最後に会ったのはいつでしたっけ。 私、結婚をしました。 妊娠9ヶ月、新しい命を育てています。 仕事は変わらないけど部署だけは異動になりました。 周りの人も良い方ばかりです。 こないだ産休に入らせてもらいました。 夫は優しくて、私のことも、私の家族も大事にしてくれる人です。 くだらない話をして、 夫婦にしか通じないネタがあって、 何をするでもなく昼寝をしたりして、 そんな何をするでもない時間が穏やかに過ぎるような、そんな日々です。 たぶん幸せとはこういうことで、つまり
ステイホーム。 大学進学を機に実家を出て以来、手付かずのまま置かれていた今までの思い出の品の整理を行った。 懐かしのプリクラや、写真、年賀状たち。 今のように携帯で可愛く加工なんてできなかったあの頃、いかに「盛れるか」を楽しみにしながら、プリクラを撮っていた。 やり直しなんてきかない、その一瞬一瞬にかけていた。 プリクラ帳と一緒に、 プリクラがたくさん貼られた鏡を発見。 自分のプリクラ以外にも、友達からもらったプリクラが貼ってある。 プリ交換なるシステムが当時あった
大好きで大好きでたまらなかった。 そんな片思いの彼。 そんな彼にふってもらったのは、哀しくも、誕生日の翌日だった。 彼の最寄駅。 彼が決めてくれたお店で、共通の友人を交えての食事。 待ち合わせに先に着いたのは、彼と私で、久しぶりだね、と笑い合った後の沈黙で、何かを察したのを覚えている。 脈なしなのは、そんなの遠くの昔からわかり切ってきたけれど、お互いに笑っているのに、2人の間の空気は、寒いような、寂しいような。 そんな一瞬の間が、指先を冷やし、心を突き刺したのを覚
共通の友人を交えて久しぶりに会った。 穏やかに進む楽しい時間。 友人が席を立ち、2人で話すとき、 少しずつだけど2人で積み上げてきたものは確かにあるなとじんわりと胸があたたかくなった。 今、もう誰かいるのかな。 それさえもこわくて聞けないけれど。 前みたいにバイバイするときに悲しくならなかったから、もう大丈夫。 大丈夫。 会えて嬉しかったなぁって、眠りにつく。 大丈夫。 もう大丈夫。 朝。 帰りの電車で突然涙が出て驚いた。 どう
置いていくもの。残るもの。 かつて働いていた街を眺めながら電車は進む。 久しぶりに見る街並みは、心をぎゅっと掴む。 色々な想い出が巡る。 高架線の下を自転車で走り抜けたあのとき。 仕事で訪問したマンションが見える。 当時一年目だった私では、ケースとの関係をうまく作れなかった。ずっと後悔している。今の私が初めて出会っていたとしたら、うまく話せただろうか。そんな たられば 、わからないけれど。 この先もずっと忘れないケースだ。 街並みは通り過ぎて、踏切を超える。
私は、進学を機に地元を出て、しばらく都会で働いて。 また地元に帰って働いている。 都会にいたときには、仕事終わりに同期とごはんに行って、ひとしきりその日のもやもやしたものをすっきりさせてから帰ったり、 ざわざわと人の溢れる繁華街に行くことで気を紛らわせたり、 キラキラと輝くデパートに寄ってみたり、 あたたかい灯りのある夜カフェに入ったり、 本屋さんに立ち寄ってから電車に乗ったり、 そんな風にしてストレスを逃していた。 ど、がつくほどの田舎に帰ってきた私。
真ん中。 新しい恋の始め方がわからない。 ずっと、何年も彼が好きだったし。 このままずっと、このままだったらどうしよ。 ぼんやりとそう思いながら。 目の前のことに全力で打ち込んできた。 毎日へろへろだった。うん。 そこでタイミングの良い飲み会のお誘い。 知らない男の人と飲むのはいつぶりだ。 構える。 でも、まぁ、行ってみようかなって。 別に誰も何も思わない。 期待、してなかったけど。 仲良くなれそうな人がいた。 話しているとつながりが多
貸し借り。 本やCDを貸し借りすることについて。 私には、3歳の時から知っていて、小学校、中学校と一緒だった幼馴染がいる。 高校、大学と進み、あまり話さなくなったけれど、私が就職で地元に戻り、また時々会うようになった。 彼女は、私に会うと本やCDを貸してくれる。 会うたびに1つは持たせてくれる。 本とCDがセットのときもある。 それは、私が好きだと言ったものというわけではないので、彼女の好きなものかもしれない。 おすすめ、してくれているかもしれない。 でも、
今日、書いておきたい。 恋を失うことについて。 今日の気持ちは、忘れたくない。 恋を失うということ。 失恋。 以下、Wikipedia様より一部引用。 「失恋(しつれん)とは、恋する相手への気持ちが成就しないこと。また、恋愛が何らかの形で終止符を打たれることである。」 「対義語は得恋(とくれん)。」 得恋なんてあるのか。気を紛らわすために失恋なんて言葉で検索して初めて知った。何でも調べてみるものだなと思う。 失恋するのははじめてじゃないけれど、今回も