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2023 J2 第23節「ジュビロ磐田 vs 大分トリニータ」超主観的振り返り

磐田 1-1 大分
【得点者】
磐田:鈴木 雄斗(後半19分)

大分:松尾 勇佑(前半42分)

悔しい失点と成長のジュビロ。

2023年7月1日。J2リーグ第23節、ジュビロ磐田はホームヤマハスタジアムで大分トリニータを迎え撃ちました。

ジュビロ磐田「梅雨空の7連戦」第3ラウンド。
ヤマハスタジアムで観戦してきました。

試合前日から西日本を中心に大雨でしたので、「滝行」を覚悟しました。試合前は今にも泣きだしそうな空でしたが、試合中はほぼ雨が降ることもなく、前節のホーム甲府戦の蒸し暑さに比べれば過ごし易かったです。

2位大分トリニータの勝ち点は41。
5位ジュビロ磐田の勝ち点は37。

ジュビロの勝利で一気に勝ち点1差まで追い詰めたかった今節でしたが1-1でドロー決着となりました。

悔しくて仕方なかった試合ですが、4月アウェイ大分戦に比べれば明らかな成長を見せたジュビロ。

しかし、甲府、大分という昇格を争うチームに2戦連続のドローとなった結果に対し、試合終了後、一部サポーターと選手の間で揉めてしまったことは残念でなりませんでした。

前回対戦振り返り

前回対戦は、4月1日 第7節アウェイでレゾナックドーム大分での対戦。

9連戦を戦っていたジュビロ。中2日で磐田から九州へ移動して試合という超ハードなスケジュール。前半から大分にボールを握られ、ジュビロの弱点「セットプレーの失点」が露呈。敗戦となりました。

更には遠藤保仁とダブルボランチを組んでスタメンで活躍していた針谷岳晃がこの試合で負傷離脱。カップ戦で復帰したものの、リーグ戦の復帰は6月28日第21節ホーム甲府戦まで約3か月を要してしまい、チームと針谷にとって非常に痛い状況となってしまいました。

過密日程の影響はあったものの、アウェイ大分戦は完敗。大分との実力差を認めざるを得ない結果でした。

あれから約3か月。雪辱戦となりました。

スターティングメンバー

前々節のアウェイ熊本戦と同じメンバーとなりました。熊本戦で負傷退場した鈴木雄斗のコンディションが気掛かりだったのですが、スタメン出場に安心しました。

それにしても、今のジュビロにとって「控え組」という言葉は無いのかもしれません。

前節甲府戦に出場したメンバーとフィールドプレーヤー全く違うのですが、どちらのメンバーもリーグ戦で十分戦えるだけの実力をつけたと思います。

横内監督が全員で戦えることを目指してチーム作りをした成果だと思います。

松原后のチャントが初披露

この日、松原后のチャントが初披露されました。

6月3日第19節ホームでのブラウブリッツ秋田戦。鹿児島デー最優秀選手賞に選ばれた松原后は、試合後のインタビューで「後藤(啓介)の応援歌はいいんで俺の応援歌作ってください」と言ってたんですよね。

それから一か月弱。大分戦前に松原后のチャントができたことがTwitterで発信されました。選曲は松原后本人と行ったとのこと。

大分戦当日、ウォーミングアップに励む松原后に対し、チャントが初披露。松原后も拍手と左胸のエンブレムを叩いて応じてくれました。

この日は金子翔太もスタメンだったのですが、金子翔太のチャントもヤマハスタジアムに響き渡りました。数年前まで、清水エスパルスに所属し、静岡ダービーで激しくジュビロと戦っていた2人が今ではジュビロのために懸命に戦ってくれる。

感慨深い気持ちになりました。

見違えるようなジュビロの攻撃

アウェイ大分戦の敗戦のインパクトが強かったため、厳しい戦いになることを覚悟していました。

しかし、前半開始から終始ジュビロペース。ピンチらしいピンチは無く、敵陣で攻撃する時間が続きます。

「どうしちゃったのジュビロ!大分に良い戦いしてるじゃん!」

バックスタンドで口には出してませんよ(苦笑)
思っていただけです。

我ながら失礼な言い方ですね。ごめんなさい。

でも大分相手に厳しい戦いを予想していたので、嬉しい誤算だったんです。ここまで戦えるようになったのかと。ジュビロの成長に対し、ワクワクした気持ちでバックスタンドで応援していました。

