まとめ
以上が、誰も知らない僕のものがたり。ほんの一かけらのものがたり。
正直、傲慢の塊です。多方に大変な迷惑をかけてしまいました。もっと他の選択肢もあったんじゃないかと、悔やむこともあります。でも、限界までやり尽くしたことは確かです。
もっと強くならなきゃいけない。
成長しなければいけないと思いました。
人は環境によって、如何様にも変わってしまいます。
生きてる意味がないと思わせることもできれば、自分は大切なんだ!と思わせることも可能なはず。それは子供も大人も何ら変わらないでしょう。
大人になった途端に、人を歯車のように扱う社会になってほしくない。
僕はそれを痛感しました。
だから自分が先頭に立って、みんなが活き活きと個性を伸ばしていける環境を作りたいと思っています。マネジメントの失敗が、大切な人を傷つけるかもしれないから。
何より子供達に絶望してほしくないから。
みんなが大人になった時、「うほー楽しい!」とワクワクして、生き生きと働いて欲しいから。あらゆることにフタをして、我慢して、心を無にして働くことが「常識」だと思ってほしくないから。
より良く生きる方法はあると信じて欲しいから。
人やものを大切にすること、目に見えないものを信じること、世界にワクワクすること。
これをどうか忘れないでほしい。
そして伝えておきたいのは、悪者はいないということです。
だれも誰かを傷つけたいわけでは無いでしょう。それぞれが仕事を全うした結果起こってしまったことだと思います。人の個性やストレス耐性は千差万別だから。
だからこそマネジメントを徹底して、問題を構造的に防ぎながら、それぞれの能力を伸ばしていくことが、最も大事な事業所の責務だと思います。
この一件ほど、大人としての自覚、責任感を呼び覚ましたものはありません。
5年分の成長を、数ヶ月に凝縮したような気分です。
特にコウタ君からは、本当にかけがえのないものをもらいました。
ありがとう。
僕がここまで頑張れたのは、僕の力ではありません。
コウタ君をはじめとした子供たちの力です。
僕のことを心から大切にしてくれたから、信じてくれたから、笑いかけてくれたから今の僕がいるのです。
僕は思いがけず、あのやんちゃ坊主たちに人生を救われました。
真っ暗な心の呪縛から解き放ってくれました。
これからも僕は彼らの信頼に応え続けるでしょう。
それは本物の「まほう」と言っていいかもしれません。
それは今も全く変わることなく、僕の胸の中にあたたかく灯り続けています。
どんな大金や、評価や実績や名声、映画や小説やドラマよりも大切なもの。
どんな言葉を掛け合わせても全く形容できるものではありません。
だからあえて陳腐な言葉では表現しません。
でもこれだけは言える。
これは僕が子供たちからもらった、世界で最も尊い「たからもの」なのです。
おしまい。
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