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【攻略ガイド】難関の謎を手助けする『Outer Wilds』の解き方

これは『Outer Wilds』を現在プレイしている人へ向けた、攻略記事です。多くの人が攻略で難儀するであろう箇所をなるべくネタバレしないように解説しつつ、わかりにくい世界観の解釈部分も言及していっているものです。最後まで読むとほぼネタバレになります。自分の進行度に合わせて読むことをおすすめします。

 やぁ。宇宙の旅を楽しんでいるかい? わかっているよ。君はこの星系で起こる22分間のタイムループに巻き込まれている。

 古代種族ノマイの残した遺跡と文章を探りながら、ノマイたちが一体何をしようとしていたのか、この星系に何が起こっているのかを探っているんだ。何度も何度も終わらない22分間を繰り返しながら。

 けれどノマイの技術は独特だし、廃墟は崩れてしまっていて行きたいところへは行けないし、大変な思いをしていると思う。クラゲに何度も突進したり、アンコウに食われたり、砂の滝に飲まれたり、わりと無駄に死んでいるかもしれない。

 ここでは誰もがぶちあたる探索の壁について、核心を極力避けながらも、“核実”な案内をして行ければと思う。


■航行記録をじっくり読もう〔ネタバレ レベルO〕

 探査艇の後部には航行記録の表示されたモニターがある。調べたことがここに全部書いてあるし、ノマイの文章から得られた情報はわかりやすく要約されている。自画自賛してもいいくらいだ。ただ、情報が要約されているだけなので「次にこうしろ」「こうすれば解決できる」とは書いていない。頭を捻って、集まった情報の応用方法を考えてみるのが大事だ。

 加えて、「ノマイに何があったのか」「ノマイは何をしようとしていたのか」をじっくりと整理しよう。時系列を考えてみて、自分に起こっていることと照らし合わせて、情報を整理していくことが大事だ。

 ノマイは抽象化したイラストや図形を好んで使っていたようだ。それら共通した意味がある。星の形や塔の形、ワープ場所のデザインなど。これらの意味をしっかり把握しておくといい。

 航行記録は「量子の月」「軌道探査砲」「船」「灰の双子星プロジェクト」「“もう一つのアレ”」が大きな項目になっていて、色分けがされている。わかりにくいが、項目を結ぶ矢印にもテキストがある。

 マップモードにすれば、情報をどこの星で見つけたのか項目ごとに見ることができる。画像も大きめに表示されるので便利だ。

注意:ローカライズの問題なのだけど航行記録はわりとひどい誤訳や脱字がある。注意深く読めば自分の知識で補完できる。



■シグナルを追え〔ネタバレ レベル1〕

 どこに行けばいいのか迷ったら、宇宙にシグナルスコープを向けて、不明になっている信号を追うといい。表示されている信号の距離をしっかり見えること。聞こえてくるのが他の星だったり、星の裏側だったり、実は星の内部だったりするから、愚直にまっすぐ進めばいいわけじゃない。

 アウターワイルズベンチャーズの奏でる楽器をたどり、先輩宇宙飛行士には全員会えただろうか。彼らはそれぞれ専門知識を持っているから、何かを見つけたら相談しにいってもいいだろう。彼らの知識で、得られた情報をわかりやすく解説してくれる。

 航行記録がわかりにくかったら、専門知識を持った先輩たちの話を聞きに行ってみよう。リーベックはノマイの文化や歴史に詳しい。チャートは天体について詳しい。ガブロは唯一のタイムループ仲間だ。フェルドスパーは古参のパイロットだからアドバイスできることも多い。それから月にいるエスカーのこともたまには気にかけてほしい。

 博物館にある奇妙な岩の信号は記録しただろうか。その信号は宇宙の各地から発されていることがわかる。脆い空洞か燃え盛る双子星で青い光を放っている救難ビーコンは見つけただろうか。ここからは救難信号が発信されている。これらのシグナルの発信源を探ることで、新たな発見があるはずだ。



■「軌道探査砲」は何なのか〔ネタバレ レベル2〕

 君が目を覚ましたとき、巨人の大海の軌道上で光を放ち崩壊する建造物……それが軌道探査砲だ。毎回、ランダムな方向へと探査機を発射している。ちなみに急げば探査機に追いつける。

