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#TOKYO2020 と私が目指していた場所

生まれて初めての自国でのオリンピック開催。
東京2020が決まった2013年、私はまだ現役選手として走っていました。(翌年に引退してるけど)

当時の気持ちを正直に書くと、自国での開催は嬉しいけど、「真夏の8月にフルマラソンって・・、ほんとにやるの?」と頭によぎったのを覚えてます。

2007年の北海道マラソンで熱中症になり、レース後インタビューも受けれない位のダメージを受けたことがあるので、この怖さがあったからです。

ちなみに、男女ともマラソンと競歩は札幌市での開催になりますし、マラソンは朝7時スタートなので、めちゃくちゃな暑さにならないよう、無事に走り切って歩き切ってくれることを願うばかり。

コロナ禍の中で、厳重な予防対策をやりながらオリンピックが始まりましたが、日本人選手の活躍がすごいですよね。

普段見ることのないスポーツを見るのは、私自身も新鮮です。
日本人選手に限らず、最後までボールを追う姿勢は、(女子ソフトボール決勝の話)感情が表にほとんど出ない私でも「おー、すごっ」って、一人で言ってたり。
余談ですが、コロナ禍でこの1年ほど、人と話す機会が極端に減っているせいか、独り言が地味に増えたような気がする…笑

プレーもですが、選手の表情や目を見るのもその人を語っているような気がして、やっぱりスポーツはいいですね。

ちょっと、今日はオリンピックの記憶を辿りたくなったので、私の当時の目線で書きたいと思います。

見る立場としてのオリンピックの記憶

私の初めてのオリンピックの記憶は、1988年のソウルオリンピック
小学校4年生で、今回の東京2020のように夏休みだったことを覚えています。

特に何を考えながらみていたわけでもなく、ただ、どのアスリートも超人に見えて、別次元の人たちの戦いをみているような感じ。

記憶が途切れ途切れで、あんまり詳しくは覚えてないのですが、100mのカールルイス選手とかジョイナー選手とか、スター選手が走る姿をみて、観戦者として、「すごい、すごい」とだけ言ってる。

そして、小4が見えた光景は、先程までのしのぎを削って戦いを繰り広げていたのに、戦いを終えた選手は、仲間同士のように讃えあう。

アスリートって、心が優しいんだなと感じたことを覚えています。(小4の感想なので、表現が単純ですがお許し下さい。)

以前、憧れた選手についてnoteを書いて、本人まで届いた↓

競技をはじめてからのオリンピック

1992年のバルセロナオリンピックは、中学2年。
前回のソウルから4年が経ち、本格的に陸上競技をはじめて2年。
観戦者として、「すごい、すごい」と言ってるとこから、見る目線が代わり海外選手の走りのかっこよさ、駆け引きや仕掛けるときの表情、仕草、どんなシューズを履いている、競技者目線というより、自分限定のこっそり評論家として笑(ちょっと、この頃は自分でも引くくらいマニアックな観戦の仕方)

有森裕子さんや森下広一さんがマラソンで銀メダルを取られて、山下佐知子さんも谷口浩美さんも入賞されて、日本人でも戦えるんだということにワクワク。

自分の競技とはまだ、駆け離れてるってとこもあってか、自分の競技とリンクさせることはできなかったのですが、長距離種目を観戦するのが楽しくなってきた頃。
小学生の頃は3000m以上の競技は飽きて、最後まで観戦できなかったですから。

競技者として狙っていたオリンピック

2004年アテネオリンピック以降は、選考会を走っていて、実質の私の中で、狙ったのは2008年の北京オリンピックのみ

2008年の北京オリンピックの選考会の話は、散々書いてきているので、今回は別の話をしたいと思います。

2004年アテネオリンピックの選考会は10000mを走っていて、まだ代表を狙うには気持ちが追いついていませんでした

同じ所属先の弘山晴美さんが3位に入り、代表入りしたわけですが、悔しいというよりもまずは自分の近くにこんな素晴らしい選手がいるのだから、練習以外での姿勢を学んでいこうと思いました。

その頃は、格段に経験値は違うので、すぐに同じことをやって同じように強くなれることはできないと分かっていました。

ただ、分かったことは人柄的には、競技以外の時は結構緩い人だということ。(悪口ではないです)

私はどちらかというと、競技も競技以外の時も、常に頭の中で競技のことを考えていて、負荷をかけ続ける傾向があったので、やるときの集中力とやり切った後の抜き方がうまいと言った晴美さんがちょっと羨ましいと思ったことも。

自分と違うタイプの選手がいると、いろんな気づきがあるので面白い。
それに、やり方には正解も不正解もないから更に面白い。

東京2020オリンピックで陸上競技がはじまって

東京2020が始まって、昨日から陸上競技が始まった。
3000mscの三浦龍一選手の日本新、49年ぶりの決勝進出に始まり、初っ端から鳥肌。

選手には1年越しのオリンピックを存分に楽しんで欲しいと同時に、くれぐれも身体と心を大事にということを願いたいですね。

おまけ:オリンピックがはじまってから近くまで行ってみました。



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