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複雑系の科学でいう「創発」の典型例

タンパク質は、単純な分子であるアミノ酸が遺伝子の設計図に従ってつながった高分子だ。その構造の可能性は無数にある(そして正に螺旋構造をしている)。生体の内部で様々な働きを担うタンパク質の数は、そのうちのごく一部にすぎない。生物を外敵から守る免疫システム、視覚や嗅覚といった外界からの刺激を認識する能力、細胞の運動など多くの生体機能がこのタンパク質によって担われている。そして、偶発的かあるいは必然的に、単純な構成要素が組み合わさり、新たな機能を持つたんぱく質ができる。そのタンパク質が組み合わさって、さらに新しい機能を持った超分子システムができ、細胞が作られ、そして生物が生成される。こうした構成要素の複雑な絡み合いによる新たな階層の機能発現は、複雑系の科学でいう「創発」の典型例なのだ。僕は、この生命の自己組織化の神秘を見て、それは正に、人間活動や会社組織の中で起こる『ショック・コヒーレント』なのだと確信している。


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幸せを呼ぶそよ風チャリダー/サステナビリティイノベーティブコンサルタント。「感謝感動を世界に地球に」のカングロ代表、ザッポス研究会、イノベーションサロンZ、システムD研究会、サステナ塾、セブメディ創設者