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【コロナ時代】看護師とキャリアについて考える

はじめに

こんにちは、看護師ねこです。

コロナで世間は大変な状況になっています。

看護師ではない仕事の方も、

「正社員が安心ではないことがわかった」
「頑張って出世したのに事業部がつぶれた」
「転職の内定が取り消された」

などの声もあり、今までの”キャリア”や”仕事”に関する考え方が変わってきています。

看護師もこのコロナで今までのキャリアや働き方を考え直している人も多いかもしれません。

今回は、私の思う「コロナ時代の看護師とキャリア」についてお話します。


結論から言うと、

キャリア=昇進や資格取得 ではなく、

「自分に合った働き方を見つけること」であるというお話です。


これまでの看護師のキャリア観やイメージ

看護師のキャリアや働き方、イメージについて、以下の考えがあると思います。

・ひとつの職場で長く働いて、管理職になる
・認定看護師や専門看護師などの資格を取得してレベルアップする
・出産後も看護師に戻って医療現場で働くのが普通
・転職をする場合はより恵まれた待遇とより高い給料を
・新人は3年は働かないといけない
・看護師は臨床で働いてなんぼ
・看護師の仕事は一生もの
・女性が多いので、子育てにもある程度理解がある
・「看護師さん」は聞こえが良い

このように、今までのキャリアのイメージって、「より長く続ける」とか「より上を目指す」とかそういうニュアンスだったと思います。

世間のイメージも、「看護師は堅い」「仕事に困ることはない」というイメージでしたよね。


何となくも違和感がありながらも、その流れに沿って働いていた人も多いかもしれません。私もそのひとりでした。



コロナ時代の看護師の現状

しかし、コロナ禍で大きく状況が変わってきました。

・防護服が足りず、危険手当もつかない
・当たり前に出ると思っていたボーナスが減る、なくなる
・コロナの対応で、病院の幹部が全く機能しないことが判明した
・親が看護師という理由で保育園に子どもを預けられない
・近所の人に嫌な顔をされる、いじめにあう
・感染症病床で働くスタッフは家族のいる自宅に帰れず、自腹で宿代を支払う


常に危険と隣り合わせの状況で仕事をしている人も、この仕打ちです。



組織の中で長く働いて主任や師長になっても、こんな状況下では仕事も増え続け、部下が次々に辞めていき、管理職としての成績も下がる一方。

中堅看護師になってチームリーダーや教育係として頑張っていても、資格や認定がないとただのコマの一つ。


ただでさえ、多くの看護師さんが自分の働き方やキャリアについて悩んでいるのに、そんな中での今回のコロナ騒動です。


病院にとって本当に自分が必要なのか

なにも保障されない環境で働き続ける意味があるか

これから看護師として何を重視して働いていけばよいのか


多くの人が自分の「キャリアとはなにか」について見直すきっかけになっていると思います。


コロナ時代の新しいキャリア観

先ほど書いた通り今までの看護師のキャリアに対するイメージは、「より長く続ける」とか「より上を目指す」が多かったと思います。

でもこれらは、あくまでも守られた環境だから実現できることとも言えます。

感染症という見えないものと闘わなければならない今の時代に、守られた環境は存在するのでしょうか。医療現場では、特にです。

もちろん病院の体制が甘いからかもしれない。

病院のトップが無能なのかもしれない。

でも、しっかりと体制が整った病院であっても、100%安全を保障することはできません。

誰も責任をとってくれませんし、結局は自分でどうにかしないといけない状態です。残念ながら。

挙句の果てに、世間では看護師に対する偏見やいじめがあります。


そのため、私は、【自分が快適と思える場所で働く】【身軽さを身に付ける】ことが今後のキャリア形成で重要だと思っています。

(もちろん昔からあった考えで、目新しくはないかもしれないけど、このコロナ時代はこの考えがより重要になってきます。)


そのため、

「無理やり主任試験を受けさせられたけど、仕方ないか」
「教育係や勉強会、私にだけ仕事が集まってるけど断れない」
「残業代がつかないけど、どこもそんなもんだ」
「人間関係が悪いけど、給料のためだ」


などといった考え方は、一度捨てた方が良いかもしれません。

もちろん、昇進したり、昇給したり、レベルアップすることも大切なキャリアです。

給料は仕事に対するモチベーションにも繋がるので、ここを重視するのももちろんありです。QOLにも関わってきます。

でも無理して、ストレスをためて、せっかくの人生をあまりよくない職場や場所で過ごすのは精神衛生上良くないですよね。

(もちろん100点満点の職場なんてないので、ある程度の我慢はどこに行ってもあると思いますが)

より快適に働ける場所を探せる力も、キャリアのひとつではないでしょうか。



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さいごに


私も常勤で働いていれば何となく守られた環境にいると思っていましたが、コロナ禍を通じて、常勤看護師も決して安泰ではないことが分かってきました。

今後、看護のスペシャリストになる予定もないし、こんな時代で看護師としてどう過ごすべきか。自分のことをどれだけ守れるか。

今、しんどいと感じているならば、一旦看護師を離れてみるのもひとつだと思います。


「こんな大変な時に看護師を辞めるなんて!」

・・・勝手に言わせておきましょう。


この状況で明るみに出た職場の悪いところもあるでしょうし、不信感を抱いたままではストレスも増えます。


大変な状況だからこそ、私たちがしっかり休んで考えることは大切だと思います。


ひとつの環境に縛られないような働き方にも、今後注目が集まりそうです。


いろんな面で、柔軟な考え方ができるようにしたいですね☆



今後も、現役看護師として思っていることを発信していきます!!

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