#81 一日いちにち生きかた上手
両親と3人で行く予定だったが、
父は「苦しい」と言ってお墓参りに行かなかった
わたしは1年に1度しか母方の祖父母のところには逢いにいっていなかった。
「逢いにいく」といっても、
「ソコ」にいるはずもなく、
「ソノ」居場所があるから行くことができる。
おじいちゃん、おばあちゃんっ子だったこともあり、比較的たくさんの「時間」を過ごした。
それでも、「大人」になるにつれて逢いに行かなくなった。
とても寂しい想いをしていたであろうと思う。
お墓を掃除しながら、
お花をいけていた時に、
「カタ・カタ」っと音が鳴った。
1回目は気が付かなかった。
2回目に「あれっ?」
「お母さん、塔婆が動いている。」
そして、
2人で眺めていたら
3回目にまた動いた。
久しぶりに「鳥肌」がたった。
母が「逢いにきてくれて喜んでるんだね。」と言った。
きっと、
「誰か逢いにくるのかな?」と
待ち伏せしていたんだろうな。
「逢いにいってよかった。」
〜夕食後〜
TV番組で「311」について映像が
飛び込んできた。
全国各地で災害に遭われた方々が、
どれほどの苦しみや悲しみを感じているのか想像は仮にできたとしても、本当の苦しさは理解できないと思った。
戦争を語らない。
震災を語らない。
それは、
本当に経験したからこそ
「語れないのだ」と
あらためて反省をしました。
そういえば、
祖父は1度も「戦争」の話をしなかった。
母ですら話を聞いたことがなかったという。
テレビの前で正座をして、
じっくりと拝聴させていただきました。
祖父の命日 3月06日
祖母の命日 3月10日
わたしが初めて「人のいのち」と、
向き合ったのは小学校4年生の時でした。
曾祖母が「老衰」で亡くなった。
「いのち」について考えさせられた
1日でした。
2024年3月10日(日)晴れ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?