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「つくる×つたえる」で、なりたい自分を見つける!-2021年度インターンシッププログラムの紹介

KANMAKIでは、昨年に引き続き、大学コンソーシアム京都の「インターンシッププログラム」に2022年度も受入企業として参加します。

長期プロジェクトコースでは、企業と学生さんとが歩み寄りながら課題解決を行うプログラムとなります。
6月〜11月の5ヶ月間、学生の皆さんには「“つくる”דつたえる”で、なりたい自分を見つける!」というテーマで、自分たちが大切にしているコトをどうやってカタチにしていくか、どうすれば人のココロに響くかを、KANMAKIの顔料箔を通して一緒に考え、取り組んでいただきたいと考えています。

前回に引き続き、今回は昨年2021年度にKANMAKIで実施した「インターンシッププログラム」についてご紹介します。

2021年度は、新型コロナウィルス感染症対策の影響もあり、オンラインでの活動が中心となりました。
2名の学生さんが、KANMAKIの環境にやさしいものづくりという点に着目し、大学生を中心とした若年層世代に、箔押し体験や名刺交換を通して顔料箔の魅力を伝える活動を実施くださいました。

・目標の明確化

最初のミーティングで、プロジェクトの目標について話し合いました。
現状や課題を洗い出す中で、「工業」に対して環境にやさしくないというイメージを持っている人々が多いことが浮き彫りになります。
そこで、 VOCを使わずに印刷塗装ができる環境に配慮したKANMAKIの顔料箔を通し、工業自体のネガティブなイメージを払拭できるようなポジティブな面を周知することで、工業に対するイメージの変化を促すことが目標となりました。
次にターゲットをどこに設定するか?を検討し、SDGsの達成目標年度である2030年に活躍する大学生を中心とした若い世代に伝えることに決まります。

KANMAKIの環境に配慮した事業についてはこちら↓

・ポスター・SNS案

次にPR案について考えました。
SNSを開設して、そのQRコードが掲載されているポスターを貼る案が挙がりましたが、
・作ったポスターをどこに貼るのか?
・日常的にポスターを見ているのか?
・SNSの運用方法
などの懸念材料が払拭できず、この案は見送りとなりました。

・Tシャツ作り 

次の案は「Tシャツ」作り。
KANMAKIの情報がプリントされたTシャツを売って、着てもらうことで周知するという内容でしたが、
・Tシャツに限定した理由
・KANMAKIで実施する必要性
などが明確化されず、この案も不採用となりました。
ここで、社員やコーディネーターの先生と学生さんたちとの間で、お互いのコミュニケーション不足によってズレが生じていることが発覚します。
学生さんたちが形のある成果物にとらわれてしまい、プロジェクト本来の目的を忘れてしまっていたことも原因のひとつでした。

・名刺 

Tシャツ作りでの失敗を踏まえて、目標の再確認を行います。
プロジェクトの当初の目標に立ち返ることで、新たに配布物をカードやステッカー状にするアイディアが挙がり、名刺にたどり着きました。
名刺の名を広めるという役割と学生さんたちがプロジェクトで目指すべき目的が一致したため、この名刺案を採用することに決定!

名刺に掲載する情報についても試行錯誤を繰り返し、最終的には、受け入れ企業先・氏名・大学コンソーシアム京都の情報を載せることとしました。
デザインにも工夫を凝らしていきます。
名刺の表面では、右下に情報を集め、左上に不自然な空白を作り、空白の部分は各自で箔を押してデザインできるようなレイアウトを施しました。
裏面にはKANMAKIの会社内の景色を使い、パズルのように分割して、何枚かの名刺を合わせることで一つの写真になる仕掛けも加えました。

・箔押し

箔の凹凸のある独特な質感や色味などの良さを、名刺を受け取った相手に体感してもらうことを目的に、一枚ずつ顔料箔で名刺に箔押しの加工を入れていきます。
社員から箔押しのレクチャーを受け、箔押しの実験では留学生も参加し、協力をしながらいくつかの方法を試した結果、
・筆とのりで凹凸を作る方法
・消しゴムハンコでのりを載せる方法
・レーザープリンターを利用した方法
上記の箔押しの方法を採用することになりました。

箔押しの実験をしていく中で、箔のつき方で仕上がりが変わる点や、偶然ついた箔が良いデザインを生む事もあり、箔自体への興味や楽しみ方も存分に堪能できたようです。

・プレゼン 

プロジェクトの最終報告会に向けて、久保C.O.Oのプレゼン動画や資料を参考にしながら、プレゼンの練習を重ねました。
プレゼンでいちばん重要なことは「伝わる事」

プレゼン資料の制作にも力が入ります。
・文字量を減らし字体を太くする
・写真を背景に使う
・カラフルでキャッチーなデザイン
伝わるプレゼンを意識して、印象に残るための工夫を積極的に取り入れました。
そして、プレゼンでは、KANMAKIの環境にやさしいものづくりについて伝えるだけではなく、箔の面白さに実際に触れてもらうために「名刺交換会」という体験も実施することを計画します。

・名刺交換会

プロジェクトの報告会では、事前の計画通り、他の企業に派遣されていた学生さんたち、受入先の企業担当者さんたち、コーディネーターの先生方、事務局の方々と全員分の名刺を配布し、交換会を開催しました。
この名刺交換会は自主活動にも関わらず、全員が参加してくれる結果に!
新型コロナウイルスの感染防止対策の関係で報告会後の懇親会が開催できず、オンラインでのやりとりが中心となり、従来のような学生同士の交流が不充分であったため、名刺交換をきっかけに学生同士の交流や、受け入れ先やお世話になった方々への感謝を伝えるツールとして、名刺はおおいに役立ちました。

慣れないオンラインでのやりとりやコミュニケーション不足によるスレ違いもあり、名刺案にたどり着くまで紆余曲折はあったものの、途中で投げ出さずに最後までやりきったプロジェクト。

次回は実際にインターンシッププログラムに参加した学生さんたちのインタビューをお届けします。

参加申込受付中!「インターンシッププログラム 2022」説明会・相談会
代表企業として弊社の久保C.O.Oも登壇します。
直接お話ししてみたい学生さんはぜひご参加ください。


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