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新しい視点の見つけ方


今の立場を受け入れられずに焦っている。
どうしたらやりたいことをやれるのか?

やりたいこととは違うことをやらざるを得ない。自分で選んだ道なのにモヤモヤする…。

私もそんな思いがあって自分探しをする。


月のとびらという本を読みました。

占いとの「つきあい方」の本。


占いって人生だと思う。

生きていく上での悩みをぶつけるのが占いなら、占いは人生のひとつだとも言える。

この本は単なる占いについて語った本ではない。

人生に、生き方に行き詰まった時、味方になってくれる本である。


月は東洋的に考えると、陰です。
陰陽の陰。
性別で言うと女性。

陰陽は必ず対になるので陰があれば、陽がある。

月があれば、太陽がある。

太陽は見ようとしなくてもよく見えるけど、月は見上げてみないと見ない。

この1ヶ月で何回月を見たか?
私は覚えてないほど少ない。

それと同じように自分の内側は見ようとしないと、見ない。

人生に行き詰まった時、いつも見ている視点から別の視点で見てみる。
自分の内側を見てみる。

すると、ふと見つかるものがある。

この本では、

「月の目」は、私たちの毎日をつつむ「目に見えないもの」を見る目です。

月のとびら/石井ゆかり より引用

とされています。

行き詰まった時、この先が見えなくてつらい時。

「目に見えないもの」を見るために「月の目」を使ってみることで今まで見てこなかった自分と出会えることができる。

そうすることで、「もっと自分らしく生きる」とこの本は教えてくれました。


自分と向き合ことは恐いし、傷付くこともある。

「なぜ自分は不幸なのだろう?」と悩んでいる人は、自分の内面と向き合うことから避けてきているとこの本は指摘する。

それは傷つくことから身を守るための自己防衛であり、そのことにまず気づくことが大事なのだと。

自分と向き合う勇気が出なくても「月の目」という別の視点が存在すること、向き合いたくないのは防衛反応であること、これを知ってるだけでも悩みから少し解放される気がした。


この本は、「お探しものは図書室まで」に悩みに寄り添う本として登場します。
占いの本なのにその悩める登場人物にピッタリと効いていく様に感動しました。

私はその登場人物と立場も悩みも異なります。
この月のとびらを読んで、登場人物のように新たな視点を得ました。


感じたことを「太陽の目」で見て伝えるのってなかなか難しい…。

陰陽ふたつの目と心で生きてゆく。

これもまた中庸な生き方なんだと気づいて感動しました。

地に足を着け、空をあおぎ、変わりながら進んでいこう。
開いたページの向こうにいる誰かに、もっと大きな「本当」を届けるために。

お探し物は図書室まで/青山美智子 より

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