ただ、ボックス内に入ってから後一歩が決められない。いい攻撃をしながらも残念ながら得点には届かない時間が続きます。

一方で大分でやっかいだと感じたのが大分の中川寛斗選手。高い位置で、更には非常に速いスピードでボールを奪いに来ます。

「嫌なプレーをしてくるなあ。」

ジュビロの選手も対応にやや戸惑っていた印象を受けました。

一瞬のスキを突かれたジュビロ

前半終了間際の42分。やっかいに思っていた中川寛斗選手が大きく裏へのパスを出します。

ここで、三浦龍輝がそのボールに反応して相手の右サイドに出るんですが、松尾勇佑選手がボールを受けて裏を取ることが判ると、三浦龍輝は急いでゴール前に戻ります。

「あ、まずい!」

ゴール前ががら空き状態での三浦龍輝の一連の動き。嫌な予感がよぎりました。松尾勇佑選手はあまり角度が無い位置でしたが、ボックス外から強烈なシュート。これがゴールに入ってしまい大分が先制。

このスーパーなシュート。蹴った松尾選手を褒めるしかありません。ジュビロペースだった前半でしたが、一瞬で劣勢に立たされてしまいました。

サッカーって、終始優勢でもゴールを決めておかないと、こんな展開になりがちなんですよね。悔しい失点でした。

ハーフタイムも歌い続けるゴール裏

この戦いがジュビロにとって重要な一戦であることはジュビロサポーターも十部知っていました。

前半1点ビハインドで折り返すことになったジュビロ。

ゴール裏サポーターはハーフタイム中もチャントを歌い続け、選手に届けとばかりに、追いつき、そして逆転に向けてボルテージを上げます。

鈴木雄斗のメモリアル同点弾!

ハーフタイムのチャントから「反撃の歌」に切り替えたジュビロサポーター。何とか早いうちに追いついて欲しい。

その期待に応えるかのように、後半19分。右サイドの鈴木雄斗が中に切り込みます。ドゥドゥとのワンツーから左足を一閃。GKの左手を弾入て同点!

鈴木雄斗はこの試合がJリーグ出場通算300試合のメモリアルデー。その日に自らの足で同点ゴールを決めてくれました。

古川陽介のチャンスメイク

なんとか逆転して勝ち点3を奪いたいジュビロ。しかし大分の守備が堅く割らせません。

後半19分から途中出場の古川陽介。左サイドから駆け上がり伝家の宝刀のドリブルで大分の選手を翻弄します。クロスを上げて何度もチャンスメイク。しかしジュビロの選手もシュートに行くんですが、残念ながらゴールネットを揺らすことはできません。

もどかしい時間が過ぎていきますが、古川陽介のジョーカーとしての貢献度は非常に大きいと感じました。

サポーターの後押しとは?

試合終了後、ゴール裏への挨拶を終えたジュビロの選手達がメインスタンド側ヘ歩く際、何人かの選手がゴール裏を見て足を止めました。その内、山田大記がゴール裏席近くまで行って、ジュビロサポーターと何やら会話する様子がうかがえました。

私はバックスタンドにいたので、現地で詳細までは判らなかったのですが、小川大貴が非常に不満そうな仕草でスタッフらしき人に抑えられる様子がみえましたので、

「ああ、揉めてしまったんだな・・・・」

ということだけは理解しました。

小川大貴がサポーターに対して怒りや不満を表す様子は初めて見たので結構ショックでした。試合結果の悔しさよりも、後味の悪い状況に悲しい気持ちで帰宅しました。




この件については試合後のインタビューで山田大記が語ってくれました。

――サポーターの後押しについて
ブーイングを受けることは選手として全く問題ないことだと思っています。サポーターの方も90分間を共に戦ってくれていますし、その結果としてのブーイングは選手として受け入れられるものです。ただ今日に関しては一部心無い言葉が聞こえてきたので、そこに関してはコミュニケーションを取りたいと思いました。サポーターの皆さんが本当にクラブのためを思って応援してくれていることはもちろん僕たちに伝わっていますし、苦しい状況のときだからこそクラブ全体が一丸となって戦っていきたいと思っています。色々な感情は僕たち選手も、サポーターの皆さんも感じていると思いますが、互いにリスペクトを持ちながら、苦しいときこそ一緒に戦えるような関係でありたいと思います。もちろんいつもその気持ちでサポートしていただいていると思っています。これからも一緒に戦っていきましょう。

ジュビロ磐田公式ホームページより

このコメントを踏まえて、私の感想はTwitterで記載させていただきました。リンクを貼るのでもしよかったら読んで頂ければ嬉しいです。

恐らくこの件があったためと思いますが、ジュビロ磐田公式Twitterでは、ゴール裏で応援するジュビロサポーターの写真と共に以下のメッセージが発信されました。

まだ何も決まってないんです。ここからが正念場。成長するジュビロの戦いが楽しみじゃありませんか!

次節は7月5日、ヤンツーさん率いるツエーゲン金沢戦。水曜日のナイトゲームですが多くのジュビロサポーターが集ってくれると良いですね。

次こそは勝ちましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れる事を願って。

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