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【日本一周Day46(7/23)】北海道斜里町→北海道羅臼町
本日の走行距離 73.9km
昨日のすったもんだは、なんとか無事に乗り越えることができました。
パソコンを抱えて夜も朝も移動は手間だったけど、なにより問題なく講座が出来たうえで、ネタにもなってよかったです。
どんな状況でもどうにかする!
旅をしていると思いもかけないさまざまな出来事に遭遇し、そのたびに自分で対応したり選択したりする必要があり、試されますね。
世界自然遺産の知床へ
朝から講座も開催できたことだし、気持ちを切り替えて先に進みましょう、さぁ、出発です。
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さらに、今日はラッキーなことがありそうな朝です。
幸運のシンボルと言われるてんとう虫が、私の腕で休憩中ですもの。
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今日は、知床半島を進みます。
暑いけれど、海に出ると海風が気持ちいいですね。
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途中で「オシンコシンの滝」に寄りました。
それほど高低差があるわけではないのに、かなりの水量と迫力でびっくり。
「オシンコシン」とは、アイヌ語で「エゾマツが群生するところ(オ・シュンク・ウシ)」から転じたとされています。
北海道では地名などでアイヌ語が使われている場所が多いというのを改めて知ると、ここはアイヌの方たちの神聖な場所なんだな、と感じます。
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ウニを堪能しよう
北海道に来たからには、もちろん景色を堪能するのは大事ですが、おいしい
ものとの出会いも大切ですよね。
ただ、どこかでおいしいものを食べようと思いながらも、タイミングが合わなかったり、夫婦の意見が合わなかったり…
そんな中で今日は、西興部の宿で一緒になった方に教えていただいたお店が、ちょうどいい感じに行けるところにあるのがわかりました。
そこは、漁師さんがやっているカフェで、ウニが取れるこの時期だけ、それも、ウニが取れたときだけ食べられる絶品のウニ丼があるとのこと。
珍しくかんいちから「行ってみようか」とのこと。
やったーーー
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ここで、ウニ丼?、料理さんのお店?
半信半疑のままお店に入ると、ありましたよ、りっぱなウニ丼です。
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一口食べると、とろりと濃厚なうまみと甘さを感じる、他にはない特別なウニ丼です。
この濃厚さは、ウニを熟成させているからなんだそうです。
3,800円也。
カフェバーGVO
北海道斜里郡斜里町ウトロ西91-5
熊のテリトリー知床半島
知床半島は、手付かずの自然と希少な動物達が暮らしている場所。
特に知床国立公園はヒグマが高密度に生息する場所です。
そんな知床半島は、自然と動物たちの保護管理体制が整っていることが評価され、2005年7月に世界遺産登録となったそうです。
まずは、知床自然センターに寄ってみることにしました。
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ここで、知床のヒグマとの関わり方を描いた短い映画を見ました。
とても感じることがあったので、そのヒグマの話をシェアします。
ソーセージの悲しい最後
コードネーム97B-5、またの名はソーセージ。初めて出会ったのは1997年秋、彼女は母親からはなれ独立したばかりだった。翌年の夏、彼女はたくさんの車が行きかう国立公園入口近くに姿を現すようになった。その後すぐ、とんでもない知らせが飛び込んできた。観光客が彼女にソーセージを投げ与えていたというのだ。それからの彼女は同じクマとは思えないほどすっかり変わってしまった。人や車は警戒する対象から、食べ物を連想させる対象に変わり、彼女はしつこく道路沿いに姿を見せるようになった。そのたびに見物の車列ができ、彼女はますます人に慣れていった。
我々はこれがとても危険な兆候だと感じていた。かつて北米の国立公園では、餌付けられたクマが悲惨な人身事故を起こしてきた歴史があることを知っていたからだ。我々は彼女を必死に追い払い続け、厳しくお仕置きした。人に近づくなと学習させようとしたのだ。しかし、彼女はのんびりと出歩き続けた。
翌春、ついに彼女は市街地にまで入り込むようになった。呑気に歩き回るばかりだが、人にばったり出会ったら何が起こるかわからない。そしてある朝、彼女は小学校のそばでシカの死体を食べはじめた。もはや決断のときだった。子供たちの通学が始まる前にすべてを終わらせなければならない。私は近づきながら弾丸を装填した。スコープの中の彼女は、一瞬、あっ、というような表情を見せた。そして、叩きつける激しい発射音。ライフル弾の恐ろしい力。彼女はもうほとんど動くことができなかった。瞳の輝きはみるみるうちに失われていった。
