まるでくくって

安心がほしい。ただそれだけ。
大丈夫の3文字をはてなじゃなくてまるでくくって、優しく抱きしめて、頭を撫でて欲しい。

変わるということは当たり前にそこにあるし、怖くはないけれど、果たしてそこから進むことができるのか、分からないのが怖い。自分は何もできない人間だということが証明されてしまうような気がして、踵を返して逃げ出してしまいたくなる。心の柔らかくて弱いところを無神経な言葉のナイフで突かれるのが怖い。その痛みに鈍くなることが、大人になることというのなら、私はずっと子供のままなんだろう。

どうしようもない感情だとか、言葉で表せない心の動き乗せて、自分を表現したくてやっていたものが、どんどんと無機質な作業になっていくのを感じる。
その作業がどれだけ上手くできても、効率が良くても、そこに私の「ほんとう」は存在していない。でも今の私は、その作業がうまくできるかばかりを見ていて、不安で苦しい、恥をかくのが怖い。迷惑をかけるのが怖い。本質はそんなところにあるんじゃないとわかっているはず。気づいているはずなのに。私の中の私はどこに行ってしまったのだろう。見つけて、手を引いて、ここに居ていいよと言ってあげないと。

私は私のままでいいという安心が欲しい。
それは変化を拒むという訳ではなくて、進むも、進まないも考えずに、変わろうなんてこともわざわざ考えずに、ありのまま、そのままでいいということ。それを認めてほしい。与えて欲しい。

でもそれは他人から与えられて、満たされるものではなくて、自分自身で与えないと渇きは本当の意味で潤うことはない。

分かった上で、インスタントでテンポラリーな安心でいいからあなたの言葉が欲しい。私の柔らかい心をそっと包んで、撫でて温めて、気づかせて欲しい。忘れないように伝えて欲しい。

大丈夫。大丈夫。大丈夫。