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「好き」を極める No.632

今日は「好き」な事を極めると仕事になるのかという内容で書いていきます。

先日娘の塾の面談があり、娘と2人で行ってきました。

娘は現在高校2年生で、美術系の大学への進学を検討中です。

美術系の大学の進学には美術系の予備校へ通うことは必須で、受験までにどれだけ絵を描いたかということが大学の合否を決めるくらい実技は重要です。

私は美術の素養が無く、描くのも見るのも門外漢ですので、受験に関しては予備校の先生に一任しているのですが、娘の通っている予備校の先生が、教育者としてもアーティストとしても素晴らしい先生なのです。

児玉先生は愛知県立芸術大学の大学院を卒業され美術の道を進んでこられた方なのですが、先生としてだけでなく経営者としてデザイン事務所を経営されています。

アーティスト・教育者・ビジネスマンの3つの視点を持った方で、人間的にも尊敬できる素晴らしい先生です。

そんな先生に面談をして頂き、話をしていると我が家の教育方針にとても共感していただけました。

というのも我が家では、「本人の意向を最優先」で進学を考えています。これは親のエゴで進路を決めた子どもがどうなるかをよく知っているからです。

良い高校に行き、良い大学に入るそして良い就職先を見つけるという進路が、本当に本人の望む道ならそれは幸せなのですが、その多くが親の願いや親のエゴからきています。

本人が目的を持っていなくて、親のエゴでその学校に受かることだけを目指していくと、学校に受かった瞬間に目的を達成し「燃え尽き症候群」になっている学生を何人も見ました。

以前留学の斡旋の仕事をしていた時に出会ったA君は中学で開成中学に入学したのですが、入学した瞬間に何をしていいのかわからなくなって不登校になり、オーストラリアで中学に行くため語学を学んでいました。

小学校2年生から塾漬けで、開成に受かったら幸せな学校生活が待っているということを信じて勉強をしてきました。無事入学して待っていたのは、自分をはるかに上回る天才たちで、何をやってもかなわず、勉強する目的を失ったそうです。

また、志望した大学に進学し、就職しても大卒新卒の離職率は3割を下回りません。これも就職することがゴールになっていて、入社して何がしたいという「目的」が明確でないことからきています。

その会社を選んだ理由の多くは、親や先輩からのアドバイスや世間体など、自分が何をしたいという内側からでなく周りにどう見えるかなどの外側からの理由になります。

なので入社したことで目的を達成して、その先にやりたいことが無いのですぐやめてしまうんですよね。

学生生活を有意義にするには、まずは何のために学ぶのかという「目的」を明確にし、自分から出てくる内側の理由で進んでいく必要があります。

そのために大切なのは自分がやりたい事「好き」な事をやっていくことだと思っています。

先日、娘が志望する大学のオープンキャンパスがオンラインで開催されていたので、面談を一緒に受けさせていただきました。そこでも驚いたのが塾の先生と同様に、常に卒業したらどうしたいのかという視点で話をされているということでした。

逆に言えば、塾の先生も大学の先生も言われていましたが、美術を仕事として食べていくというのがそれだけ難しいということです。

美術という専門性が高い分野だからこそ、卒業してからどうなるかをしっかりとイメージして、学生の間に何を身に付けたいのかを明確にして学んでいけば価値のある学生生活を送ることが出来ます。

卒業してからもアーティストとして生活を成り立たせるのは簡単な事ではありません。時に生活の糧としての仕事をしながらやりたいことを続けるような状況があるかもしれませんが、それも「好き」な事をやっているのなら苦にはなりません。

また就職しても「好き」な仕事なら、多少待遇が悪くても続けていくことはできるはずです。それを続けているうちに正しい努力をしていれば、次のステップが必ず見つかります。

さらに、これからはYouTuberやプロゲーマーのように「好き」な事を極めれば仕事になる時代が必ず来ます。

ただしこういった事はすぐに結果が出る物ではなく、長時間積み重ねてようやく目が出るような厳しい道だと思います。それを乗り越えるには、親や世間体で決めるのではなく自分がやりたいという思いが最優先です。

これから進学という若い皆さんには是非「好き」を極めて進んでほしいと思います。

私も今は人に向かって話をするという「好き」な事で仕事が出来て楽しく仕事をさせていただいています。

今日の一言
「好き」を極めて仕事になるまで続ける
成長するための実践行動
・自分が本当にやりたいことが何かを真剣に考える
・そのことに自分が適性があるか、将来性があるかを考える
・やると決めたら結果が出るまで続ける

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