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手が空いていたら手伝ってください

というお願いメッセージがとんできたのは、保育園からのチャット。
なにかイベントのお手伝いかな~?と思うでしょ。
違う。違います。これ、先生たちの間で風邪が流行って欠勤が多く出ちゃった日に来たメッセージで、つまりは「先生が足りないの!時間があったら保育園に来て子供たちの面倒を一緒にみてほしい!」という、まさかの働いてほしい(ボランティアねもちろん)というお願いである。
日本じゃ考えられないようなことがガンガン起きるのがここイスラエルの日常。ということでわたしがイスラエルに来て驚いたこと3つを紹介したい。

1 飲みに行くのは21時から
これが一番驚いたことかもしれない。ちなみにこの21時は早くても、だからね。イスラエル人は家族をめっっっっちゃ大事にする。どんくらい大事にするかって「家族は人生の一番の宝物」とみんなが口をそろえて言うくらい大事にしてる。毎週末にあるシャバットと呼ばれる安息日は三世帯くらい集まって晩御飯を食べるのが常だし、家族に早く会いたいから定時ダッシュする人も多い。実際は定時より前に会社を出て保育園や学校のお迎えに行く人も多いし、みんなそれを普通のこととしてとらえてる。
というわけで、基本家族が一番のイスラエル人は飲みに行くのも家族でディナーをとった後に設定するのが当たり前。日本だと一度家に帰ったら再び飲みに出るなんてめんどくさいし、そもそも一度帰る意味を見出せない。飲み屋に直行でいいじゃん……ってなるもんな。

2 攻めていくスタイルの運転
日本では運転が荒いと言われる地方で育ったわたし。ラフプレーには慣れてますんで……とか思っていた自分の横っ面を張ったおしたい。狭い路地でも大型トラックはガンガン入っていって通れなくて渋滞が発生する。電動スクーターは道路を縦横無尽に走り回ってちょくちょく接触事故を起こしてる。曲がるときも車線変更のときも基本ウインカーは出さないし、割り込みなんて日常茶飯事。割り込みというよりも「空いてたから詰めといたよ!」な感じが否めない。縦列駐車はうまいけど、容赦なく当てていく人も多い。あとすっごい偏見だけど、女性が乗ったKIAの車はぜったいに要注意。本当に目が付いているの?ってレベルで危険運転をする。そしてクラクションはあいさつ代わりにぴっぴこ鳴らす。ああ、日本の運転って本当に丁寧だったんだなあ……。

3 アジア人がいない
テルアビブの中心で生活しているにも関わらず、日本人とばったり会ったのはこの一年で二回だけ。もともと海外暮らしをしたことがないし、日本に住んでるとまわりは日本人でいっぱいだから余計に違和感を感じるのかも。付け加えて言うと、すごい偏見なのはじぶんでもわかりつつ……。中国人って世界中どこにでもいると思っていたのね。実際これまで旅行した海外では、一日に何度もすれ違うのが当たり前なほど(観光名所では大量のツアー客)中国人を見てきた。でもこの国ではまだまだアジア人は少なく、工事作業現場で働いている方以外をあまり見たことはない。アジア人街もあるにはあるけれど、規模はとても小さい。
真っ黒の髪の毛、真っ黒の目がたまに恋しくなるときもあるけれど、これぞ海外生活!って感があって割と好きなポイントでもある。

そのほかまだまだ驚くことはたくさんあるイスラエル。そもそもの国民性が日本人とは真逆かつ、彼らはバラガン(混沌)に生きているという意識がとても強いので、めちゃくちゃ個性的だし自己肯定感が高い。ゆえに突き抜けておもしろい事態がちょくちょく起こるんだけど、それはまた別の記事にでも。

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