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全てが愛おしく感じる瞬間。⑧母とは

若い頃、日本という国はもちろん・・・

社会や家族という枠の中に、縛られる自分が嫌いでした。

その頃私は、母に「親なんか、ただ血がつながってるだけじゃない?!それ以上に何があるの!!」と言葉を吐き捨て、母を泣かせたこともあります。

当時、離婚訴訟中の父との離婚が決定し、女手一人で家計をまかなっていた母は、その後、癌になり44歳という若さでこの世を去っていきました。

「44歳なら人生半分生きたんだから、いいんじゃない?!」と、大人たちの生き方に腹を立てていた、冷酷な娘はそう思っていたのです。


その後、日本を脱出し・・・

結婚、そして出産、それから育児を通して、母を想うことが多くなりました。

そんな中、ソウルを通して出会った、一人の母親の生きざまに衝撃を受けることになります。

朝鮮戦争によって、全てを失ったこの地を、ここまで再建・復興させてきたその背後には、ただひたすら子どもの未来を想う母親の存在があったのです!

(以下このエッセイをnoteにアップする時、家を脱出していた娘が久しぶりに戻る前々日でした。←この母にこの娘ですよね 笑)

ちなみに100円となってますが、全文読めます。期間限定の投げ銭です。



このエッセイも、韓国語に翻訳してあの言論人の方に送りました。その時にはもう、担当の記者の方が対応してくれるようになっていました。これもサイトでアップされ、照会数は3000ビュー弱、コメントは1つ頂きました。

「韓国の母親も素晴らしいですが、日本の母親も素晴らしいと思います。まぁ、この世の全ての母親は偉大ですよね。日本人の視点で韓国を見ることができて、新鮮な感覚です。」

ちなみに大邱の知り合いの人たちにも、個人的に何人か送った中に「他界した自分の母を思い出して、号泣した。」という感想も頂きました。

結局これがもう一つの、ソウルのヌリ路となります。


その後、この記念館の館長(マ・デボク)さんご本人が、そのサイトで私の文章を知って、私に会えないかと探したそうです。しかし探しきれずにいたところ、私の知り合いの日本人の友人がその記念館に行き、その記念館にこのエッセイの一部が紹介されているのを見つけて知らせてくれて、たまたま私が館長さんに連絡を入れたのでした。

すると大変喜ばれて、是非会いたいといわれ、ソウルに行ってお会いすることになりました。

そして直接、お母様である「剃髪の母」のお話を聞きました。

静かに話して下さる中で、「実はね、もっと驚くことがあるよ。」と言いながらおっしゃったことは・・・

お母様は、実の母ではなかったそうです。お父様の後妻だったそうです・・・


この館長さんは高校の校長先生を引退した後、この記念館を運営しながら詩を書いている作家さんでもありました。なので私にもその作家の集まりに入ったらいいといわれ、現在趣味レベルでその集まりにも顔を出しています。

(ちなみに以下写真は、その集まりで仁川空港の近くの海辺に「詩画展」を開催し、私も2作品を提出させて頂きました。~8月31日まで)




国が成り立つためには、どんな時代もその背後に「母」の力があったようです。

私は、自分の母親に対して親不孝した分・・・

国を越えた「母」になっていこうと思いました。


そして今度は釜山方面に行って、古代の韓国と出会うことになります。


                      (次回につづく・・)


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全てが愛おしく感じる瞬間。①母という存在

全てが愛おしく感じる瞬間。②国と国との間で

全てが愛おしく感じる瞬間。③見えない力

全てが愛おしく感じる瞬間。④人と人との出会い

全てが愛おしく感じる瞬間。⑤奇跡は起きる

全てが愛おしく感じる瞬間。⑥出会う

全てが愛おしく感じる瞬間。⑦書き続ける


拙い文章を読んで頂いて、ありがとうございました。 できればいつか、各国・各地域の地理を中心とした歴史をわかりやすく「絵本」に表現したい!と思ってます。皆さんのご支援は、絵本のステキな1ページとなるでしょう。ありがとうございます♡