研究さぷり005:勘どころをおさえる

こんにちは,かなみんです.

毎日更新するつもりだったのですが,

追い込みが必要な1週間だったので,

noteの更新をストップして,研究に集中していました.


言い訳をしようとしているわけではないのですが,

肝心な追い込み時にエネルギーを集中投下できる力

というのは,研究において非常に重要なスキルです.


ときどき,ここぞという踏ん張り時に頑張れず,

データを出せない人がいますが,非常にもったいないです.


どうやったら,必要な時に,必要なだけのエネルギーをうまく投入できるようになるのでしょうか?


まず考えたいのは,自分の研究の着地点が見えているかどうかです.

もちろん,研究は答えのまだ分かっていない問いを立てているはずなので,

ゴールが正確である必要はありません.

ただ,実験しているときに,

現実はこうなっているんじゃないかな,という仮説が頭の中にないとか,

なんでこの実験をしているの?という質問に答えられないとか,

こういった状況ではまずいです.


既に,このステップで引っかかった人は,

自分の研究背景についての理解が足りていないと言えます.

自分の研究の関連論文を読み込んだり,先輩や指導教員に聞くなどして,

まず,自分の研究の核になる大事な部分を見つけましょう.

自分の研究のどこがまだ分かっていない,新しい部分なのか新規性

を徹底的に調べてください.

(新規性のないことをやっても論文として発表できません)


大部分の人は,それくらい出来ているよ,と思うでしょう.

では,そのテーマに関して,先輩や指導教員がどんな質問をしてきても,

答えられるだけの自信はありますか?

例えば,その実験をしようと考えるに至った経緯や,

そのような実験のデザインにした理由を説明できますか?


もちろん経験年数に差があるため,先輩や指導教員の方が知っていることも多いでしょう.

答えが間違っていたとしても,構いません.

ですが,根拠に基づいて実験を行っているか,というところがポイントです.


あとは,自分の研究が,その研究分野にとって,

どのような位置づけであるのか,きちんとマップが描けていれば

(探索できている部分,探索できていない部分を整理できていれば),

勘どころはある程度見えているはずです.


他にも,自分の研究の勘どころが分からない原因はあると思いますが,

意外と自分は出来ていると思い込んでいるだけで,

実際には出来ていないということがよくあります.


もちろん,研究には手探り状態のステップもありますし,

その場合はとにかくやってみなければ分かりません.

ですが,自身の研究に関してマップが描けていれば,

その部分のどのあたりを手探りで進んだのか,

その結果がどうであったのか,

きちんと整理していれば,研究は前進するはずです.


誰しも,実験しているときは,やった気になって,

「木を見て森を見ず」状態になってしまう可能性があります.

でも,時々一呼吸おいて,マップを描いたときに,

前進しているのかどうかを見直す時間が必要不可欠です.

何事も,自分が完璧ではないと言い聞かせて,

常に見直し,改善の姿勢を忘れないようにしたいですね.


今日も一日,お疲れさまでした.

明日もまた頑張りましょう!

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