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みつめる

受け入れるということは、全てを肯定するということではないのだ。

向き合うということは、全てを理解できない、向き合えないということも知ること。

じーっとみつめて、少し目を逸らして。
あなたという人間のそのままを知る。

心がほんとうは柔らかくて変わりやすくて、渇いていて脆いものだということを私は知っている。
ほんとうの愛が、「愛してる」や「好き」という言葉では表現できないものであることも。

誠実とはありのままを見つめた上で目を逸らすことで、不誠実とは見つめたふりをして逃げることだと思う。

好き=嫌いで、否定=肯定で。
極端な判断を下そうとする時、その判断の反対側は=で結ぶことができるくらい、全く同じような見た目をしているし、そのものであるとも言える。

「ほんとう」とは、はっきりくっきりはしてはいなくて、ボヤけて滲んで曖昧なものである。

忘れないように見つめる。




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