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ここは虚構の世界

私が過去に書いたnoteに戴いたコメントを思い出して、でもコメントを寄せてくださった方の名前が思い出せなくて、自分のタイムラインを遡って見ました。
結論を言うと、名前は分かりました。私が自分のコメントに記していたから。でもその人のアイコンは分かりませんでした。その人はアカウントを削除してしまっていたから。


最近、よくあるのです。
あの人最近見ないな、と思っていたらアカウントがなくなっていた、ということが。


ここはインターネットの中の世界です。アカウントを消したら、サービスが終了したら、「ちゅるゆーか」という存在も消えてしまいます。当然です。
けれど、そんな当たり前を突きつけられてショックを受けてしまう、それは図らずもその人の存在が大きかったからなのか、いつまでも繋がっているものだと思い込んでしまっているからなのか、どちらなのでしょうか。


いずれにしても、私が確認しておきたかった、紫っぽいアイコンは消えてしまいました。あの紫色が何の模様だったのか、はたまた何かを描いたものだったのか、私にはもう確かめる術がありません。
あの人が私に寄せてくれた温かい言葉も、しみじみとする投稿も、インターネットのブラックホールへと消えていきました。
悲しいです。寂しいです。
黙って消えないでよ。って思いました。もしかしたら、私がnoteを見ていなかった期間に、挨拶をして出て行かれたかもしれないのに。


noteにブームが来て、たくさんの人で溢れたのが分かりました。フォローを戴く人たちが、つい最近始めたばかりという人ばかりだった頃。タイムラインもそれに影響を受けて、早く流れていた頃。
それが去って、残る人と残らない人がいて、昔からのユーザーの中にも去っていく人がいて新しく始める人がいて。残されていくのか迎えていくのか、たぶんどちらでもない中途半端な私。


noteのユーザーさんをとても身近に感じることがあります。
それは、たぶん私が他人には滅多に見せない心の内側を書いているからだと思います。そして、同じだけの心の内側を見せてもらっているから。
そんな共感できる心が、また一つ、二つとnoteの世界から消えてしまいました。あの人も、あの人も、どこに行ってしまったのでしょうか。
一つだけ願えるのは、どうか幸せでありますように。あの人も、あの人も、現実世界で日常を過ごせていますように。


ここは虚構の世界。だからこそ、他人との距離を縮め、他人を近く感じる瞬間があります。私はもう少しだけ、この瞬間を味わえる場所にいたい。
同じ場所を選んでくれて、ありがとうございました。



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