モンスターカスタマーに疲れていた頃の話
ども、かにかまトマトです。カナダでアプリとかを作ってます。
環境が人を変えてしまうって話です。
僕が最高にすさんでた頃のことです。
態度の悪い店員を生む環境
その昔、大阪のなんばのど真ん中で、深夜のカラオケ屋のバイトをしてたことがあります。夜の9時から朝の6時くらいまで。お店は飲み屋街の眼の前でした。
客層はバラバラでしたが、立地柄や深夜帯のせいもあり酔っ払いとかが多かったです。
まぁ簡単に想像できると思いますが、大阪の深夜帯のカラオケなんてお客様の質はとんでもなく悪いわけでして・・・。ガラが悪いといいましょうか・・・。
もちろん普通のお客様もたくさんいらっしゃいましたが、想像を超えるお客様もたくさんいらっしゃるわけです。ほんとにみなさんの想像を超えるどーしようもないやつってのは結構な数いるんですよ。
店員に偉そうにしてくるお客様なんかはまだまだ可愛い方で、ニコニコしていられます。
「あーこいつ普段ストレス溜まってんだろうなぁ。店員にしか偉そうにできないんだろうなぁ」って流せます。
もっとひどいのになると、絡んできて、大暴れなんてのも何回もあります。
理由もなくキレられて胸ぐら掴まれたりとかも全然あります。
普通の人に見えてめちゃくちゃクレーマーってのもあります。
店長呼べだの大騒ぎしたり、難癖つけてお金を払わなかったり、廊下でションベンしたり、食い逃げしたり、備品を盗んでいったり、客同士で殴り合いの喧嘩したり、従業員を土下座させようとしたり、酔っ払って消化器を廊下にまき散らしたり・・・・・・・
あーやばい、どんどん書けるなぁ・・・。
全部書いていたら5万字とかいきそうなのでやめときます。
まぁそんなわけで、そんな場所でずーっと働いているとこっちの精神がドンドンやられていくわけですよ。
そりゃこっちだって笑顔で接客したいよぉー。
でも、まともに相手していては太刀打ちできない奴が来たりします。
モンスターみたいなやつが。しかもそこそこな頻度でいろんな奴が来ます。
こちらは店員なんので何を言われても耐えるしかないわけです。
そうなってくると、今度は「毒には毒を」ではないが、気がついたらそのレベルまで自分を下げるようになってしまいます。
表面上は最低限の受け答えで文句のでないギリギリを狙うようになるし、他のサービスなんてあったもんじゃないです。
たかだか時給1000円程度でなんでこんな思いをしないといけないの?ってだんだんなってきます。
あまりにひどい客に慣れすぎてだいたいのクレーマーは退治したり、あしらえるくらいの精神力と対応力は身につきました。
こうなってくると普通のお客さんにもあまりよくない態度が滲み出たりします。モンスターに対応するモードがどんどん標準になってくるので、こちらの考え方や態度が少しづつ変わってきます。
もう全員が敵に見えてくるんですよね。
たとえ普通のお客さんだろうが「客はモンスター」ってところから出発するので態度に表れます。
こうやって態度の悪い店員が爆誕するんではないだろうかと思うんです。
なので街で態度の悪い店員がいると、「大丈夫か?疲れてるのか?」って逆に心配になります。
シンプルにそいつがクズのパターンもありうりますが、普段から環境が悪くてそうなってしまってるのかなぁって思ったりします。
なぜなら自分がそうだったからですね。
あの時の普通のお客さん達!すまねー。
そのカラオケ屋を辞めたあと、ちょっと高級なレストランでもバイトしたんですが、客層が違いすぎて笑けました。
いいお客さんすぎて。普通の人ばっかり。なんなら、最後に「ありがとう」っていってくれたり。涙。
もう自然にお客さんのためにサービスしたくなります。
こんなにも自分側の態度が環境によって変わるなんて思いもしませんでした。
なので周りに「毒」や「地雷」の多そうな場所に長期間いるってのは、自分は最初そうじゃなくてもどんどんそっちに引っ張られていくなぁってのを実感しました。
というわけで
マジでみんな義務教育でコンビニとかのバイトさせた方がいいよ。
サービス業のみなさんご苦労です。
環境ってやっぱり大事。
自分がどこにいるかや、どんな人と普段接するのかはとても大事だなぁと。
仕事とはいえ、ろくでもないやつを相手にしてたら自分もろくでもない奴になっていくので気をつけないといけないです。
できる限り精神衛生のいい環境に自分を置いておきたいし、そのためなら切り捨てないといけないものはスッパリいきたいなぁと思います。
ではでは。
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