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ながらの旅 ふたたび

 いつもお読みいただき、ありがたうございます。玉川可奈子です。
 けふ、また一つよはひを重ねました。昨年はサンライズ瀬戸の中、高松、そして金刀比羅宮に行つてをりました。

 表題のとほり、長良川鉄道の観光列車ながらにまた乗りに行きました。
 前に来た時と、景色の違ひなどを感じていただけたら楽しみも増しませう。

 今回は前回の旅の続きになります。

 併せてお読みいただけたら幸甚です。どうか、最後までお付き合ひください。

美濃太田駅の駅前にあるホテルで一夜を明かし、翌朝。美濃太田駅にある、長良川鉄道のホームへ行くと、早くも列車が待つてゐました。美濃白鳥駅行のこの列車に乗ります。車内は、ゴールデンウイークにも関はらず、部活動の高校生でにぎはつてゐました。
関駅でフリーきつぷを買ひました。この時、前回の旅とムーンライトながらの旅でお世話になつた方がをられ、しばし歓談しました。覚えてゐていただき、ぬくぬくです。写真は関市役所前駅。麦が植ゑられてゐます。雉のつがひが、麦畑の中に入つて行く姿が見えました。
次は関下有知駅。雲のない空の下、野良仕事に勤しむ人の姿もチラホラ。
美濃市駅では、食品サンプル列車と交換しました。私の作る料理より、食品サンプルの方がおいしさう…。次の梅山駅で、高校生らは降りて行きました。折角のお休みが部活ごときに消費されるのを可哀想に思ひました。
湯の洞温泉口駅では藤棚に藤浪の花が今を盛りと咲いてゐます。花の下には、カメラをかまへたおぢさんが、列車の写真を撮影してゐました。
洲原駅に着く直前、川に鯉のぼりがかかつてました。唱歌の「鯉のぼり」の歌詞を思ひ出し、ぬくぬくになりました。
赤池駅の手前、陽の光に照らされた清流が美しいです。昨日のアクア・トトぎふで魚を見たことで、長良川に対する見方が変はつたやうな気がします。
赤池駅を過ぎて間もなく、流れも清き長良川、といふ表現が合ふでせう。
郡上八幡駅に着きました。列車交換のため、しばらく停まります。
上り列車は新型車両、ナガラ602のパーシモン美濃里でした。乗つてみたい!ヘッドマークが付いてゐて良いです。なほ、玉川、この列車のクラウドファンディングに微々たるお金を出資しました。
自然園駅に近付きました。田んぼには水をはられたものとさうでないものがあります。
徳永駅で降りました。ここから、次の目的地に向けて歩きます。あぜ道から水のはられた田を覗くと、カブトエビはゐませんでした。
目的は古今伝授の里。途中、明建神社へ至る素敵な参道を歩きます。桜花咲く春になれば、美しい姿を見せることでせう。
少し散歩してみました。
和歌文学館に入りました。感想は…まあ、和歌と現代短歌を一緒にされるとちよつと、といふところでせうか。初学者向けの施設です。
タクシーに乗り、徳永駅に戻りました。次の列車に乗ります。
来た列車はさつきの食品サンプル列車です。郡上市は食品サンプルで知られてをり、長良川鉄道と連携してこのやうな列車にしたさうです。
車内にはこのやうに食品サンプルが飾られてます。
精巧なサンプルです。
ボックスシートのカバーが素敵でした。
万場駅のあたりです。鯉のぼりの立つ家が目立ち、風になびいて面白さうに泳いでます。
美濃白鳥駅を出発してしばらく行き、橋を渡りました。
あと少しで白鳥高原駅です。車窓の田んぼが立派です。
終点の北濃駅の手前、白山長滝駅で降りました。
駅を降りてすぐ、そこには立派な鳥居が。
ここには長瀧白山神社が鎮座してゐます。泰澄により白山が開かれたことは多くの方が知るところでせう。私にとつて、白山神社は身近で、特に平泉寺白山神社はたびたび参拝してをります。
