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現代文桃太郎 生誕編 第二話

前作はこちら

https://note.com/kanami_1999/n/n9a5dfad759b2


騒然

桃太郎が岐阜県知事当選の当日、揖斐川町内は騒然としていた。川には大きな物体があり、中から赤ん坊が生まれ、歩行と話をした。晴れているのに落雷が落ちたような音がした。その状態は山に光が差し込んでいた。今桃太郎の父である老爺は山に竹をとりに行って以来帰ってきていない。桃太郎は父を探しに、山に行っている時の話だ。


桃太郎『おやじーーー!!おやじーーー!!!』

『どこにいんだよ、、』

『、、そうだ、、この山に、、光の筋が刺してるんだよな、、ここからじゃ暗くて見えねぇけど、、そこに向かっている途中に下手したらいるかもしれない』

竹が繁る山の中、深く探していると、だんだん視界が明るくなっていく。徐々に近づくにつれ、眩しくなっていく。すると周りには伐採されたと思われる竹が少しずつ見えるようになった。

『ん?人が倒れている!!すいません!!大丈夫ですか!!』

『おやじ!!!!』

目の前には倒れる老爺の目の先に、光る竹があった。老爺は目を覚まし、

老爺『も、、桃太郎かぁ、、ん、、眩しい』
桃太郎『おやじ、、よかった、、体は、動けるか』
老爺『あぁ、動けるよ、、にしてもなんか眩しいのぉ、、なぜじゃ、、』

!!!

『あれは』
『そうゆう事か』

光る竹を見た瞬間、桃太郎は老爺のチェーンソーを奪い取り、光る竹の方に向かった

老爺『おい!!やめろ桃太郎!!あれは神の悪戯じゃ!!』
老爺が注意しようともチェーンソーの轟音で聞こえない、すぐに竹は切り落とされ、光の筋がより眩しくなる、桃太郎は中を除くと、衝撃的な光景を目にした!!

『おやじ!!竹の中に子供が!!!』
老爺はすぐに親父を駆け寄る

『まさか、、あの話が現実になるとは、、』
『いやそれよりおやじ!!こんなところに児童を放棄するだなんて最低だろ!!話がどうこうとかではないんだよ!!』

そう言い放った後、桃太郎はすぐに赤ん坊を竹の中から取り出し、光る竹を後にした


同じ頃、老夫婦の家でも

老婆『やぁ、、な、なんです、その子供は、あなた、妊娠にてなかったはずです!』

桃太郎嫁『最初は驚いたんです。まさかあの丸いのが破れるだなんて』

老婆は驚きいたものの、全てを悟った。

老婆『桃太郎にもやっと後継ができてよかった、この子は立派な男の子になる。』
桃太郎嫁『ありがとうございます!』

すると、桃太郎からの連絡が

< 46 桃太郎 ・・・
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親父は無事だった、、
傷一つなく元気に歩けている。
桃の件は知っているんだが、
こっちも妙な事があって、


桃太郎嫁は、妙な事はなんなのかは察することはできていない。なぜなら突然子供を授かっているのだから。だが桃太郎もおかしい事があったのは変わらないと思い、すぐに返信した

< 46 桃太郎 ・・・
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           桃ちゃん?あの桃割れたよ!

割れた?

           そう!中から子供が出てね、        
           すぐ歩いて何か話したの!!
           その子供は今うちで
           預かっているの

それ、俺もなんだ、
あの光の柱あっただろ
あれは、、かぐや姫だ
今こっちに向かっている
が、だんだん大きく
なってるんだよ
今も歩いているうちに
成長しているんだ


御伽草子の融合

『桃ちゃん!!??』

『美香!!赤ん坊は!!』
『赤ん坊というより!!何よその女!』

その女、LINEの時はまだ幼稚園児の姿だったものの、山の麓にある老夫婦の家に着いた頃にはすでに美しい成人女性の姿へと化していた。

『はじめまして、クシナダと申します』

桃太郎嫁『クシナダって..何よ!!勝手に名前なんかつけて!!一緒に考えるもんでしょーよ、、』

クシナダ『、あの眠っている子供は誰ですか?』
桃太郎『やめろ!お前はあの子に触れると』
老爺『いいんだ、見てみろよ、あの目を クシナダはまだ誰にも会っていないんだ、あんたは一人っ子だが、目の前には弟がいる。

老爺がクシナダに赤ん坊を抱くことを許すと、純粋な瞳で、赤ん坊を見る。赤ん坊は抱かれた瞬間、生まれて初めて微笑んだ。赤ん坊の先程の歩行はなんだったのかと思われるほどだった。

クシナダ『初めて好きな人を見つけたかもしれない、、私が大きく育てたい』
老婆『何か言ったのかい?』

クシナダは慌てて
『いやぁ、、何でもないです、、』

大きい丸い物体から出てきた赤ん坊が、生まれて間も無く歩き、しゃべったのも異常だが、それに加え
一日もたたないうちに赤ん坊から美しい女性になる。二つの御伽草子の中でしかあり得ない現実が、一家に揃った。そして、その赤ん坊はクシナダによって、『大吾』と名付けられ、クシナダと大吾は正式な兄弟として認められる。

その大吾の物語が  ここから始まるのであった

                    続く

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