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お気に入りのパフェのお店【東京】

前置き(読まずとも良し)

以前2021年上半期に食べたパフェの記録をまとめたが、必死に生きているうちにあれから一年以上経ってしまった。
それからもわたしのパフェへの欲望は尽きず、日々パフェのことを考えながら生きているわけだが、どこでどんなパフェが食べられるかという情報を得るのは、中々に骨が折れる作業だなと感じる。
なので備忘録も兼ねて、わたしの好きなパフェのお店リストをこの記事にまとめます。パフェに興味が出てきたわたしのお友だち各位は、この記事が参考になったら嬉しい。
書いていることはすべてわたしの個人的な意見であり、またわたしは専門家でもなんでもない、パフェ沼に片足だけ突っ込んだただの社畜である。
※2022年10月時点の情報で執筆しています。

パフェのお店リスト

BIEN-ETRE MAISON(ビヤンネートルメゾン)

最寄り駅:代々木上原駅から徒歩3分ほど
予約:推奨(月ごとに解禁)
値段目安:2,000~

はじめてのパフェを食べるのにおすすめしやすいお店。以前は予約がそれなりに取りにくかったのだが、現在は近隣の大きめの店舗に移転して予約が取りやすくなった。ただし、狭い階段で三階まで上がらなくてはいけないので注意。
パフェは月替りで一種類。『和栗 / かぼす / 鶴醤』、『白桃 / 煎茶 / アーモンド』など三種類の素材を組み合わせた名前が特徴。予約解禁時点では写真が出ておらず、素材の名称とパフェの説明文だけを見てどんなパフェなのかを想像するのが楽しい。
胡椒や生姜などのスパイスを使うことがあっても、それほど挑戦的な構成はしないイメージ。ただ意外な素材を組み合わせてくれるので、パフェの楽しさを感じられます。グレープフルーツと日本酒の組み合わせのときはブチ上がりました。
パフェグラスは寸胴なワイングラスタイプ。サイズもそこまで大きくないので、安心して食後にも食べられます。

白桃 / 煎茶 / アーモンド


PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI

最寄り駅:等々力駅から徒歩3分ほど
予約:必須(週ごとに解禁)
値段目安:4,500~

パフェをあまり食べない人にとっては目玉が飛び出るほど高級なパフェを提供しているお店。土日はかなり予約が取りにくいので、予約解禁時間に待機しておく必要がある。
パフェは基本的に二種類を提供。メニューの変更周期はおそらく一ヶ月半程度。どのタイミングでメニューが差し替わるか分からないので、どうしても食べたいパフェがある場合は公式SNSをチェックしておいたほうがいい。
アサコイワヤナギのパフェは『Parfait Bijou』の名前が冠される。つまり宝石である。つまりめちゃくちゃ美しい。パフェグラスは底が細いタイプで、帽子(パフェグラスからはみ出ている上の部分)にもボリュームがある。というか、アサコイワヤナギのパフェは非常にボリュームがあり、一食分を余裕で賄える。よほどの健啖家でなければ、食後に行くのはおすすめしない。
主役となる果物をメインに据え、パフェのテーマにあわせて様々な加工がなされる。一つ一つのパーツがこれでもかというほど凝っていて、食べる芸術品とはこのことだと思わされる。
例えば下の画像は日本昔ばなしの「桃太郎」をテーマにした桃のパフェ。どういうこと?とは思わず、なるほど……と思いながら食べるのが良い。トップの飴細工は川を流れてくる桃なのだ。

パルフェビジュー®ペシュ

ちなみに、アサコイワヤナギにはASAKO IWAYANAGI SALON DE THÉという姉妹店があり、こちらは予約が取りやすい。贅沢な朝ごはん、朝パフェ、アフタヌーンティーなどがいただける。わたしは行ったことがない。行きたい。


果実店canvas

最寄り駅:幡ヶ谷駅から徒歩五分ほど / 吉祥寺駅から徒歩十五分ほど
予約:可(週ごとに解禁)
値段目安:3,500~

店名に「果実店」とある通り、果物屋さんがやっているパフェ。果物の直売もやっている他、フルーツサンドやパンケーキ、かき氷なども提供している。店舗は幡ヶ谷(代々木上原店)と吉祥寺の二箇所。どちらもめちゃくちゃおしゃれ。提供しているパフェは店舗で異なるので、SNSでチェックするのが吉。
果物屋さんなので、生の果物をそのまま使うことも多いが、それ以上に果物の特徴を最大限に活かす加工をしている印象。メロンのパフェにはアボカドやディルといった青くさい素材をあわせ、比較的淡白な無花果にはゴルゴンゾーラチーズをあわせるといった具合。
また、個人的にここのパフェの見た目がすごく好きで、目の前にするたびに「はあ~~~かわいい~~~」となる。パフェは見た目も大事。
1ドリンクオーダー制なのでそこそこお値段がいくが、メロンソーダやレモンスカッシュなど、季節ごとの楽しいドリンクが多いので一緒に楽しむといい感じです。

