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安いニッポンと言われましても

ども、カニカマです。カナダでアプリとかを作ってます。

現在、久しぶりの日本一時帰国中でコーワキングスペースから書いております。

海外にいると感じることがありまして、それは耳が日本語を察知する能力が上がる気がします。カナダで歩いていて日本語が少しでも聞こえると、「あっ日本人?」って反応してしまいます。どうやら日本語のセンサーの感度があがるみたいで、雑音の中でも自分の名前呼ばれても聞き分けれるのと似てるような気がします。

それが帰国初日は発動してしまい、人の会話がガンガン入ってきてかなりウルサイ。聞きたくもない日本語がすごい耳に入ってきます。
まぁ1日もすれば気にならなくなるくらいになるんですが。

これって海外在住者は理解していただけますかね?

”安い”と言われてしまったニッポン

もうあんまり言いたくないんだが、やっぱり帰国のたびに日本は安く感じてしまいます。なぜなら日本のものはクオリティーがいいので、値段と質を見比べるとどうしても安く感じてしまう。「この質でこの値段?」みたいな。
もちろんこれは長らく続いたデフレと成長率の低さもありますが、円安も大きく影響しています。

僕がカナダに来た2018年はカナダドルが1ドル=83円ぐらいだったと思いますが、今は1ドル=109円とかになっています。
30円近くも差があるとかなり大きい。もちろん米ドルだともっとすごい。

日本は、なにもしてなくても海外から見たら相対的に安くなってしまった。

そのほかにも安くなってしまった日本の比較。

さまざまなデータをNHKが分析比較した特集。

例えば、ビックマック指数ではアメリカはもちろん、タイにも負けてしまっています。
実際にスタバの値段で見ても、この間行ったメキシコよりも日本のほうが安かったです。

1年間で服にかけるお金も30年で6割ぐらいまで落ち込んでいて安いものを買う傾向があります。消費者がモノにカネをかけなくなったと。

でもこれはユニクロが高品質なものを低価格で出しているというのも原因でもあるじゃないでしょうかね。高いのを買う必要がないし、そもそも豊かなので「物」への欲求がどんどん減ってるだけのような気もします。

賃金でいうと、ここ25年でアメリカは一世帯の家計所得が約15%〜60%は上がっているのに対して日本は約10〜20%は減っています。
年収を見てもほとんど上昇はなく、タイにも抜かれてしまっています。入社時はかろうじて日本の方が高いが、役職がつくと一気に抜かれてしまいます。日本で出世してもあんまり上昇は見込めないということになります。

これは深刻な問題で、ここ30年で給料が全く上がっていない。しかも出世してもたいしてお金にはならない。これから働いていこうという優秀な若者にとっては厳しい現実である。

どうするの?

このNHKの記事では、海外からの投資を呼び込むことと、人材にお金をかける必要があるという。

日本はひと昔前までは人材を雑に扱っていたと思う。雑でもなんとかなった。なぜなら、それぐらい豊かで人材も豊富だった。
でもこれからは違います。人がどんどん減っていって、いろんなものを支えられなくなっている。より注意して人にお金をかけるようにしないと事業が成り立っていかない時代になりそうだ。

給料、待遇、スキル向上。
そういうものに真剣に考えて投資していかないと人が育たず経済は成長しないです。それからもっと人材の流動性をあげるべきだと思います。日本はジョブセキュリティが高すぎるかなぁと思います。

ただし、これらは会社や政府の政策が変わらないことにはどうしようもないってことがあります。
個人ではどうしようもない部分があります。

じゃあどうしましょうか?

というので僕が出した答えが、自分の選択肢を増やすしかないなって事になりました。自分で環境を選べるのが早いかなって。
「こっちは良くないので、それであればあっちへいくから別にいいですよ」って言えるようにしたかった結果、英語であり海外という判断になりました。

そうやって個人1人1人が選択肢を持つことによって、会社や社会への圧力にもなりますし、改善の余地が生まれてくると思うんですよね。

というわけで

日本が世界から取り残されてしまっているわけですが、みんなどうしようもないってのが現状なんだと思います。

個人でできることは自分の選択肢を増やしてより良いところに移るしか無いんじゃないかなと思ったりします。国内でもいいし、海外でもいいし。

最終的に移るかどうかは別にしても、それが会社にプレッシャーになれば多少は改善するかもしれないなと。もし改善しなければ移ればいいし。

そして英語があれば選択肢は急にすごく増えるかなと思いました。
英語喋れるようになってみるのはどうでしょう?

ではでは。


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