見出し画像

2023天皇杯3回戦「ジュビロ磐田 vs ヴィッセル神戸」超主観的振り返り

磐田 2-5 神戸
【得点者】
磐田:舩橋 京汰(後半17分)、古川 陽介(後半36分)

神戸:齊藤 未月(前半13分)、川﨑 修平(前半24分)、汰木 康也(前半30分)、佐々木 大樹(前半39分)、川﨑 修平(後半21分)

ジュビロの現在地を知った日。


2023年7月12日。ジュビロ磐田は天皇杯3回戦に臨み、ホームヤマハスタジアムでヴィッセル神戸と対戦。

平日水曜のナイトゲームとなりましたが、ヤマハスタジアムで観戦してきました。

結果は、2-5でジュビロの敗戦

大敗でした。

J1の神戸は、7月8日現在で勝ち点40の2位。

J2のジュビロは、今年6月以降は公式戦負けなしでJ2で3位。ここまで調子を上げて来たのですが、J1上位チームの実力をまざまざと見せつけられました。

とにかく神戸はスピードが速い、球際が強い、そして、チャンスで確実にゴールを決め切る。

悔しいですが、ほぼ全ての面でジュビロを大きく上回っていました。

昨年ジュビロはJ1で神戸と戦っているのですが、アウェイで0-0のスコアレスドロー、ホームで0-1と敗戦。勝利はありませんでしたが、今回のような大量失点はありませんでした。

ジュビロは「2026年J1優勝」を目指しているのですが、今回の神戸戦の結果を見る限り、道のりは長いと思い知らされました。

しかし、ジュビロの若い力が意地を見せてくれました。その点はポジティブです。

今試合もスカパーやJFATVでのライブ中継はありませんでした。従って、今回も天皇杯2回戦カマタマーレ讃岐戦に続き、私が現地で撮影した写真をできるだけ掲載する形式で振り返ります。

