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ねえ、とんかつが食べたいの

こんにちは、毎日の食事メニューに悩んでいるイチです。きょうのご飯はなんにしよう、ああ憂鬱だ……。
さて、世界で最も生活費が高い街になった、ここテルアビブ。
あの値段、あのクオリティでご飯が食べられる日本がまじでうらやましい。その反面、いやいやいやもっと値段上げんでいいんかい⁉ そりゃ賃金下がる一方やから値上げは確かにきついけどさ……なんてハリネズミのジレンマに悩まされます。ちなみにこっちで外食しようと思うと2~2.5倍します。死にます。

海外にいくと誰しも感じるのが食のストレス。慣れ親しんだ味が食べられない……というのは当たり前にあるし、食の選択肢が少なすぎる! もうわたしゃハンバーガーに飽きたよ…うまいけどさ!!
そして一番地味にしんどいのがタブー食材。ここイスラエルではユダヤ教の戒律が根付いていて、コーシャー(コーシェル)という食制限があり、ユダヤ教徒たちはそれを受け入れて暮らしてます。NG食材をちょっと紹介すると、豚肉、エビイカに貝、乳製品と肉の組み合わせなどが有名どころ。ちなみに日本でもよく聞くハラールはイスラム教の食制限のことね。
日本なんて、中国人には負けるけど割とどんなものでも食べるしアレルギーや好き嫌いでない限りとりあえずトライしてみる、なんて人も多い。
そんな日本人(わたし)がコーシャーの国にきてつらいなんてこと、ないわけがなかった!!
まずそもそもロシア系のお店にいかないと豚肉は買えないし、買えたとしても薄切り肉なんてのはこの国に存在しない(あるところにはあるが稀)から、ブロック肉をスライスするところから始めなければならない。しかも、骨なし肉もほしい部位が手に入るとは限らないし、骨付きを骨なしに解体するにも一苦労。
イスラエルに来て思うのは、とにかく日本は消費者にたいしてサービスがすごい。親子丼用の細切れ鶏肉なんて、こっちじゃ絶対に見かけない。ちなみに薄切り肉を用意できる?と肉屋のおっちゃんに交渉したところ、まさかの「お店でスライス」ではなく「自分でたたいて」薄くする方法をすすめられてしまった……いやいや、求めていたのは薄切りスライスなんだって……しかも自分で?ああ、そうですよね……。日本式サービスに甘やかされすぎるとこうなりますよ!!

なにかと毎日楽しく過ごしているものの、いま住んでいる家の契約を更新できないことが判明してしまったので、夫婦ともに結構、いやかなり落ち込んでいます。テルアビブ、本当に家賃高い。こっちに来て一年でまた価格が上がってきて、同じレベルのお家を借りるのはきっと不可能なレベル。家探しがんばらねば。

ネガティブな気持ちに打ち勝つため、今日はとんかつを揚げるか!!晩御飯のメニューも決まってなにより。明日も生きる。


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