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LADY JANE

下北沢のジャズバー Lady Jane が、来年の春、店を閉じるらしい。

中島みゆきの曲「Lady Jane」は、この店のことを歌っている。


「微博」の中島みゆきファンサイトにこんな投稿があった。

LADY JANE 明年4月份要关门了啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊
我还没去过啊啊啊啊啊啊啊啊啊

Lady Jane が閉まっちまうよ~、ああああああああああ
オレまだ行ったことないんだよ~、ああああああああああ

という某中国人ファンの嘆きである。

Lady Jane は、聖地巡礼のスポットの一つらしい。


わたしも行ったことがない。

ふらりと足を運ぼうかな、とふと思ったが、
ジャズも解せぬ野暮な老人にはちょっと場違いかな・・・

LADY JANE 店を出るなら まだ
LADY JANE 暗いうちがおすすめです

終電を気にしながら飲むのは無粋だし、
かと言って朝まで飲む体力もないし、

どうしようかな・・・


LADY JANE 店内(「東京新聞」WEB版、2024.9.17)


LADY JANE

LADY JANE 店を出るなら まだ
LADY JANE 暗いうちがおすすめです 日常な町角
LADY JANE どしゃ降りの夜なら
LADY JANE 古い看板が合います 色もない文字です

愛を伝えようとする二人連れが ただジャズを聴いている
愛が底をついた二人連れも ただ聴いている

時流につれて客は変わる
それもいいじゃないの この町は 乗り継ぎ人の町

LADY JANE 大好きな男が
LADY JANE この近くにいるの たぶんここは知らないけど
LADY JANE

LADY JANE 脛に傷ありそうな
LADY JANE マスターはいつも怒ってる 何かを怒ってる
LADY JANE 昔の映画より
LADY JANE 明日の芝居のポスターが 何故か古びている

座り心地が良いとは言いかねる 席はまるで船の底
常に灯りは霞んでいる 煙草のるつぼ
時流につれて町は変わる
迷い子になる程変わっちまっても この店はあるのかな

酔いつぶれて寝ていたような片隅の客が ふいとピアノに着く
静かに遠ざかるレコードから 引き継いで弾く
時流につれて国は変わる
言葉も通じない国になっても この店は残ってね

LADY JANE 私は一人です
LADY JANE 歩いて帰れる程度のお酒を作ってね
LADY JANE 店を出るなら まだ
LADY JANE 暗いうちがおすすめです 日常な町角
LADY JANE



*ヘッダー画像:LADY JANE(「東京新聞」WEB版、2024.9.17)

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