少しでも試合の雰囲気をシェアできればと思います。


スターティングメンバー

連戦を戦い抜くために2チーム態勢を敷いているジュビロ。

2試合前のJ2第24節ツエーゲン金沢戦のメンバーがベースです。金沢戦からの変化点は、大森晃太郎針谷岳晃に、GK三浦龍輝梶川裕嗣に替わったところ。

大森晃太郎は、金沢戦で足の違和感のため前半26分で交代したことから、もしかしたら未だその影響を引きずっているのかもしれません。

ベンチには、U-18からは舩橋京汰が入りました。

そして負傷で戦列を離れていた森岡陸が今季初めてのベンチ入り。

そして山本義道もベンチに入りました。既報ですが、この天皇杯の翌日7月13日、ツエーゲン金沢へ期限付き移籍することになりました。

試合前ウォーミングアップ

梶川裕嗣
八田直樹
ハイタッチする川口能活GKコーチと梶川裕嗣
針谷岳晃
山本義道

選手入場・キックオフ直前

遠藤保仁
試合開始前の円陣

前半

前半で4失点と一方的な展開になってしまいました。

神戸はとにかくボールを奪ってからが速い。ジュビロはゴールを奪う最後の決定力で苦労するのですが、神戸はあっさりと決めてみせます。

コーナーキックからの神戸の先制点までは、まだまだこれからと思いました。

しかし、

2失点目、ジュビロがボールを奪われてから流れるようにボールを繋ぎ、川﨑修平選手がゴール。

3失点目、神戸は右サイドをワンタッチで繋いでジュビロの守備をあっさりとかいくぐり、汰木康也選手が難なくゴールを決め切る。

4失点目、佐々木 大樹選手がドリブルでカットインから、ボックス内中央付近からシュート。

この2~4失点目までのみごとな連動と個人技による攻撃に対し、ほぼ対応できなかったジュビロ。

「ここまで差があるのか・・・」

と正直唖然としました。

前半のプレー写真

古川陽介と鹿沼直生
小川大貴
遠藤保仁
古川陽介と針谷岳晃
小川大貴
遠藤保仁
古川陽介
ファビアンゴンザレス
鹿沼直生


後半

舩橋京汰がトップチーム初ゴール

0-4で前半を折り返したジュビロ。無得点はご免だ。
誰でも良い。何とか1点でも取って意地を見せて欲しい。

そう願っていた後半17分、ファビアンゴンザレスの負傷離脱のため替わりにピッチに入っていた舩橋京汰がやってくれます。

吉長真優のグラウンダーのクロスを松本昌也が受け、相手が守備に行く瞬間に舩橋京汰へパス。冷静に流し込んでジュビロ遂にゴール。

前半いいようにやられたジュビロでしたが、U-18の舩橋京汰が決めてくれたのは痛快でした。

舩橋京汰のゴールの瞬間

これがトップチーム初ゴールとなった舩橋京汰。ジュビロ磐田公式YouTubeチャンネルでは試合後のコメント共にゴールシーンの動画が公開されました。

古川陽介が追加点

更には後半36分、古川陽介が左サイドからドリブル発動。5人に囲まれるもの右足一閃!ゴール右隅に突き刺し2点目!

5人に阻まれながらもゴールを決めた古川陽介

後半のプレー集

小川大貴
吉長真優と舩橋京汰
舩橋京汰
遠藤保仁のシュート
松本昌也
舩橋京汰
松本昌也
山本義道と横内監督
山本義道
藤川虎太朗
森岡陸を送り出す横内監督
ベンチに笑顔でサムズアップの森岡陸
鈴木海音と交代する森岡陸
森岡陸
大迫勇也選手のタックルを交わす森岡陸

試合終了

神戸のシジマールGKコーチと会話する八田直樹
ゴール裏サポーターに深々と頭を下げる横内監督

総括と次戦に向けて

2-5というスコアは大敗と言わざるを得ません。

特に前半終了時点で0-4という一方的なスコア。昨年のホームエコパスタジアムでの浦和戦0-6大敗が頭をよぎりました。

後半は舩橋京汰と古川陽介の若手が意地のゴールを奪いましたが、更に失点を許すなど最後の最後まで実力差を見せつけられた試合でした。


今年のジュビロは「基盤づくり」「成長」「J1復帰」が目標です。

この夏も選手補強ができないジュビロですが、横内監督の指導の下、6月以降J2リーグでは徐々に調子を上げてきました。

しかし目指すJ1では、今回の神戸のようなチームと毎試合戦うのです。昨年J1で最下位に沈んだジュビロ。今回の神戸戦でまだまだJ1で安定して戦うには、強度、スピード、そして戦術もレベルを上げていかなくてはならないと感じました。

ジュビロの現在地としては、J1に昇格できたとしても昨年のように残留争いに巻き込まれてしまう可能性が高いです。

試合後、横内監督は以下のように語っています。

――攻守で強度が高い相手との差はどう感じましたか?
その差というのは、このスコアの差そのままだと思います。我々ももっとやれるのであれば、この差は生まれてはなかったと思いますし、差というのは技術的なところ、フィジカル的な球際だったりというのもありますし、失点したあとの我々のプレーというところで、ひょっとしたらそこはメンタル的なところもあるかもしれません。リーグ戦はここまで我慢強くやれていたところではあったのですが、神戸を相手にすると、今日はそこがやはり上手くいかなかったと言いますか、そこは我々にとって良い学びになったと思いますし、次に繋げていきたいところの一つです。

ジュビロ磐田公式ホームページより

この天皇杯神戸戦で多くの課題が露見されたという点では良かったと思います。横内監督のコメントにあるように、ジュビロの選手達はこの敗戦を糧にして次への戦いに挑んでくれるはずです。

応援しています。


2023年、ジュビロ磐田の天皇杯とルヴァンカップは終わりました。

カップ戦でJ1チームで戦えたことはきっとチームの力になっているはず。過密日程ではありましたが、清水を除く他のJ2チームでは経験できないので、アドバンテージと考えましょう。

J1復帰に向け正念場になりますね。
これからのジュビロの戦いが楽しみです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。

この記事が参加している募集

サッカーを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?