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川添愛×高野秀行の「言語探偵」が「ことば」の不思議に迫る!(No. 950)

 考える人 メールマガジン
 2022年2月17日号(No. 950)

川添愛×高野秀行「知れば知るほどわからない! 言語探偵、「ことば」の不思議に迫る」

理論言語学で博士号を取得し、『ふだん使いの言語学』(新潮選書)をはじめとするさまざまな著書で「言語を観察する」方法を披露している川添愛さん。かたや、アフリカや南米、東南アジアなど世界の秘境で数々の言語を習得してきた経験を持つ高野秀行さん。

一見、まったく別のやり方でことばに触れてきたように見える二人ですが、その言語との接し方は

・暫定的に法則を設定して、それをアップデートしていく
・規範的な言葉遣いより、現実で話されていることを基本にする

と、驚くほど共通しています。

お互いのファンだったという二人の初対談では、それぞれのフィールドで観察してきた「ことばの謎」について、リモートで熱く語っていただきました!

前編 「正しくない」方が面白い!?

後編 「は」か、「が」か?――それが問題だ

ヤマザキマリ×清水克行「歴史は民衆によって作られる」

室町時代という「最も日本らしくない」時代の庶民を生き生きと描いて話題となった『室町は今日もハードボイルド』。

著者の清水克行氏は、『テルマエ・ロマエ』や『プリニウス』で古代ローマの生活文化を描き続けるヤマザキマリ氏にずっと親近感を持ってきたという。

一方のヤマザキマリ氏も、清水氏の同書を「思い込みや予定調和から解放される本」と絶賛。

中世日本と古代ローマをとおして人々やその生活文化について考え続けてきたお二人が、コロナ下の日本と世界について縦横無尽に語り合いました。

前篇 室町時代は「自習の時間」?

後篇 『テルマエ・ロマエ』と『タイムスクープハンター』の意外な共通点

ドラマ『生きるとか死ぬとか父親とか』監督が語る!
山戸結希×菊地健雄「ドラマとか演出とか背中とか」

大きな反響を呼んだ、2021年4~6月放送のドラマ『生きるとか死ぬとか父親とか』(テレビ東京「ドラマ24」、現在はAmazonプライム・ビデオなどで配信中)。原作は、父と25年前に亡くなった母のことを綴ったジェーン・スーさんの同名エッセイ。ドラマの監督を務めた山戸結希さん(1、2、9~12話を担当)と菊地健雄さん(3~8話を担当)が、演出における試行錯誤を振り返りながら、あらためて作品の魅力を語ります。

前編 映画監督ふたり、テレビドラマを撮る

後篇 原作の「背中」を撮る

アクセスランキング

■1位 ヤマザキマリ×清水克行「歴史は民衆によって作られる」
前篇 室町時代は「自習の時間」?


■2位 ジェーン・スー「マイ・フェア・ダディ! 介護未満 の父に娘ができること」
16.「いざ」という時に必要なこと


■3位 稲田俊輔「お客さん物語」
6.英国パブのマドンナ

最新記事一覧

■南直哉「お坊さんらしく、ない。」(2/14)
十、禅と宇宙

宇宙飛行士の油井亀美也さんと対談。宇宙飛行士と仏僧の意外な共通点とは?


■稲田俊輔「お客さん物語」(2/15)
7.浅草のジルベール

浅草「神谷バー」で出会った「ジルベール」について……


■岸政彦「にがにが日記」(2/15)
最終回 2021年8月20日~12月31日

お待たせしました! なんと約1年ぶりの更新! そして最終回です……!

「考える人」と私(49) 金寿煥

 本コラム(16)でも触れましたが、「考える人」の創刊編集長である松家仁之さんは、2010年夏号(特集「村上春樹ロングインタビュー」)を最後に、新潮社を退社されました。雑誌のフォーマットやコンテンツのみならず、小林秀雄賞の創設、ユニクロの広告記事制作など、「考える人」の中心として居続けた松家さんの退社は、雑誌にとって大きな節目となるものでした。
 後任の編集長に就いたのは、河野通和さん。1978年に中央公論社に入社、「婦人公論」や「中央公論」の編集長をつとめた雑誌編集の大ベテランです。河野さんは、紙媒体としては最終号となる2017年春号まで「考える人」の編集長をつとめられました。在職時に発行したメールマガジンは300超、その編集人生を密度濃く綴ったメールマガジンの文章は多くの読者を獲得し、その記事は2017年にミシマ社とKADOKAWAから書籍として刊行されました(『言葉はこうして生き残った』『「考える人」は本を読む』)。
 このように「考える人」は大きな転機を迎えたのですが、その前に私自身の立場にも変化がありました。2007年春に社内異動を命じられ、新潮新書編集部に移ることになったのです。
 いずれにせよ「考える人」のスタッフを兼任することに変わりはなく、異動後もこれまでのように特集記事や連載を担当していたのですが、徐々にそのコミットメントの度合いが薄まっていった――そのことを正直に認めなければいけません。
 身も蓋もない言い訳ですが、その理由として新書の仕事が忙しくなったことが挙げられます。単行本や選書とは違い、新書は毎月決められた点数(新潮新書の場合は月4点)を刊行しなければならず、そのためには担当書の点数を増やす必要がありました。企画を考え、著者にアプローチ、執筆をお願いする――というサイクルを、これまで以上に速く多く回していくことを課されるようになったのです。さらに、「新書」という器を利用することで、それまでは扱うことの難しかったテーマにも手を伸ばすことができることに気づき、グッと新書編集の面白さにのめり込んでいった時期でもありました。
 それまでも大した貢献はしていませんでしたが、そうした状況に若干の後ろめたさを感じていました。前述のように2010年夏には編集長の交代もあり、「それではいけない」とようやく一念発起。「特集をつくろう!」と企画したのが、2011年春号の「考える仏教 『仏壇』を遠く離れて」です。次週は、この特集を振り返ってみたいと思います。

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