エイリアンはいる。あなたの隣にも。『メン・イン・ブラック』感想
あらすじ
ニューヨーク市警の警察官・ジェームズは、追跡中の犯人が「人間ではなかった」ことを知ってしまう。
荒唐無稽な話を誰も信じてくれない中、そこに現れた黒いスーツの謎の男・Kから、謎の組織「メン・イン・ブラック(MIB)」への勧誘を受ける。
MIBは、エイリアンを監視し、その存在を一般人に隠すための最高機密機関だ。MIBへ入ることを決意したジェームズは、Kと組み、ある昆虫型宇宙人を追う任務に就く。
エイリアンの造形が良い!
この映画に出てくるエイリアンの造形が、とにかく魅力的だ。
虫っぽいもの、触手みたいなもの、どいつもこいつも気持ち悪いのだが、「地球の人間とは違う」ことが明確にわかって良い。
こんなに人間そっくりに擬態して、人間の文化も踏襲しているのに、それでもやっぱり「エイリアン」なんだな……と思わせてくれる。
そんな気色悪い見た目の一方で、妙に人間社会に馴染んでいるところがかわいらしくも見えてくる。
飲食店でめちゃくちゃ普通に食事してるエイリアン……なじんでるね……。
コーヒー淹れてくれるエイリアン……君もなじんでるね……。
「本当の賢さ」とは
スーパーエリートたちに混ざってMIBの試験を受けたジェームズは、意図せず試験に合格してしまう。
それはジェームズが「本当に賢かったから」だ。
「本当の賢さ」とは何か。私はそれを「表面的な物事だけで判断せず、本質を見ること」だと理解した。
醜いエイリアンの姿でも、ただそれだけなら変に怯えたりしない。逆に、幼い少女の外見をしていても、悪い奴なら容赦なく撃ち抜く。
そういう「本質を見る力」が何よりもMIBが必要とする力だったのだろうが、なかなか日常生活では見出されない力だ。見つけてもらえたジェームズは運が良かったと思う。
全部の記憶が無くなっても
Kは引退時にMIBでの記憶を全て消されてしまう。
人生のほぼ全てが「寝たきりだった」ことになって、老人となり目覚めた人生は、果たして幸せなのか?と思わなくもない。
最後には恋人の元へ戻って、穏やかな生活を送れると考えれば幸せかもしれないが、「35年間の記憶がない」って結構キツそうだ。
そう思うと、やがて記憶を消されると分かっていてもMIBの任務についたローレルはなかなか覚悟決まってるな。
おわり
純粋なアクション映画として楽しめた。
あんまり難しいこと考えずに、ただ楽しめる、ワクワクさせてくれる映画もすごく大事だよね。
考えさせられる系もめっちゃ好きだけど、エンタメ系も好きだ。
映画はその時の感情で色々選べるからいいね。