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長良川鉄道に乗つてきたヨ

 いつもお読みいただき、ありがたうございます。玉川可奈子です。
 暑いですねぇ。職場のパートさんが、

 「暑いだよ〜」

とぼやいてます。

 表記のとほり、またまた長良川鉄道に乗つてきました。

 何度目?いやいや、好きならばこそ何度も乗るのです(五回目です)。

 『萬葉日本學』(反時代出版)と共に、最後までお読みいただけたら幸甚です。

 嬉しいことに、いつも同行の彼から出版のお祝ひをいただきました。ぬくぬくです。

これでサイン、書きます!

 どうか、最後までお付き合ひくださいね。

旅の始まりは東京駅。けふは、のぞみ101号に乗ります。地震の影響で遅れるといふことで、かなり早めの便に乗りました。東京駅は人人人で大混雑。繰り返し書きますが、キャリーケースを引いてる人、ほんたうに邪魔です。
今回の旅のきつぷです。本来はのぞみ13号の予定でした。乗車券は安定の東京都区内→東京都区内です。のぞみは快調に東海道を駆け抜け、速度を落としてゐることを感じません。
定刻より七分遅れて、私の嫌ひな名駅に着きました。次の列車まで時間があるので、COFFEE AVANTIで小倉トーストと今月のコーヒー(ニカラグア)をいただきました。隣の席に五月蝿い老人夫婦が居なければ完璧でしたが…。ところで、ここの小倉トースト、肉厚で美味しいです。生クリームも甘〜い。
11番線ホームに行き、しばらく待ちます。回送となる特急しなのが停まつてゐます。ホームには外国人の姿が目立ちます。高山にでも行くのでせうか。こぞつてキャリーケースを引いてゐて、ただただ邪魔です。
特急ひだ5号、飛騨古川駅行きが来ました。久し振りのHC85系です。ちなみに、あちらのキハ75-4は快速みえ号です。以前はよく乗りましたが、今は近鉄一択です。
ひだの座席です。アームレストにコンセントが付いてます。外国人とキャリーケースをもつた人ばかりの車内。言語も様々です。ミニマリストの玉川には、集団夜逃げにしか見えません。そんな玉川、荷物はmont-bellのウエストポーチのみです。
車窓には国宝の犬山城が見えます(わかりますかね?)。玉川、歴史の教師をやつてましたが、城には興味ありませんでした。
さらに木曽川が見えてきます。アルプス牧場の車内チャイムが、せめてもの癒しです。騒がしいひだ5号、素敵な駅舎の坂祝駅を通過して定刻に美濃太田駅で降りました。
美濃太田駅で私の向かふ先は一つ、懸命な読者の方ならすでにお察しのことでせう。ホームに行くと…。
早くも待機してゐました。けふはこの観光列車ながら(ビュープラン)に乗ります。水戸岡氏の内装には辟易してましたが、ながらのは好きです。
明るいアテンダントさんに、こちらの席へ案内されました。ちやうど乗りたかつた席なので嬉しいです。また、ゲリラ乗車する乗客もチラホラ。乗る前にちやんと情報を仕入れてほしいものです。
車内には売店もあります。なほ、けふは同行の人がをりません。安定の一人旅。待つ人に、ささやかなお土産を買ひます。
食品サンプル列車のペンケースと、私用にキーホルダーを二つ買ひました。後でわくわく探検号のペンケースも買つておけばよかつた、と後悔。
十時四十五分、定刻になりました。これより観光列車ながらは72.1キロ先の北濃駅に向けて出発します。
今回のフリーきつぷは、パーシモン美濃里号のキーホルダーと共にクラウドファンディングの返礼品としていただきました。よく見ると野獣の日です。
エンジンの音轟々と、ながらは北へ北へと走ります。
美濃太田駅を出発して、早くも車窓には田園が見えます。気分上々心はウキウキ見上げる空に雲一つない風が心地よいものです。
富加駅で列車交換。戸籍で知られてゐる町です。交換の写真を撮る時、若い子が良い場所を譲つてくれました。ぬくぬくです。
間もなく関駅。車庫にはナガラ600形が並んでゐました。さう、パーシモン美濃里とおくみのです。
関下有知駅あたりです。前方の桜並木、花細しさくらの頃にはまるで隧道の如き観とのことです。
梅山駅を通過すると、木々のトンネルを潜ります。そして、トンネルを抜けると、流れさやけき長良川が見えてきます。
車窓は湯の洞温泉口駅を通過したあたりです。透き通るやうなさやけさ。これが長良川です。
木尾駅を通過し、すぐに道の駅美並が見えてきました。時間があれば行つてみたいです。
道の駅のすぐ北のあたりでは、簗が置かれてました。鮎が獲れるかな?
これから八坂駅を通過して行きます。
第二長良川橋梁を渡ります。怖さと美しさが感じられませう。
橋の上から川を望めば、げに美しきもの、水のさやけさに心も洗い流されます。仕事の多忙、そして他山の石とはいへ職場の闇に蝕まれた心身がさはやかさを取り戻します。
みなみ子宝温泉駅です。
ゴツゴツした磯辺。「…長良の川は 浦なみか 船の寄り来ぬ 磯なみか あまの釣りせぬ よしゑやし…」などと『万葉集』巻十三の歌を頭の中でいじくつてゐました。
円空の里といふ大矢駅に着きました。外に出てみませう。
素敵な駅舎です。
列車交換でネコロジーがやつてきました。この車両にまだ乗つたことがありません。
炎天下、記念撮影に興じる人たちとアテンダントさんがカメラを向けてます。しかし、この山々が美しいです。
私も撮つてみました。偉くない予選敗退の玉川、消しゴムマジックで消してやつたのサ、といふわけではありません。私の名前は玉川可奈子、iPhone SEを使つてゐます。
間もなく美並苅安駅です。川が蛇行してゐます。
第三長良川橋梁から、覗くと泳いでゐる魚の姿も見えました。橋を渡ればすぐに赤池駅を通過します。
さらに第四長良川橋梁を渡ります。鮎を釣る人の姿が目立ちます。
観光列車ながらも、ゆら〜り眺めて清流列車と同じく、見どころでゆつくり運転してくれます。
向かう側にはオートキャンプ場が見えます。ここで少しだけ停まりました。
第五長良川橋梁を渡ります。
近くに鮎を釣る人、遠くに大日岳が見えます。間もなく郡上八幡駅です。
郡上八幡駅に着きました。ここで、多くの人が降りて行きました。さらに、ランチプランの車両であるあゆ号を切り離しました。あゆ号の乗客もこちらに移つてきました。
玉川、ボックス席へ移動しました。
さういへば郡上おどりの季節ですね。降りた人たちも踊り狂ふのでせうか。自然園前駅が近くなりました。あたたかくて、そして日頃の疲れから少しウトウトしました。
首と腰、さらに足の痛み。回転釜の前は地獄の四十六度…。体はボロボロ、しかし、郡上八幡の自然、そして長良川鉄道は私を快く迎へてくれ、癒してくれます。あゝ、首が痛い。頭痛もする。今朝からロキソニン飲んでます。
同じく自然園前駅を出てからしばらくのところです。
もう少しで山田駅です。山田駅は京王線にもありますが、こちらの山田はこんな素敵なところです。
大中駅付近を通過して行きます。
美濃白鳥駅でタブレット交換です。食品サンプル列車を連結したながら川風号とすれ違ひました。
サア、間もなく北濃駅です。
この看板、好きです。紫陽花が咲いてゐて、癒されますね。
ありがたう、ながら。この後、駅舎で待つてゐたおばさま連中が乗り込みました。
私はお食事にいたします。
終着北濃駅。長良川鉄道への執着ではありませんが、前から食べてみたかつた食堂です。
味噌カツ定食(千百円)にしました。なかなか美味しいです。味噌カツが甘く、少し胃がもたれる感じでしたが、問題ありません。
食後は、駅前の川を眺めます。こちらは南側。
北側です。
北濃駅の駅舎はこんな感じです。
北濃駅はこんなところです。
転車台があります。向かうには、砂防堰堤も見えますね。
駅前には、可愛くてぬくぬくな小さな公園があります。
このロケーション、たまらなく好きです。
列車が来るまで、駅舎の写真を撮つてました。
お花を眺めてゐたら帰りの列車がきました。
ゆら〜り眺めて清流列車2号です。ボックス席に座ります。
ウトウトして、あまりよく車窓を眺めてゐませんでした…。
しかし、このさやけき流れを見ると、ハツとさせられます。

