金入 常郎/経営コンサルタント

父を含めた叔父兄弟が地元で商売をやっていた事から経営に関心を持ち、この道へ。その会社は…

金入 常郎/経営コンサルタント

父を含めた叔父兄弟が地元で商売をやっていた事から経営に関心を持ち、この道へ。その会社は江戸時代から続いていて、中小企業だったこともあり、大企業ではなく中堅・中小企業がどうすればもっと良い会社になるのかについて、多くの企業の経営の現場を通して、ずっと考え、その試みを続けている。

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    小宮コンサルタンツのコンサルタントによる経営のお役に立つコラムです

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『表面上は良い会社』でも中身を見ると『ひどい会社』だったという話

こんにちは、お金が入るでかねいりです。 今回は、あるエピソードを通して「良い会社の条件とは?」というお話をさせて頂ければと思います。 ■採用面接にて~有名ミュージシャンの会社~私は、自社の採用責任者として、経営コンサルタントの採用任務を担っています。 少し前の話ですが、私はある応募者の方との面接に臨もうと準備をしていました。事前に履歴書を確認したところ、その方が直近で務めている会社は、ある有名ミュージシャンの方が経営をしている会社でした。その会社は、ミュージックフェスにお

    • ソフトバンクが子会社化した英アーム(ARM)社は何がすごいのか?

      こんにちは、お金が入るでかねいりです。 6月6日の日経記事で「アメリカの有力ヘッジファンド(投資会社)のエリオット・マネジメントがソフトバンクグループ株を取得した」というものがありました。 エリオットがソフトバンク株に目を付けた背景には、2023年9月に上場した子会社、アーム社の存在がありました。 なぜ、有力ヘッジファンドはアーム社に注目をしているのでしょうか? そこで今日は、アーム社がなぜ注目されているのかということについて調べて考えたことをお伝えできればと思います

      • 月面探査がなぜ今、投資家に注目されているのか?

        こんにちは、お金が入るでかねいりです。 6月3日の日経記事で「中国が月面着陸から土壌の採取に成功」というものがありました。最近、月面探査にかかわる記事を目にすることが増えました。 そこで今日は、なぜ月への探査を進めているのかについて調べて考えたことをお伝えできればと思います。 ■月面探査の歴史月面探査は1950年代後半からアメリカ、旧ソ連がスタートさせ、1966年に旧ソ連が世界で初めて月面の軟着陸し、その後アメリカが続きました。 1969年には、アメリカが「アポロ11

        • 「理不尽」は悪いことなのか? ~体育会人材を通して考えたこと~

          こんにちは、お金が入るで金入です。 取引先企業で社員の方々にヒアリングをさせて頂いた際に、「理不尽」という言葉を聞くことがあります。 それは顧客からの無理な要望であったり、会社からの急な方針変更であったり、そうしたものがあった際にそう感じるということでした。 今日は、この「理不尽」について考えたことをお伝えできればと思います。 ■結果を出す体育会人材が持つ考え方この理不尽という言葉から、私は自身の大学の体育会時代の経験を思い出しました。 体育会の人材が置かれている環

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          なぜ銅の価格がここにきて上がってきているのか?

          こんにちは、お金が入るでかねいりです。 5月21日の日経新聞の記事の中で「銅の国際価格が20日、一時1トン1万1100ドル台となり最高値を2年ぶりに更新した」というものがありました。 2020年には、1トン5000ドルだったこと考えると、倍以上になっています。 なぜ、銅の価格が上がっているのかについて調べて考えたことをお伝えできればと思います。 ■銅の相場(価格)の推移2000年は2000ドルを切っていた銅価格ですが、2005年あたりから価格が急上昇。しかし、リーマン

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          仕事における大変なことやつらいことは人生にとって必要なものなのか?

          こんにちは、お金が入るでかねいりです。 企業へ訪問させて頂き、若手社員の育成の状況について聞かせて頂くと、なかなかうまくいっていないというお話を聞くことがあります。もう少し突っ込んで話を聞いてみると「大変なこと、つらいことを避ける、もしくはその耐性が低いように感じる」ということでした。 今日は、少し大げさなテーマですが、「仕事における大変なことやつらいことは人生にとって必要なものなのか?」ということについて考えたことをお伝えできればと思います。 ■考えることになったきっ

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          「退職代行サービス」をどう思いますか?

          こんにちは、お金が入るでかねいりです。 ゴールデンウイークが明け、ニュースで「新卒社員が退職代行サービスへ殺到」という話題が取り上げられていました。例年であれば、五月病というワードが取り上げられることが多く、辞めないまでも不安な状態になっている新卒が増えているという話は聞きますが、退職殺到というワードには驚きました。 今日は、この退職代行サービスについて考えたことをお伝えできればと思います。 ■退職代行サービスとは?退職代行サービスとは、退職の意向を本人に代わって会社へ

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          「怒ってはいけないのか?どう怒れば良いのか?」~部下育成の現場からの話~

          こんにちは、お金が入るでかねいりです。 「部下を怒ることができない」という話を管理職の方から聞くことがあります。その理由を聞くと「怒ると部下がやる気をなくす」、「ついてきてくれなくなる」と話していました。 また、最近の若手社員は怒られることに慣れていないという時代背景もあり、「怒る」ということが難しくなってきていることも管理職の方々の悩みを深くさせている要因だと考えられます。 今日は、「怒ってはいけないのか?どう怒れば良いのか?」について考えたことをお伝えできればと思い