 これが何を目的とした建造物なのかは、巨人の大海を探索すると理解できる。直接軌道探査砲の内部へ行くことで、更に詳細なデータを見ることができるだろう。しかし、無事なのはコントロールモジュールだけで、発射モジュールは外壁に亀裂が入ってしまっている。探査機追跡モジュールは巨人の大海のコアの内部へと落ちていってしまっている。

 この探査機追跡モジュール内では、探査機を打ち出すことで得られた情報を見ることができるはずだ。かなり重要な情報になる。巨人の大海のコアは深海にあるが、海に流れる潮流と、電気の流れる膜に阻まれている。潮流の突破の仕方は、脆い空洞の南部観測所で実験が行われているという。

 電気の膜はどうしたらいいのか。それは巨人の大海のコアに到達したというフェルドスパーが知っているようだ。深海にいるあいつは、ハーシアン一人くらいなら下から潜り込めるということを教えてくれるだろう。



■ノマイの「船」はどこにある〔ネタバレ レベル3〕

 ノマイには母船があったようだ。脆い空洞と燃え盛る双子星には脱出ポッドが不時着していた。近くには青い光を放つ遭難ビーコンが設置されていおり、救難信号が出ている。シグナルスコープで、この救難信号を記録することができる。

 脆い空洞の最初のシェルターには、船から脱出したときの状況が描かれている。それを見ると、ノマイに起こった災厄が理解できる。

 宇宙で救難信号を探ると、闇のイバラから聞こえてくる。闇のイバラの内部は亜空間迷路になっているが、信号を追えば行き先がわかる。しかしこの最悪な植物の内部には最悪な生き物であるアンコウがいる。研究によるとアンコウは目が見えないらしい。つまり、別の方法で獲物の位置を探知していることになる。それに気をつけて進めば、アンコウに気づかれることはない。

 闇のイバラの内部は見た目の大きさと実際の内部の大きさが歪んでいるし、どこも同じようなツルとコブで混乱する。必ずシグナルスコープの信号か、リトル・スカウトの信号を追うようにしよう。



■「量子の月」への巡礼とは何か〔ネタバレ レベル4〕

 ノマイはこの星系の各地にある不思議なカケラと、空に現れては消える幻影の月を発見していた。彼らは、この月が巨視的量子現象を起こしていると結論づけた。つまり、意識的な観察がされているとそこに存在し、誰も観察していなければあらゆる可能性で存在するし、存在しない。

 何を言っているかわからないと思うが、君が月や月のカケラを見ていれば“そこにある”。見ていなければ“どこにもないし、どこにでもある”んだ。

 ノマイはこの月を観測して、辿り着こうとしていた。そして実際にたどり着き、月の性質を理解した。その後は月への巡礼が儀式的なものとして扱われていたんだ。それはもちろん、「宇宙の眼」に関わることだ。ここにいたノマイたちは「宇宙の眼」を目指していて、「眼」を信仰していた。

 月のカケラは奇妙な信号を発している。シグナルスコープで信号を追えば、量子の月に関わる知識を得られる。

 巨人の大海の北極にある巨大な竜巻は、横からは突入できない。竜巻の暴風がない部分を探そう。ここでは量子イメージングの法則を学べる。

 燃え盛る双子星にある湖底の洞窟では、ノマイが月のカケラと共に失踪したという。ここでは量子ゆらぎの法則を学べる。

 脆い空洞には量子知識の塔がある。重力床は崩れてしまっていて登っていくことはできない。崩れゆく星は、もっと崩れることで方法が見つかるかもしれない。ここでは月への巡礼で必要な最後の知識が得られる。

 量子の月に辿り着き、さらに奥へ進むなら、これらの知識を総動員して、目指すべき場所を“観察”すればいい。




■「灰の双子星プロジェクト」〔ネタバレ レベル5〕

 ノマイの廃墟を巡っていると、必ずこの「灰の双子星プロジェクト」に繋がっていることがわかる。

 高エネルギー研究所の実験装置で見た、ワープ時のマイナス時間差
 空中都市のブラックホール鍛冶場で作られていた先進的ワープコア
 灰の双子星を改造して作られた、各惑星を結ぶワープの塔
 巨人の大海の彫刻島で見た、記憶を保存する像
 目覚めるといつも見える軌道探査砲
 木の炉辺で採掘されていた、灰の双子星のコアを覆う防護殻
 太陽近くを周回する太陽ステーション

