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発達障害グレーゾーンと言われたら

白黒付けたい外野たち

『グレーゾーン』と言われると、白黒付けたくなりますよね?
分かります。
私自身、子供が『軽度』と診断された時、白黒付けてほしかったです。

正直、「軽度って何?結局どっちなの?どうしたらいいの?」
と思いました。

こちらは困っているのに、『軽度』と名付けられたせいで利用できる福祉に制限があったり、周囲からも
「とてもそうは見えない。大したことない。もっと大変な人が居る」と、時に医師からでさえ軽く扱われ、ないがしろにされるのが本当に嫌でした。

でもその数年後、『白』を疑わずに普通に生きてきたつもりの自分が
『黒』だと診断された
時。

「色なんてどうでも良いんだ」と気付きます。

「診断」は時に重要だが
毎日を生きていく上で必要なものではない

なぜならその『色』は、医師がそう「判断しただけ」のものだからです。

発達障害は十人十色、それぞれ凸凹の場所も形も濃淡も違います。
生きていく上で『生きづらさを感じる』事がひとつの線引き要素なのであって、明確なボーダーラインなんて、誰もはっきりとは分かっていません。
もっと言えば、医師が変われば、時に結果も変わるのです。

でも、私は私です。
診断を受けた結果が白でも黒でもグレーでも、昨日と何も変わりません。
これまで自分なりに『普通』に生きてきたつもりだし、これからも『普通』に生きていくからです。

実際、障害者手帳を交付された時の私は
「おー、障がい者がここにまた一人増えたわ~。こうやってある日突然ぬるっと誕生するんだな~」と、まるで他人事の様でした。

別に辛いとも悲しいとも思いませんでした。
だって、手帳を貰う前と、自分は何一つ変わっていないのですから。
(あ。顔写真付き身分証明書が増えた事と、手帳の福祉が受けられるようになった事は変化ですね。映画館の割引が地味にめちゃめちゃ有難いです。) 

他人から見て名前を付ける時に、「判断という色」が必要なだけであって、生きていて白か黒かグレーかなんて事は、全く重要ではないのです。
重要なのは、本人が何の悩みを抱えていて、何に困っているのか。
それを理解・解消してゆくには、どうすればいいのか?
です。

周りが診断や色に振り回されるのは、医師に名前や色を付けられたことで、その人が『変わってしまった』と無意識に思い込んでしまったり、『なにか違うものに変えられてしまった』と感じてしまうからじゃないかな?と、個人的に思っています。

また、診断や手帳を貰った事で塞ぎ込んでしまったり、負い目に感じてしまったり、自分を責めたりする方がいますが、そんな必要は全くありません
これまであなたらしく生きてきて、これからもあなたらしく生きる。
それだけで良いと思うのです。

自分らしく生きるという事

困っている事を、どうすれば楽にすることが出来るのか。
発達障害だという事に気付けたのなら、それはチャンスです。
それまで自分に鈍感だったとしたら、自分を大切にしてあげられる良い機会ですし、ずっと困っていた事は、工夫次第で随分と楽になるからです。

私は、自分によく似た子供を育ててゆく中で得たもの、また自分が発達障害(ADHD/ASD)であり、繊細さん(HSP)であると知ってから試行錯誤してきた中で得たものを、同じ事で悩まれている方の少しでもお役に立てたらと思い発信してゆきます。

あなたへ向けた発信ですが、自分にも宛てています。
これまで、自分を蔑んだり、自虐するのが得意でした。人の笑顔が大好物なのですが、笑わせる術はいつも自虐交じり。優しいだけが取り柄で自分に自信がなくてNOと言えないイエスマン。
世間で浮かない様に必死に周りに合わせてたら、自分の意見も持てない八方美人に…それでも世間一般との溝は埋まらないのに、
溶け込もう、「普通」になろうと必死でした。
そうやって生きてたら、自分が本当はどうしたいのかさえ、分からなくなっていました。

発達障害である事を自分でどうとは思っていません(困る事はあります)が、自分を必要以上に蔑んだり自虐で笑いを取る事は本望ではありません。
それに自分ではどうと思っていなくても、「発達障害」というパワーワードが、聞く相手にネガティブな印象を与える事が悲しいです。

単純に人が笑ってくれるとかなり幸せなので、まず自分から笑顔を見せて、そして誰かの役に立つ事で、誰かの幸せな笑顔が見たいと思っています。
ぜひあなたも一緒に、自分らしく楽しく幸せに生きて行きましょう。

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