茨城県産乙女メロン 初夏の風パフェ


EMME(エンメ)

最寄り駅:表参道駅から徒歩五分ほど
予約:可(週ごとに解禁)
値段目安:3,500~

各種デザートとワインのお店。ランチにはパスタやカレーも出しており、夜はワインバーになる。アシェットデセール(皿盛りのデザート)という括りでパフェを提供しているだけあって、パフェグラスの形がユニーク。グラスの形が異なるパフェが常時三種類程度とデザートが数種類あり、どれにするか絶対に迷う。
パフェの見た目も可憐、かつ遊び心がある。桃パフェに紫蘇の花と枝豆、モンブランに鬼灯と柿……意外な素材の組み合わせも楽しく、かつ口に入れると説得力のある構成になっている。温度感を大切にしているのか、時には他のお店では中々見られないアツアツのパフェがあるのも特徴。
また、フランスのお菓子作りの伝統な手法が活用されていて、サヴァラン、パンドジェーヌ、クラフティといったお菓子が用いられたパフェも多い(わたしはそのあたりに詳しくないので、聞きかじった言葉をイメージで書いています)(大事なのは美味しいこと)(美味しい)。
ワインバーなだけあってアルコールがピリッと効いたパフェが多い。

すももももももやまもももIII


パフェバー agari

最寄り駅:松陰神社前駅から徒歩一分
予約:可(二週間程度ごとに解禁)
値段目安:2,500~

元々は神楽坂で期間限定の間借り店舗を開いていたが、松陰神社前に店舗ができて行きやすくなった。嬉しいね。
昼は二種類ほどのパフェ、夜はオードブルパフェを含んだ三種類のミニパフェセットを提供している。ただ、わたしは夜は行ったことがない。
パフェバーを謳っているだけあって、提供しているのはパフェとドリンクのみ。グラスは背の高いワイングラスタイプで、余白がないのが特徴。クッキー、ケーキ、パイなど入っていることも多く、かなり重量感があるパフェだと思う。ただ、全体の甘さは控えめなので食べやすい。また、生クリームや卵を使っていないヴィーガンアイスが使われていることも多いイメージ。
とうもろこしのパフェを出してくれたのは天才。ありがとう。

TRIANGLE トウモロコシとココナッツのパフェ


Typica

最寄り駅:西荻窪駅から徒歩五分
予約:不可
値段目安:2,500~

一言でいうと攻撃的なパフェを提供しているお店。季節ごとに変わるオードブルパフェと、およそひと月ごとに変わる季節のパフェの二種類がある。
それをパフェに入れていいのか?という素材がふんだんに使われており、食べた瞬間に「どういうこと!?」となる。例えば豚肉のアイス。あるいは鯖、枝豆、長芋のフリッタータ。本当にパフェに入れるものか!?
その特徴が顕著なのはオードブルパフェだが、甘いものが食べたい場合は季節のパフェのほうが食べやすいかもしれない。ただ、季節のパフェでも油断ならず、シャインマスカットのパフェには「鰹節のアイス」が入っているらしい。食べたすぎる……。
いきなりこのお店に行ってパフェの ”ヤバさ” を体感するのも勿論良いし、パフェの自由さに慣れてから行くのも良いと思う。
また、「浅煎りコーヒーと自然派ワイン」という副題(店名に副題という表現が適切かはわからない)がついているだけあって、コーヒーがとても美味しい。オードブルパフェとワインのペアリングもあるが、わたしは未挑戦。気になる。

台湾パイナップルのパフェ


ATELIER KOHTA(アトリエコータ)

最寄り駅:神楽坂駅から徒歩五分ほど / 虎ノ門ヒルズ内
予約:不可
値段目安:2,000~

パフェデビューにおすすめのお店の一つ。なぜならわたしがこのお店からデビューしたため。カウンターデザートのお店で、目の前で調理をしてくれる。めちゃくちゃ楽しい。かなりアルコールが強く効いたパフェが多く、お酒の味が苦手な人は要注意かもしれない。わたしは大好きです。
パフェのお店というわけではないので、メニュー自体は頻繁には変わらない。その代わりというわけではないが、モンブランやスフレが非常に美味しいのでこちらも良い。
トップに飴細工が使われていることが多く、最初は食べ方に戸惑うかもしれないが、わたしは躊躇わずに手で食べます。正しさなんてないので。

あんずとピスタチオのパフェ


L'atelier à ma façon(ラトリエ・ア・マ・ファソン)

最寄り駅:上野毛駅から徒歩一分
予約:不可
値段目安:3,000~

何と言ってもここのパフェの素晴らしさはビジュアル。これほど緻密で愛らしく独創性にあふれたパフェは中々ない……。おとぎ話か? 美の体現者か?
勿論見た目だけではなく、隅々まで美味しいのだ。パフェを食べていると往々にして「あ、このパーツって隙間を埋めるためのものだな」と気づいてしまう瞬間がある。しかしそれがない。無駄な部分がなく、不足もないパフェ。それがラトリエ・ア・マ・ファソン……。お店側が空気づくりを重視しており、美術館のようにパフェをいただくお店。
パフェの名前は非常に長く、そしてメニューに写真はない。自分の感性を選んで頼んで、それが実際に自分の前にサーブされたときの喜びを感じるのがいい。
それほど大きくもないので、せっかく行ったからには二本ほど食べるのもいいと思う。

旬の洋梨と葡萄をふんだんに使用した晩夏のピュイダムール
キャラメルアイス入り 2021Ver.


