金城一紀

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最近の記事

映像作品についてのインタビュー② 『フライ、ダディ、フライ』

――では、個々の作品に関して伺いたいと思います。まずは著作が初めて映像化された『GO』ですが、どの程度関わられたのですか? 制作には直接関わっていません。僕が関わったのは原作権をどこに渡すかの決定、一部のスタッフ・キャストの選定、脚本のために取材を受けたこと、原作者としてのストーリーチェックぐらいです。なので、僕が語るべきことはあまりありません。 ――ストーリーチェックとは? 脚本をチェックして、原作が改変された箇所にNGがあったらそれを指摘することです。要は、“うるさ

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    • 映像作品についてのインタビュー① イントロ

      ――金城さんが関わってきた映像作品について色々と伺っていこうと思います。個々の作品について伺う前に、まずは金城さんの“映画遍歴”について伺わせてください。生まれて初めて映画館で見た作品は覚えていますか? はい、5歳の頃に母親に連れられて見た『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』と『チョットだけョ全員集合』の二本立てでした。 ――その歳だと普通はまんがまつりなど、子供向けの上映作品を見るものでは? アニメや特撮ものなどにあまり興味のない子供だったんです。テレビでなんとなく見ては

      • インタビュー④ 『SPEED』について

        ――シリーズ二作目の長編『SPEED』について伺います。まずは書かれた経緯を教えてください。 映画『フライ、ダディ、フライ』の公開に合わせてシリーズの新作を出そうと思い、映画制作に携わりながら構想を練って、映画がクランクアップしたあとに一気に書き上げました。 ――『フライ、ダディ、フライ』に続いてゾンビーズが主人公ではありませんが、その意図は? 前にも話しましたが、『ラン、ボーイズ、ラン』で彼らの卒業を書いてひどい高校から解放したのに、また彼らを主体にしたストーリーを書

        • インタビュー③ 二つの短編と『フライ、ダディ、フライ』について

          ――ゾンビーズ・シリーズの他の作品についても伺います。『レヴォリューションNo.3』に入っている『ラン、ボーイズ、ラン』と『異教徒たちの踊り』の二つの短編について執筆の経緯などを教えてください。 『ラン、ボーイズ、ラン』は短編集の出版を目指してデビューしてすぐに書きました。タイトルはシェリル・クロウの『ラン・ベイビー・ラン』から発想しました。好きな曲だったので。『小説現代』という小説誌に掲載されましたが、発表当時はまったくなんの反応も反響もありませんでした(笑)。『異教徒た

        映像作品についてのインタビュー② 『フライ、ダディ、フライ』

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          インタビュー②

          ――ここからはゾンビーズ・シリーズについて伺います。そもそもゾンビーズ作品はシリーズ化を前提として書かれたものなんでしょうか。 いえ、違います。実はゾンビーズは一作目の『レヴォリューションNo.3』で役目を終えるはずで、シリーズ化の予定はまったくなかったんです。『レヴォリューションNo.3』でデビュー後、すぐに長編を書きたかったんですが、編集者から、無名の新人作家の書き下ろしなんて出るわけないよ、と言われて(笑)。この(笑)はオーケーですか? ――オーケーです。笑うしかな

          インタビュー②

          インタビュー①

          ーーお久しぶりです。 お久しぶりです。 ーー本当にお久しぶりです。 はい、お久しぶりです。 ーーそれにしてもお久しぶりですね。 いきなり不穏な感じですね。 ――さて、前作の出版から13年が経ちました。子供がいたら中学1年になっているわけです。その間一体何をしていたんですか? 何をしていたんでしょうね。本当にあっという間でした。正直、13年という数字を聞いて自分でもびっくりしています。 ――その13年を振り返ってみましょう。前作『レヴォリューションNo.0』の出

          インタビュー①

          初投稿&告知

          はじめまして。 金城一紀です。 これから色々と書いていこうと思っています。 よろしくお願いします。 さて、告知です。 8月7日発売の『放課後推理大全』というアンソロジーに「永遠の円環」が入っています。 元々は『対話篇』に入っている短編です。 『対話篇』を未読の方はこの機会に読んでみてください。 近況を少し。 次作の構想を練っています。 今月中には書き始めたいと思っています。 では、また。

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