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          自発的な社員はどうすれば育つのか? ~JリーグFC町田ゼルビア黒田剛監督からの学び~

          こんにちは、お金が入るでかねいりです。 先日、ある企業に訪問し、人材育成の場面で、社長や幹部に「社員に期待することはどのようなことですか?」と聞くと「自発的に考えて、行動できる社員になってほしい」という話をされていました。 実はこういった声、多くの企業で耳にします。経営者として組織作りをおこなっていく上で重要なテーマであることがわかります。 今日は「自発的な社員は育つのか、育つとすればどう育てれば良いのか」について考えたことをお伝えできればと思います。 ■中堅・中小企

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          社員の退職が続出する中で会社をどう立て直すか? ~ある経営者の判断から考えたこと~

          こんにちは、お金が入るでかねいりです。 突然ですが、質問です。 「会社の中で、退職者が続出。 この状況に対してあなたならどう感じますか? もしあなたが経営者ならこの状況をどう捉えて、どう動きますか?」 今日は、こういった状況の中でのある経営者の考え方と行動から考えたことをお伝えできればと思います。 ■組織作りに注力して業績を伸ばすその企業は、約200名のメーカーA社。 社長が代替わりし、後継者が後を引き継ぎ、紆余曲折ありながらも業績を伸ばしてきました。 期待をする社

          社員の退職が続出する中で会社をどう立て直すか? ~ある経営者の判断から考えたこと~

          EVシフト鮮明だった欧州でEV需要が減っているのはなぜか?~戦略を狂わせたある国の動き~

          こんにちは、お金が入るでかねいりです。 先日の日経新聞の記事に「フォード、全車種にHV 30年までに~EV需要減で戦略転換~」というものがありました。 この記事を見て「おや?」と思ったことがありました。私の記憶では、欧州の自動車メーカーを中心に「EV自動車シフト」が進んでいると思ったからです。 今日は、「EV自動車の需要減」について調べてみて気づいたことをお伝えできればと思います。 ■「脱炭素」が自動車業界に大きなインパクト2015年に採択されたパリ協定で2020年以

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          人材が流動化すれば、日本の経済は活性化するのか?~取引先の幹部の退職から考えたこと~

          こんにちは、お金が入るでかねいりです。 昨年から今年にかけて、取引先からよく聞いた話が、社員の退職です。 若手の方が辞めるというパターンは、これまでもそうだったのですが、幹部や管理職の方が辞めるという話が出てきたことは、これまでにない流れでした。 大企業では、幹部や管理職の方が転職をするということは珍しくない時代になりましたが、中堅・中小企業においては、これまでは多い事例ではありませんでした。 今日は、中堅・中小企業の幹部や管理職の退職から考えたことをお伝えできればと

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          「青森でりんごが盛んになった理由はある社会問題を解決するためだった」という話

          こんにちは、お金が入るでかねいりです。 私は出身が青森県なのですが、「青森県と言えば何を連想しますか?」と聞くと、「りんご」と答えらえる方が多い印象です。 たしかに青森県はりんごの収穫量が多いイメージがありますよね。 そこで今日は、なぜ青森県でりんごが盛んになったのか調べて考えたことをお伝えできればと思います。 ■青森県のりんごの収穫量青森県は、りんごの収穫量が日本一。 日本全体の約60%は青森県でつくられています。 しかも、調べてみると、1951年から2023年ま

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          若手社員の退職から考えたこと ~組織としてのリーダーシップとは?~

          こんにちは、お金が入るでかねいりです。 取引先企業の若手社員を育成するための1年間にわたる塾を毎年開催しているのですが、3月の最終回、スタート当初のメンバー全員が残っていることは少なく、定員の16名中、1~2名の方が途中で退職となることが多くあります。今年は、5名の方が退職されました。 別の取引先の会社(A社)でも、とても期待をしていた若手社員が退職となりました。 そこで、今日は、A社の若手社員の退職から考えたことをお伝えできれば思います。 ■期待の若手社員の入社A社

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          「中小企業が元気になれば、日本は元気になるのか?」について考えてみた

          こんにちは、お金が入るでかねいりです。 最近、ニュースで話題になっているベースアップ。大手企業では、33年ぶりの大幅な水準となったと発表がありました。次の段階として、中小企業がどのくらいの水準まで持っていけるかということが焦点になっています。 その背景として、日本の企業数に占める中小企業の割合が約90%と言われており、「中小企業が元気になれば、日本は元気になる」と言われるゆえんです。 そこで今日は、「中小企業が元気になれば、本当に日本は元気になるのか?」について調べてみ

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          グーグルが導入していると話題になったOKRをやってみた

          こんにちは、お金が入るでかねいりです。 「OKR(オーケーアール)」という言葉を聞いたことはありますでしょうか? 数年前に、グーグルが導入していると話題になった目標管理の手法です。 今日は実際、このOKRを導入してみてどうだったのかという体験談をお伝えできればと思います。 ■これまでの目標への取り組み私自身、目標に対して、良いイメージを持っていませんでした。 目標と聞くと、「やらなければいけないもの」、「達成しないといけないもの」という重圧のようなものを感じていまし

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