診医などバックアップ体制は整えていますが、現実として医療者がいない時間がほとんどです。
警告アラームは夜中でも鳴りますし、不安から訪問看護師を呼んでも駆けつけるまで時間がかかります。

しかも、看護師さん達が全員呼吸器ケアを熟知している事業所と契約できている方々は幸運で、そうでない方も多くいらっしゃる印象です。夜間・休日に起きたトラブルで不安を胸にした電話であっても対応してくれた看護師に「チェンジ!」とは言いにくいことでしょう。
(何を隠そう私の母も正にこのタイプでした!)
この場合必要なのは知識や適切な助言をできる人であり看護師免許ではありません。

想像してみて下さい、呼吸器をつけた方が見る世界を。
病院の天井から自宅の天井になっただけで満足でしょうか?

人は五感を使って様々な情報を得ており、その中でも視覚から得る情報が8割と大半を占めていると言われています。ですが、視覚以外の感覚による残り2割を放棄したら人生の多くを損してると思いませんか?

自宅介護している方でも、患者さんが自宅に居ながらテレビやネットで見える世界、つまり視覚情報は広げられるかもしれません。ですが、それ以外の感覚も積極的に使うことで、QOL(生活の質)を高めることができると思うのです。

先ずは呼吸器を着けたまま散歩しませんか?桜や紅葉では、その美しい彩りだけでなく、頬を撫でる風に季節の移ろいまで感じる事が出来ます。お祭りでは喧騒も心踊る一因。何より介護してるご家族も、家ではなかなか見ることのできない患者さんの表情に出会えるチャンスです。

初めは命に関わる機械が体についていることへの不安が大きく委縮していた気持ちも、ひとつひとつ理解してトラブル時の対応さえわかれば、命を支えてくれる、頼もしくもキュートな相棒にしかみえないはずです。

私の呼吸療法認定士としての知見と実務経験もありますので、患者さんを支えるご家族だけではなく、もっと笑顔を引き出したいけど不安で一歩踏み出せずにいる医療従事者の方、特に訪問看護の方などの力にもなれればと思っております。

今のあなたに必要なのは単に看護師免許を持った人でしょうか。

一緒に諦めかけた願いや、大切な思い出の時間を噛みしめましょう。
目指すのは今の医療・介護保険の範囲ではできない、敷居が低く、新しい看護のオーダーメイドサービス。気軽に「ちょっと聞いてよ、看護師さん!」と、多くの方に頼って頂けたら嬉しく思います。

多くの方に笑顔が戻りますように。
お問合せを受付ておりますので、どうぞお気軽にご連絡ください。

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既に受けられている医療機関での医療・治療やサービスは継続していただきながら、外部で不安や悩みに対して寄り添う専任サポーターのような位置づけで支援致します。

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緩和ケア看護師「とものり」宛

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■費用について
初回のご相談は無料です
(諸経費:初回含む、対面の場合のみ交通費と喫茶代等を頂戴致します)

note作者「とものり」のプロフィール:
・現役 看護師
・呼吸療法認定士
・介護支援専門員
 -過去にICU(集中治療室)、訪問看護、内科系の病棟勤務後、現在緩和ケア病棟勤務に至る
 -宮城県仙台市出身。東北弁混じりの素朴さが残るトークには定評あり。



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