アメリカの学校における勉強と運動の両立。
今回はこの記事に思うこと。
いい選択したなあと個人的に思いました。視野も世界もいうまでもなく、人生の幅は確かに広がります。そして心身ともにたくましくなるでしょう。
両立は当たり前
こちらでは大学のみならず、高校でもスポーツと勉学の両立は当然に求められます。特に将来スポーツでプロになるレベルになければなおさらそれが求められるとも聞きました。
この記事中に触れていますが、いちいち両立などとは言わないほど、それが当たり前のことなのです。
例えば友人の娘さんは水泳で大学にいったのですが、勉強との両立が本当に大変だったので、運動で大学に行くことはあまり薦めないと友人は話していました。
また最近ではスポーツでも勉学でも有名な私立大学の野球部のショーケースに参加したシニアが、高校でとっている数学のクラスについても尋ねられたといってました。それはどういうことかというと、レベルが上の数学のクラスを取るほど成績がいいか? と尋ねられているのです。
水泳でアメリカのナショナルチームの合宿に呼ばれたことがある知人によると、学校の成績がきちんととれていることが参加の条件だったそうです。
部活動参加には成績も大事
そしてこちらの高校の運動部事情で私が驚いたこと。
人気の部活動は入部前にトライアウトがある。
成績(GPA)あるいは素行が悪いと部活をやめなければならない
Virsity(バーシティ)に所属するのにも一定の成績クリアが必要
まず1について。人気の部活動とはサッカー、野球、テニス、ゴルフ、バスケットボール、バレーボール等々です。アメリカンフットボールはけが人が続出するスポーツのため、人数が多いにこしたことはないので全員入部できると聞きました。トライアウトがあるスポーツはほとんどの子が小学生のころからやっている傾向にありますね。
次は2について。実際これらが理由で部活をやめた、あるいは学年があがるときのトライアウトで落とされた人の話を娘から聞きました。
最後に3について。Virsity(バーシティ)とよばれるいわゆる一軍は基本シニア(12年生)から構成されていますが、シニアでなくても実力が認められれば所属することができます。ただしそのための条件の一つが決められた成績がとれていないといけません。
上記に運動部のことについて書きましたが、それ以外の活動、たとえば学校のシアター・アーツ(ミュージカルや劇)参加の際も、親がサインして提出しなければならない参加要項書類に成績についての記述があります。
本当の意味での文武両道
日本の高校のようにスローガンとして「文武両道」とうたってないものの、それが当たり前のことされています。
昔、まだアメリカに来る前、オリンピックの水泳競技で金メダルを取ったアメリカ代表の選手が、「金メダルをとれたので、今度は将来は医者るためにがんばります」などと話しているのを聞いて、すごいなあと感心したものです。しかし、アメリカに来て、高校や大学での「勉強と運動は常に両立して当たり前」というスタンスを実際見て、当時そう話していた選手は、自身にとって学生として当然のことをしているのにすぎないんだなあと思ったのでした。
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