白山神社を参拝して、線路沿ひを歩くと道の駅白山文化の里長滝があります。ここでアイスクリームをいただきました。長良川の清流を眺めてアイスを食べてゐたら、この日の暑さを忘れました。
道の駅からしばらく歩き、長良川鉄道越美南線の終点、北濃駅に来ました。いつ来ても素敵です。
北濃駅に来るのはこれで四度目。草木が青々として良いです。桜の時期はきつと素敵なことでせう。なほ、すすむ様の以下の記事、桜の北濃駅を伝へて余りあります。
間もなくして、観光列車ながらが来ました。これに乗ります。アテンダントさんが親切に対応してくださり、ぬくぬくでした。
車内の様子です。水戸岡鋭治のデザインです。
さくらの頃もきつと素敵でせう。しかし、新緑の中のながらも素敵ですね。
フリーきつぷと記念乗車証。あと温泉の案内です。
円空の里、大矢駅で列車交換。同じ観光列車ながらのかわかぜ号が来ました。
山田駅から自然園駅へ向かつてゐます。
まだ自然園駅には着きませんが、田んぼが風に吹き、水面が揺れてゐます。
車窓の向かうには、木越城跡があるとか。玉川、お城にはあまり関心がありません。
とにかく、清き流れを楽しむことたまのをばかり。四十分少々の時間で十三時五十六分、郡上八幡駅に着きました。けふはここで降ります。
遅い昼食です。飛騨牛コロッケを乗せたサンドをいただきました。美味しいです。
前回来た時に買ひ忘れた郡上おどりの手ぬぐひと、柿色の長良川鉄道手ぬぐひを買ひました。最近、玉川、柿色が好きです。
帰りは、ながらかわかぜ号です。さつき大矢駅で交換した車両です。車両の撮影をしてゐたら運転士さんが列車と私を撮影してくれました。なんといふ親切、ぬくぬくです。
車内はロングシートですが、JR九州の車両みたいでおしやれです。
相生駅のあたりで橋を渡ります。
次の橋を渡ります。
東海北陸自動車道が見えます。
間もなく赤池駅です。
美並苅安駅出発。さつき、私とながらかわかぜ号を撮影してくれた運転士さんが、小さな子に贈り物をしてあげてました。ぬくぬくな光景です。
次は福野駅。長良川鉄道が蛇行してゐます。
みなみ子宝温泉駅で降ります。駅前、といふより駅と温泉施設が隣合つてます。初めて入る温泉です。短い時間ですが、サウナとお風呂を楽しみました。ぬくぬくです。お湯は鉱泉を沸かして循環濾過させてますが、こぢんまりとして私好みの施設です。
短い時間でしたが、お風呂を上がり列車を待つてゐると来ました来ました。本当はパーシモン美濃里が来るのを期待してゐたのですが、ダメだした。次回来る時に持ち越しですね。
みなみ子宝温泉駅を出て間もなくの前面展望です。車内はクーラーが壊れたのか、窓が開いてゐました。初夏の風が心地よいです。
橋を渡ると八坂駅です。これからも長良川が、そして長良川鉄道が弥栄に栄えることを願つてゐます。梅山駅で今朝の高校生が乗り込み、車内が賑やかになりました。関駅では車庫にパーシモン美濃里がゐました。そして、美濃太田駅に着き、楽しい長良川鉄道の旅も終はりました。
帰りは高山本線を経て、岐阜駅で東海道本線に乗り換へて名古屋駅へ行きます。昨夜泊まつたホテルが見えます。美濃太田駅、きつとまた来るでせう。
名古屋駅で矢場とんのお弁当を買ひました。わらじとんかつ弁当です。のぞみの車内でいただきました。大満足です。

 最後までお読みいただき、ありがたうございました。

 宣伝となりますが、日本花卉文化株式会社さまのマガジンに以下の記事を書かせていただきました。併せてお読みいただけたら幸甚です。

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