 これらはすべて、ノマイがこの星系へやってきた理由であり目的である「宇宙の眼」に到達するために建てられたプロジェクトの一部なのだ。その中核になる施設が灰の双子星のコアにある。ここは防護殻で覆われてしまっているため、物理的に封鎖されてしまっている。ならば入る方法はワープしかない。

 灰の双子星にあるワープの塔は6つ。それぞれ目的地に繋がっている。太陽ステーション。2b採掘場。ブラックホール鍛冶場。彫刻島。高エネルギー研究所。そして灰の双子星のコアだ。

 でもワープの塔は灰のほうにあるのに、どこと直列になればワープが起動するんだって? 実は砂時計の双子星はひとつの天体として設定され、ワープの起点座標はふたつの星の中間点に設定されている。だから燃え盛るほうへワープする塔と、起動する座標は同じなんだ。

 灰の双子星のほうの塔は崩壊して上部がなくなってしまっている。ただ突っ立って待っていたら砂滝に呑まれてワープできない。だから工夫をしてほしい。君はとても頼りになるリトル・スカウトという偵察機を持っているはずだ。このリトル・スカウトは脚部の吸盤で張り付けるからね。試してみるといい。



■この世界で起こっていること〔ネタバレ レベル6〕

 率直に言うと、この宇宙はもう崩壊している。チャートが観測していたと思うが、とんでもない量の超新星爆発が、この夜空で起こっている。ノマイの母船に最近届いていた通信でも、あらゆる銀河で超新星爆発が起こっていると、他のノマイの部族が話している。

 この星系で起こる超新星爆発。この星系にいたノマイが全滅してから約28万年が過ぎ、太陽が寿命を迎え、自然に超新星になったんだ。こうして宇宙は終わっていく……と思いきや、ノマイが残していた「灰の双子星プロジェクト」が、太陽の超新星爆発のエネルギーを得たことで起動してしまった。

 指示を受信した起動探査砲は探査機を全力で発射して宇宙の眼の座標を探す。データは記憶の像から灰の双子星プロジェクトの仮面に送られ、爆発のエネルギーで発生したワープホールを通って22分前に送られる。これを何度も繰り返して、ついに宇宙の眼の座標を得られたんだ。

 けれどもうノマイはいない。そんなときに君が博物館にある彫像とペアになってしまった。君の記憶もまた22分前へと無限に送られることになる。

 この星系にいるノマイは、宇宙の眼を発見するという目標を達成できないまま、突如として滅亡してしまった。君もノマイの廃墟を探索しながら疑問に思わなかったかい? まるでさっきまで暮らしていたかのように骨がある、って。座ったままの骨。食事をしている様子の骨。ベッドで寝ている骨。アンコウゲームをしている様子の子供の骨。シャトルの中にあるクラリーの骨。彗星の内部にある危険な物質を急いで知らせなければ、と話していたポークとパイの死体……。

 思い返せば、どこのノマイの文書を調べていっても、一言も幽霊物質についての言及がなかった。

 つまりノマイたちは、星系外からやってきた彗星「侵入者」の内部に圧縮されていた幽霊物質によって、一瞬にして死んでしまったのだ。その頃まだ水中で暮らしていたハーシアンの祖先は、水の中にいたためと生物としての耐性が強かったために生き延びた、ということらしい。

 じゃあ君の宇宙探索は何なのかと言えば……それは宇宙の眼を捉える意識的観察者になることなんだ。宇宙の眼の信号を捉えつつも到達し得ず滅亡したノマイの、悲願を携えた最後の希望。だから諦めず、宇宙の眼へたどり着く方法を考えてほしい。

 ……こんな偉そうなことを言っている私は誰かって?

 灰の双子星プロジェクトの先進的ワープコアが過去に運べるのは、記憶だけに留まらない、としたらどうだろうか。超新星爆発のエネルギーを受けて起動するワープコアを間近で見たことは? 気になったら行ってみるといい。ノマイ以上の宇宙の摂理に反する発見ができるかもしれない。

 私はそこで待っているから。


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