TSUBASA COFFEE

最寄り駅:新宿御苑前駅から徒歩三分ほど
予約:可
値段目安:2,000~

バリスタ日本一になった方のカフェで提供しているパフェ。季節のフルーツを使ったシンプルな構成のパフェを数種類出している。
甘さが控えめで大人っぽいパフェのイメージ。そこまで大きくもないので、甘いものが得意ではない方にもおすすめ。また、当然ながらコーヒーが美味しい。
パフェグラスは横に広めのタイプで縦の層が混ざらない。パフェというよりは、コーヒーゼリーと添え物、あるいはティラミスと添え物といったようなイメージかもしれない。下の写真はコーヒーゼリーメインのパフェ。
現在、パフェメニューは九段下の「GOSH JAPAN」という店舗に移管したそうだが、今でも新宿のTSUBASA COFFEEで小さなパフェをいただけるらしい。

モンテビアンコ、気がつけば冬


DEL'IMMO(デリーモ)

最寄り駅:ミッドタウン日比谷 / 目白駅から徒歩一分ほど
予約:基本不可
値段目安:2,500~

チョコレート専門店デリーモ。ただしパフェはそこまでチョコチョコしていない。また、このお店はとにかくパフェの種類が多い。レギュラーメニューと季節メニューあわせて常に十種類以上はあるはず。
パフェグラスは縦に細長いタイプとふくよかなタイプの二種類。わたしはふくよかなタイプが好きです。
これまでにご紹介したお店と違って、所謂チェーン店(という表現が正しいのかは分からないが、全国に店舗がある)。個人店ではないため、メニューの入れ替わりも頻繁にあり、宣材写真もきれいに作られている。
パフェのボリュームはそれなりにあり、アイスのパーツも多い。全体的に甘め(個人の感想)だが、その分テーマ性がわかりやすいパフェだと思う。いや、わたしが食べた下の写真のパフェがたまたまそうだっただけかもしれない。

ピスタチオホリック


京橋千疋屋

最寄り駅:割とどこにでもある
予約:不可
値段目安:2,000~

今回の記事にはフルーツパーラー系は載せないつもりだったのが、京橋千疋屋の夜パフェが素晴らしかったので載せます(今日食べた)。
タカノフルーツパーラー、千疋屋総本店、果実店リーベルなどのフルーツパーラー系は、とにかく果物を美味しく食べるための手段の一つとしてパフェがあり、そこにパフェの必然性はないと思っている(マジで私見)。
京橋千疋屋も老舗のフルーツパーラーだが、最近「夜パフェ」というものを始めた。16時以降に提供するアルコールを多用しているパフェだが、京橋千疋屋がそれをやるか!?と思うほど攻めている構成だった。
葡萄の白バルサミコ酢ジュレ、ドライフィグのパイなど、果物そのものを大胆に加工する手法はパティスリー系のパフェに通じるものがある。更に果物そのものが抜群に美味しい。下の画像のパフェは「山粧う」という名前で、夏から秋へ移ろいゆく中で山が色づいていく様を表現しているそうだ。文学的なテーマをパフェで表現するという試みそのものが素晴らしく、さらに美味しい。バランスが良い。
京橋千疋屋の「夜パフェ」は一ヶ月程度でメニューが変わる。デパートに入っていることも多いので、行きやすいのも良い。おすすめ。

山粧う

さいごに(読まずとも良し)

わたしが上記で挙げたのは、凝りに凝ったパフェを提供するお店が多い。果物そのものを楽しみたい!という場合は、タカノフルーツパーラー、千疋屋、フルーツすぎ、フルーツパーラーフクナガ、フルーツパーラーゴトーといった果物屋さんがやっているパフェが良いと思う。わたしも勿論大好きだが、今回はパティスリー系のお店を選んでみた。
パフェを食べるときに気をつけるべきことも正解もないけど、ひとつ言うとすれば「ドリンクはホットを頼むべし」です。パフェはどうしてもアイスやソルベのパーツが多く、身体が冷える。最初は良くても次第に寒くなってくる。ホットドリンクを頼んでおいたほうが安全。
まだまだ行きたいお店もたくさんあるので、これからもパフェ沼を楽しみたいと思っています。パフェを食べに行きたいお友だち各位は、もし美味しいパフェを見つけたらわたしに教えてください。


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