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HSPはよく寝るロングスリーパーなのか?

HSPの人は眠りが浅い、なかなか寝付けない、夜中に一度目覚めてしまうと朝まで起きたままになってしまうという人が多いです。眠れなくて困るというのはHSPによくある悩みです。

しかしそれと反対に睡眠時間が長すぎるという人もいます。一見、矛盾するようですがHSPには眠れない人もいればよく寝る人もいるのです。

なぜHSPはよく寝るのか?

HSPのよく寝る原因の一つは睡眠の質が悪いからです。

睡眠の質には自律神経やホルモンが関係していますがHSPの人はこれらの機能に何らかの特異性を持っていることがあるのでそれが悪い方に影響すると睡眠の質が悪くなるのです。

HSPは脳や肉体の疲労回復のために重要なノンレム睡眠(深い眠り)の時間が少ないといわれることもあります。

また日頃から神経が高ぶりやすく他人に気を使うためHSPの人は非常に疲れやすく睡眠による休息がほかの人よりも必要なのです。

つまりHSPは疲れが溜まりやすいのでしっかりと寝る必要があるのに睡眠の質が悪いため長時間寝ることになるのです。

夜中に目覚めることがないにしても、目覚めてしまう人たちと同じような状態になっているということです。

ロングスリーパー(長時間睡眠者)

睡眠時間の長い人のことをロングスリーパー(長時間睡眠者)といいます。

障害ではありませんが睡眠障害国際分類(ICSD)に定義は載っています。
それによると10時間以上の睡眠が必要な体質を持つ人のことです。

ロングスリーパーの原因はセロトニンやドーパミンなどの睡眠に関係する神経伝達物質の分泌が少ないことや遺伝が考えられます。

HSPの人が長時間眠らなければならない原因と重複するわけではありませんが、HSPとロングスリーパーの両方の体質を持つ人もいます。

ロングスリーパーは人口の約5%から10%いるとされています。

しっかりと眠れているはずなのに眠い

HSPだからといって全員が睡眠の質が悪いわけではありません。良質な眠りについている人もいます。

しかしよく寝たはずなのに昼間に異常なほど眠くなったり寝てしまうという人もいます。この場合はナルコプレシーなどの睡眠障害の可能性もあります。

ナルコプレシーはロングスリーパーとは異なります。ロングスリーパーは長時間の睡眠を取れば昼間に眠気に襲われることはありません。

しかしナルコプレシーの場合は長時間寝ても昼間に耐え難い眠気と居眠りが生じます。

ナルコプレシーの人の割合は1000人に1人か2人といわれています。

生活に支障をきたすほどの睡眠の問題が発生しているなら専門医に相談しましょう。

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