ももしねの 美濃の国なる 長良川の さやけき流れ またも見むかも 可奈子
みなみ子宝温泉駅にきました。これから温泉に入ります。ありがたいことに、長良川鉄道を利用するとお値段が三百円になります。
前回、来た時とお風呂が逆になつてゐました。どんぶりの湯がぬるめで思はず寝さうになりました。玉川、ここの温泉とサウナ好きです。露天風呂で癒されました。
悲しいお知らせ…。まさか、です。言葉になりません。ネコロジー車両に乗るのと、そしてまたここに来なくては。
少し遅れて列車がやつてきました。わくわく探検号です。乗るのは初めてです。わくわくします。
車内にはかうした魚の紹介が。他の魚も見たいのですが、それなりに人がゐるのでじつくり見ることができません。遺憾です。
何を血迷つたか、玉川、湯の洞温泉口駅で降りました。ここで降りたのは私一人。そして、私の代はりに杖を持つたおぢさんが乗り込みました。
比較的新しい駅舎です。夕暮れ時とはいへ、まだ暑いです。しかし、日陰に入れば大丈夫。ちなみに、湯の洞温泉の湯本館までは一キロくらゐ離れたところにあります。
駅近くの橋の上まで行き、西陽かたむく長良川を撮りました。
小さな花壇が可愛くて、ぬくぬくになります。旅に出て、かうした花や景色に出会ふ時、不安と恐怖から解き放たれる心地がします。
待つてました!乗りたかつたパーシモン美濃里!十七時三分発の列車がこの車両を使ふことを抑へてゐたので、玉川、ここで降りたのでした。やつたネ。
車内には柿の食品サンプルがあります。柿は栄養価が高く、この秋から食べようと思つてゐます。
車内はガラガラ。うだつの上がる美濃市駅でも誰も乗つてきませんでした。関駅で数名の乗車があり、富加駅で外国人がドツと乗つてきました。
無事に美濃太田駅に着きました。ありがたう長良川鉄道。ありがたうパーシモン美濃里。ささやかながらクラウドファンディングで出資したことから、愛着があります。
次、来る時は同行の人とスイーツプランで…。と、願つてゐます。しかし、遠いですよね、ここは。
美濃太田駅から太多線に乗り、多治見駅に来ました。けふは、ここで泊まります。

 最後までお読みいただき、ありがたうございました。

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