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「古代史の謎は『鉄』で解ける」&「古代史の謎は『海路』で解ける」を読んで。

長野正孝著

今まで私にとって「古代」って、黒く錆びた鉄くずとか、赤茶の割れた土器だらけの、古臭くて~退屈で~固定的なイメージだった。

けどね、この本2冊によって、その「古代」のイメージがガラッと変わった!

これらの本は「港や運河を造ってきた船の専門家」である理系の著者の観点によって書かれていて、大陸から荒波を乗り越え島までやってきた、私たちの先人である海洋民族の生き生きした姿が想像できたからだ!

「古代」が、古臭くなんかなくて、活発で生き生きしてて・・

退屈で固定的なイメージが、海の男たちの体育会系マッチョの激しい動きのイメージになってしまった!

逆に今よりも、チョー元気だったんじゃないかと思うぐらい・・・


そしてこれらの書籍と、韓国金海市の国立金海博物館や大成洞古墳などを通して「金海 伽耶」を、また九州の福岡県宗像市にある宗像大社や沖ノ島などを通して「九州」という、2つのヌリ路エッセイを書くことができた♡

何よりも驚いたことが、直接行った金海と宗像大社の博物館それぞれに、ほぼ似たようなモノが展示してあったということだ。

まさしく、この書籍でいう『鉄』という素材と、そのルートとしての『海路』で『古代』の在り方が、丸見えになっちゃったという感じ。

それは、この本によると(ネタバレ、含むかもしれませんm(__)m)     

当時の大陸・半島・島が「交易の利益によって結ばれていた都市連合」であり、「クニではなく、都市同盟、アライアンス」であって、「中世のハンザ同盟」のような関係性だったということなのだ~!!

まぁ~実際、663年「白村江の戦い」の時なんか、島から3回に分けて約4万7000人が半島で起きた戦争に、援軍を出してるんだからねぇ。

当時の4万7000人って、すごい人数じゃないかな・・

その後の、防人の歌を見ても大変そうだったもんねぇ・・・

どっちかというと、あの時ある意味「もう~~大陸や半島のいざこざに、巻き込まれるもんか~!!」ってな感じで、この島の国づくりが始まったような?!


とにかくさ~、現在のこの「国家」という境界線の歴史は、ほんの170年ぐらいにしかならないんだけどね。

今を生きてる私たちは、今という基準に固定されて、「境界線がなかった時」なんて、考えられなくなっちゃってるよねぇ。

今の歴史教育だって、ただ試験のための年号を覚えるだけの、チョーつまんない暗記教育だからねぇ。(学校の先生方、すみません!)


実際有名な歴史家だって、こういっていたし・・・

(ちなみにこれ☟4月10日の「おすすめ」記事でアップさせて頂きました。)


まぁ~とにかく、素敵な本に出合うと、素敵なことが起こっちゃう~ってなことですかね?!

実際この本読んで、京都の宇治川から「琵琶湖」通って、「敦賀」や「丹後半島」に行って、船で山を越えた現場を絶対に見に行きたい!!!って思ってしまい、実は今年の3月に行って参りました。

もう~~ワクワク、どきどきです♡

だから古代バージョンをもう一編、それらの地域を素材にして書きたいと思ってます♪

今読んでいる本を読み終わったら、突入しようかな?!


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参考:

エッセイ 金海伽耶

https://note.mu/kando_nuriko/n/n539b4dadd069?magazine_key=m87e2df91e8b1

エッセイ 九州

https://note.mu/kando_nuriko/n/n7e4775c0f179?magazine_key=m87e2df91e8b1

拙い文章を読んで頂いて、ありがとうございました。 できればいつか、各国・各地域の地理を中心とした歴史をわかりやすく「絵本」に表現したい!と思ってます。皆さんのご支援は、絵本のステキな1ページとなるでしょう。ありがとうございます♡