彼女は知床の森に生まれ、またその土に戻って行くはずだった。それは、たった1本のソーセージで狂いはじめた。何気ない気持ちの餌やりだったかもしれない。けれどもそれが多くの人を危険に陥れ、失われなくてもよかった命を奪うことになることを、よく考えてほしい。
人とクマがうまくやっていく道はあるはずだ。
もともとは、ヒグマたちの世界だった場所に、後から人間が入ってきたのだと思います。
人間が安全に暮らすことだけではなく、彼らと共存すること意識していきたいと思いました。
昔、カナダを旅していた時、泊まろうと思っていたキャンプ場が敷地内に熊が入って来たため、閉鎖されていたことがありました。
それで、他のキャンプ場に移動したときに心配になって「ここに熊は来る?」と聞いたら、こんな風に答えが返ってきました。
「もちろん、ここは、カナダだよ、熊がいるのは当たりまえだよ」
カナダでは、だれもが熊と共存することを意識して、暮らしていたのです。
さぁ、本格的にクマの国に入ります。
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知床半島を横断する国道334号を進んでいきます。
なんと5日間連続の峠超えを、ウニ丼パワーで登っていきます。
周りはきれいな風景なのですが、どこかからクマが出てきそうで落ち着かないのも事実、ドキドキ…
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なかなかゆっくりできないのですが、この景色は最高です。
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知床峠にたどり着くと、たくさんの人がいて、なんとなくほっとしました。
そして、そこで写真を撮っていると、「藤原さんですか!?」と声をかけられました。
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毎日、夫婦で別々に Instagram や Facebook や X などなどをアップしているので、それを見てくれていると、だいたいどの辺に行くか目星が経つかもしれません。
それでも、本当に会えるか会えないかは、運命のようなものですよね。
なんだか元気が出てきました。
登りの大変さはうそのように、下りはガンガンいきます。
天気が良ければ、海の向こうにドーンと北方領土の国後島が見えるそうです。
かんいちは、その景色を私に見せたかっったらしいのですが、今日は薄雲が広がっていて、残念ながらまったく見えませんでした。
思い出の羅臼をめぐる
羅臼の町に入る少し手前には、昔は大勢の旅人でにぎわっていた羅臼国設キャンプ場と熊の湯を見学。
かんいちは40年前にはじめてここに来て、たくさんの旅人と出会った、たくさんの思い出のある場所だそうです。
私ははじめての場所だったけれど、懐かしそうにキャンプ場や温泉を眺めるかんいちの姿が見られただけで、寄ってよかったなって思いました。
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ふと走ってきた道を振り返ると、羅臼岳が遠くにかすんでいました。
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羅臼の町
今日のお宿は、ライダーハウス「お気軽屋」。
残念ながらここにはお風呂の設備がありません。
それでも、ふたりで3,800円の宿泊料金で別棟貸し切り、これをどうとらえるかは、あなた次第。
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宿に荷物を置いて、夕食のためにセイコーマートへ買い出しです。
ちょっと町をぷらぷらとお散歩してみました。
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北海道に来て、たくさんの鹿に会いましたが、なかなかこういう角がある牡には会えないんです。
それがこんな町中の草むらにたたずんでいるなんて…
さすが自然の宝庫知床半島です。
さらに歩いていくと、テクテクと軽やかに歩いている動物を見つけました。
おっ、キタキツネです。
どこへ行くのかと見ていたら、広場にいる猫軍団と遭遇。
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そして、猫に威嚇されたキツネは、おとなしく去っていきました。
あれ、動物社会では、猫が上なのか、はたまた数の問題か…
いろいろな世界を見せてくれる知床半島です。
クラウドファンディング挑戦中
https://camp-fire.jp/projects/view/669580
私たちの旅を一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。
「藤原家の旅ごはん」Instagram
https://www.instagram.com/fujiwarafamilymeal/
高級なものは出てこないけれど、実際に私たちが食べたその土地の気軽に食べられるものなどをご紹介します。
「藤原かんいち&ヒロコのe-bike日本一周旅」Instagram
https://www.instagram.com/fujiwarakanichi
かんいち目線の旅の日々を写真とともに紹介しています。
E-Bike JAPAN/コラム「eバイク旅ノート」
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