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“読書の力”で断酒11か月。


※【断酒】をすすめる内容ではありません。読書をすすめる内容です。

※このままでは嫌だ。「酒を辞めたい」と悩む人へ。

※根を詰めずに気楽に読んでください。

※このnoteは出会えた本(教科書)を紹介するnoteです。


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苦しい時期に…手に取った本

 断酒を決断する間際、人生で一番酒に苦しめられていた。


身の回りのもの全てが敵に思えていた。

なぜこんなにも苦しいのか?

”ナニ”にこんなにイライラしているのか?

なんのために生きているのか?(陳腐で恥ずかしい言葉ですが……尾崎か笑)

何かを渇望している感覚。


哲学的な話でもなんでもない。

40手前でやっと気付けた。


僕の場合、酒が悪かったのだ。


そんな時期に出会えた人生の教科書が



しらふで生きる  町田康

だ。

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そして、もうすぐ断酒1年に!

 この本、もう、まるで「自分の考えを代筆してくれているのか?」と。

……本の内容に焦り、と、共に安堵した記憶がある。


 町田康は文学者である。

この本の序盤は非常に文学的で(文学的ってなん、だ?)、ナニを言っているかわからなかった(僕の読解力がないだけなのでは?という意見は受け付けない)。

理解に苦しんだ本だ。読書初心者は、序盤で心が折れるかもしれない。

しかし、読みすすめるごとに”僕にはしっくりくる”文章だった。

『酒呑みの滑稽さ』が”恥ずかしくなるくらい”見事に画かれている。


 作中は、酒に対して、ずうっと”グダグダ言ってる”のである。非常に“理屈っぽい”し、ずうっと“被ぇ害妄想感”が出ている。

↑コレに対して「オレっぽい」……という感想を持ったのだ。


読んでいてドコか恥ずかしくて、ドコか気持ち悪くて、ドコか切なくなる。そしてそれが“断酒欲求”につながるのだと思う。


著者の『アルコール論』というのか『酒観(サケと向き合う世界観)』とでも言うのか……自分と似ていると言えば烏滸(おこ)がましいが、非常に『しっくり』きたのだ。


 ”人との出会いは必然”とか、“出会うべくして出会う”なんてぇことを言いますが(急に落語口調)、この本と出会うタイミングもまた僕の中ではベストでした。


上記の本、最初の小見出しにあるように、人生で一番苦しい時期=断酒決行直前に読みました。それが僕の人生には一番よいタイミングだったのだろう。


そして、おかげでもうすぐ断酒1年だ!

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11月16日で【断酒】1年

 やはり、僕は“読書”のおかげで【断酒】を決断することができました。


回りくどい言い回しですが…、“字を読みすすめる”という行為に自分自身が”慣れた”おかげで、【断酒】を始めることができました。


 はじめの一歩を踏み出すこと、それ自体が一番、自身の体力と気力を使います。

例えるならば、歯車を回す感じ……。

後輪を浮かせた自転車のペダルを手で回すような感覚だ。……漕ぎ出す最初の一漕ぎが一番パワーを使い、回り出せば勢いよく回るし、”回り続けさせる”にはさほど労力を使わない。


読書を始めるにはパワーが必要かもしれません。しかし、慣れてしまえば”ペダルぐるぐる”と同じ…、読書が趣味になり、【断酒】チャンスが訪れるかもしれない。


断酒11ヶ月目。


読書の可能性を信じてる。



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