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2022年を振り返る

勤務先は年末が最も忙しく、大晦日まで営業している。
今日を除けば振り返る時間はおそらくないと思うので、早めに振り返っておこうと思う。



今年は小説をあまり書かなかった。
メモは数万時溜まったが、本文はこの記事の倍程度の文字数でほんの少しである。
代わりに、脳内でシナリオを何度も整理した。駅までの行き帰りやコロナになった時の病院での待ち時間、スーパーでレジを待つ時など、何かしらの「間」で常にシナリオをイメージしたので、おそらく採用されると思う。

昨日本文を二週間ぶりくらいに読み返すと、とんでもなくわくわくできたので、このままの勢いで書くつもりだが、来年の3月の新人賞の〆切には間に合わないだろう。それは来年の6月くらいまでに完成させて再来年に投稿しようと思う。
そう考えるとかなり遠い未来になってしまうのが残念である。
ここ数年は毎年必ず投稿していて、落選することに何のダメージも抱かない程落ちる事に慣れてしまっていたが、その免疫がなくなる恐れがあり、少し懸念である。
ともあれ、書きたいことがあり、シナリオのイメージがまとまってきているのは良いことである。必ず完成させるつもりでいる。

19歳から小説を書き始めて、書きかけた途中でやめた小説は存在しない。
どれも完成しているので、過去の自分と未来の自分を信じた現在の自分で前に進んでいきたい。



小説の代わりに曲をたくさん作った。
3年前から作り溜めていた曲と、今年作った曲を時系列順に単純につなげただけのプレイリストを作った。トラック1が最も古く、トラック25が最新の曲となる。自分的には最高である。時間は1時間と8秒で、料理をしながら聞いたりしている。

自己満足のプレイリストだが、自分で作った一時間分の音楽は自分でしか作れないので、表参道ヒルズにもGINZAIXにも売っていないと考えると希少価値は高い。


プレイリストの中で最も好きなのは[Kaede]である。
この曲に共感する人はおそらく0人に等しいだろうから、もう何も理由を説明しようとは思わない。ただ、間違いなく人生で一番何度も聞いた曲だと思う。アコースティックギターとドラムだけのスカスカの骨と皮みたいで、メロディもなく空白が多い。


この前行った美容室で、待ち時間の間にありとあらゆる雑誌をタブレットで読んだ。その中のVOGUEかなんかのファッション雑誌で若い音楽クリエイターが「自分を幸せにできる音楽を作れることが最も大切だ」みたいなことを言っていて、音楽を商売にしている人でもそういう考え方をするんだと思ってちょっとホッとした。



あと、今年はあんまり人から怒られなかった。
確実に年々減少しており、怒ったり叱ったりして成長させる対象からどんどん外れて行っているのだと実感する。その代わりに、間接的に雰囲気として「こうして欲しいんだけどな」みたいな相手の気配を感じる回数が増えた。
言い換えるとそれを読み取れなければ終わり。みたいな緊張がある。

それと並行して、自分の話した関西弁で「あ、浮いてる」と思うことも増えた。
とっさに言ってしまう「なんでやねん」というツッコミ。今日もとっさに出てしまい、無駄に声が大きかった。
わりと目上の人の前でも相手がボケたら普通に間髪入れずに言ってしまう。
今年はそれがリアルに恥ずかしくなってきた。特に今月は寒いので、浮いたと同時に状況としての寒さがダブルで来る。やめようとは思わないけど、せめて声のボリュームくらいはコントロールしたい。



そして、やはりなんと言っても書かなければならないことは、母親が天国に行ってしまったことだろう。
夢に数日に一回くらいのペースで出てくる。
Amazonで高い買い物をする時は、特に口出しせず黙って見守ってくれている感じがする。思っていたよりも生活に干渉してこないのが意外だった。あの母親の性格なら毎日夢に出て来てもおかしくないのに、と思っている。
天国に行ったし、書類上は死んだことになっているが、私の意識の中に母親との思い出や記憶ははっきりと残っているので死というより、急に何年も会わなくなった友達。みたいな感じである。
それは当然、嘘であり、本当は母親の体の大半は火葬場の煙突から水蒸気になって空に散っていったのだけど、でもなんか、まだ生きているような気がする。
悲しいし寂しいけど、それらは徐々にマイルドになってきている。時間が解決するという一般論が自分にも効いていることにしている。



M-1グランプリを見たけどあんまり笑えなかった。
それよりワールドカップの試合の方が楽しめた。フランスのグリーズマンという自分と同い歳の選手がカッコ良かった。
ゲームの中心にいて全体を見ていて、強烈な個性やテクニックはないが、試合を作る脚本家みたいな感じがした。あとは髪型と顔が普通にカッコいい。いかにもサッカー選手という感じ。本名はアントワーヌ・グリーズマン。
オシャレすぎる。

アントワーヌはフランス人のよくある男性名で、グリーズマンは父親がドイツ人なのでドイツ系の姓になるらしい。
18歳でプロデビューしてからはずっとスペインのクラブにいるが、ワールドカップではフランス代表として出場している。
そう考えるとグリーズマンのアイデンティティはプロデビューするまで育ったフランスのマコンということになるのだろうか。

マコンをグーグルマップで街を見たらノスタルジックなドラクエの世界みたいでびっくりした。「マコン」というシャルドネの白ワインもあるらしく、普通に飲みたいと思った。


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