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即席で本をプレゼントしあう会、開催 with夫

夫と本屋をふらふらしてて、ふと思いついた。
「今からお互いに本をプレゼントしあおう!」

こうして唐突に「即席で本をプレゼントしあう会」が開催された。
ルールは以下の通り。

①30分以内に探す
②相手に読んで欲しい本を選ぶ
③選ぶ本は活字の本。それを守ってさえいればなんでもいい
④プレゼントされた本は、絶対に読まないといけない

私が選んだ本はこちら。
『たそがれビール』小川糸


選んだ理由は、薄い本でエッセイなら、多忙な夫でも読みやすいかと思ったから。
そして、読んだことない本を選べば自分も読めるからだ。

対して夫が選んだ本はこちら。
『花の鎖』湊かなえ


選んだ理由は、「以前読んで面白かったから」だそうだ。

わくわくしながら選んだ本たちを持ち帰る。
そして、カフェでお茶をしながらお互いの選んだ本を読み合った。


①『たそがれビール』感想(私選)


お互いに読み終えた後、感想タイムに入る。

私「どうだった?」

夫「面白くない。とりあえず、外国が好きなんだなってことはわかった。」

私も面白くないと思った。
この本はエッセイなんだけど、エッセイというものは、著者に興味がある人が読んで楽しむものではないだろうか。それ以外の人が読んでも、おそらく面白くない。

著者を知らなくても楽しめるエッセイは、それ自体ストーリー性があってオチもあって面白い。しかし、この本のエッセイは、だだつらつらと、出来事とその感想が書かれた「日記」のようなものだった。

私も夫も作者の方を知らない。だから、知らない人の「外国の生活が楽しい」という内容の日記をただただ読んでいる感覚だった。

これは、作者のことが好きな人が読んだら楽しい本なんだろうな。 

うーん。あまりいいセレクトではなかったな。


②『花の鎖』感想(夫選)

私「面白かった。さすが湊かなえ。母性をテーマに書かせたら右に出るものはいない。」

夫「面白かったよね。けど、思ってたよりは普通におもろいって感じだった。美味しいけど味が違うなって感じ。湊かなえなら、もっと面白いの書けるでしょ!とは思った。」

これについて私は、「小説版数独を作ろうと思った」という編集秘話(?)を読んで、本の意図するところがわかった。
最初は3人の視点が行き来して、登場人物も誰が誰かわからなくなってきて混乱したが、それを「数独」だと思ってあてはめていくと、なるほどと納得する面白さがある。

単純に小説だと思うと、確かに湊かなえの他作品の方がおもしろいな、とは思ってしまう。

しかし、最後にきれいにパズルが当てはまると、数独を解いた時と同じ快感があった。バラバラだったストーリーがひとつに収束する快感。
これが結構心地よかった。

やっぱストーリー性があるものが好きだな。
ストーリーは心を癒してくれるね。


おわり

夫から私への推薦はうまく行ったが、私のチョイスがあまりよくなかった。
あえて読んだことのない本を選んでみたが、普通に好きな本をプレゼントした方が良いのかもしれないなあ。

それか、今後は「読んだことのない本」に限ってみるとかも挑戦的でいいな。

まだまだ改良の余地がありそう。
また気が向いた時に開催したい。

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