長編小説「代官山あやかし画廊の婚約者」執筆取材の副産物②
昨年の9月15日に発売された
「代官山あやかし画廊の婚約者」は、
代官山を舞台にした現代あやかしファンタジーです。
主人公の恵茉が婚約者の律と一緒に、
怪奇現象を起こす絵を鎮めるための菓子を
探り捧げる物語です。
菓子と絵を巡る謎解き。
それにより、近づき変化する恵茉と律の関係を楽しんでいただける一冊になっています。
ガレット・デ・ロアをはじめとする洋菓子、
そして、もちろん和菓子も出てきます。
お菓子と絵がどう絡んでくるのか。
そこにある人の想いとは?
そんな内容です。
舞台は、タイトルにもある代官山。
取材のために、なんども足を運びました。
その②の今回は、渋谷からテクテク散歩。
代官山へのアプローチは、いろいろなルートがあります。
源氏が鎌倉に幕府を開いて以来、ですって。
当たり前ですけれど、わたしたちのいる場所はある日突然、今の状態でパッと生まれたものではなく、昔から繋がっているのだな…と、思います。
こんな道があるんだとか、こんな景色が見えるんだとか。
ほんの小さなことかもしれないけれど、取材をすることで、落ち着いて物語へと向かえます。
撮影時期は昨年の春。
桜の花が咲いていました。
このころは、物語を最後まで書ききることができるのか……。
そんな思いを抱いていました。
形になりみなさまにお届けできてよかったです。
全国の書店にて発売中です。
どうぞ、よろしくお願いします。