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子どもたちは子宮頸がんのHPVワクチンを知っているか

 厚生労働省が「HPVワクチンに関する意識調査」を発表している。子宮頸がんは若い世代に多く、ワクチンで予防できる唯一のガンだ。

https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/001125941.pdf

 それを「日テレNEWS」が報道し、ヤフーニュースに載っていた。厚労省のたくさんある棒グラフを見やすい円グラフにしている。
 「副作用はワクチンが原因ではないと言い切っている」「100%予防できるかのように言い切っている」記事だとの批判コメントもある。けれど、事実を知らない子が多すぎる現実。
 子宮頚がんで亡くなる人がいる。ワクチンを打っておけばと後で思ってももう遅い。知らないということは残酷だ。

 小学6年~高校1年の女性の28%がHPVワクチンを「知らない、聞いたことがない」と回答(「(よく)知っている」は25%)。
 子宮頸がんについては「知らない」が4%で、「知っている」「少し知っている」が69%。保護者では91%となる。病気は知っているけど、恐ろしいだけでワクチンを知らない。
 国による積極的な接種の呼びかけが控えられた9年間に対象年齢だった人、1997年度~2005年度生まれの人は、2025年3月までは無料で接種できる。それを知っている人は、夏休み中に接種をしている。知っているけど接種はしないという人はそれはその人の考えだけれど、知らないという人には知ってほしい。

 私はヤフーコメントが好きなので、そこを見ると賛否両論がある。コメントの中には、4年前のこんな記事を読めともあった。

 私も以前noteにワクチンに関するこんな記事を書いた。

 厚労省ではQ&AもHPに載せている。興味があればリンクを見てほしい。


 外国ではどうだろう。朝日新聞に「HPVワクチン、控える動きは海外でも」という記事があった。ああそうかと思ってもう一度タイトルを見ると、その後に「回復したデンマーク」とある。
 デンマークでは2009年から定期接種となり95%が接種していた。それが日本と同じく、マスコミがワクチンに否定的な報道をはじめ、接種率が下がった。2017年からデンマーク保健局がHPVワクチンの情報を伝えるキャンペーンを開始し、接種率が回復しているという記事。
 それとは別に、デンマークでは接種率が下がったといっても半分程度は接種している。

 日本はどうか。日本ではワクチン反対キャンペーンで、ほとんどの人がワクチンを受けていない。接種率は1%以下となっている。100%か1%以下。極端すぎる日本。


 ちなみに他の海外での接種率はどうだろう。

アメリカ    61%
カナダ     87%
イギリス    83%
イタリア    32%
ドイツ     47%
フランス    37%
オーストラリア 82%

(「海外でのワクチン使用状況」2021年、厚生労働省)

 ワクチンが必要なのは子どもたちだ。
 子どもたちは戦争のニュースは見ても、自分自身のこととしては想像しにくい。だからこそ戦争について知らなければならない。教えなければならない。知らなければ100%か1%以下になる。

 若くて生き生きとしている子どもたちが、自分がガンになるなんて想像できない。ワクチンの副作用が自分に起こるなんてことも想像できない。自分の命がなくなることなんて想像できない。だからこそ知らなければならない。
 自分の命は自分で守らなければならない
 ガンにならない方法があるのなら、それに対してどうするか、自分で考え、行動すべきだ。
 いろんなことを知り、自己責任で自分の命を守らなければならない。
 

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