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【エンジン01in岐阜】NFTアート・ウクライナ・SDGs・臓器移植

落合陽一さんがかわいすぎて、おうちに持ち帰りたいな〜と思いながらNFTアートについての話を聞いていた(真面目に)私です。

エンジン01in岐阜に行ってきたよ。


憧れのキャンパスライフ・・・

インターネットの人たちが一堂に集まるぞ!というこの企画。
一昨年から開催を心待ちにしていたのでワクワクも最高値に。
(コロナで伸びていた)

落合陽一、茂木健一郎、東村アキコ、中井美穂、勝間和代、パックン、森本敏、てばてつや、林真理子・・・と錚々たる講師たち数十人が集まる講座企画。
すごない?

プログラム一覧


1限につき19教室。
4限まであるので全部で76教室!

プログラム一覧

pdfはこちら

自分が19人いたら全教室回れたのだけれど、私ってば一人しかいないので最大でも4教室しか受けられない、この、勿体なさ、贅沢さ。
ムーンショット目標をクリアして、全ての人類が身体・空間・時間の制約から解放されない限りは難しいね、この企画全クリは。。
魅力的な教室ばかりで、どれを受講するか本当に悩んだ。

せっかくなので受けた講義のメモを残しておきます。


1限目 / NFTアートの魅力ってナンヤローネ?

講師: 落合陽一 / 夏野剛 / 河口洋一郎

とりあえず、落合陽一さんの挙動がかわいい・・・・・・好き・・・

夏野さんがNFTアートの話の本筋に戻そうとするのに、どんどん乱していく自由奔放な落合陽一さん、猫なの?おうちに連れて帰りたいよ?
(ミニトラーズのお父さんらしさ発揮)

NFTアートについてしっかり学ぶというよりは、三人が好き勝手に喋ってるカオスな状態と、次々に展開していくジェットコースター感が面白い。
トークイベントなのに落合さんだけ完全にマルチタスク化してて、喋りながらすごいスピードで作業してるその姿を見れたことそのものが貴重。

来てすぐに会場を撮影する、手元のPCで写真を加工してすぐにNFTアートとしてMintする、Openseaに上がったリンクをQRで会場に読み込ませて、参加者に入札させる・・・で、入札者に拍手、までがものすごいスピードで行われていた。
アトラクションを体験してるような時間だった。
ライブの良さ〜。
仮想通貨ウォレットを持ってない人間は参加できなくて悔しいだけです。
作っておこう。。。


他にも、河口さんの自動増殖系デジタルアートをその場でAIアートとしてコピーを作りまくっていたのが面白かった。
なるほど、こうして簡単に贋作が作られるのか。
落合「無限に作れるわ〜NFTにあげとくか」←カジュアル!
河口「僕のに似てるわ・・・」 ←否定しないのか

2限目のAIアートの回では、日比野克彦さんと河口洋一郎さんの作品を使って、ジェネラティブ日比野、ジェネラティブ河口を生成して遊ぶなどあった様子。
そちらも参加したかった。。。

NFTアートって何?って話を、トークではなく「実際に作って売る」までの過程をその場で見せてもらえるライブならではの面白さに圧倒された1限目。
興奮した!

1限目のハイライト
河口「35歳くらいまでの作品が捨てられてしまってショック。人生終わった。」
落合「大丈夫!形があるものはいずれなくなる。問題ない!」

これくらい軽いタッチで生きたい。


音声でもこちらで話してます(12分)▼


2限目 / ウクライナ侵略戦争ってナンヤローネ?

講師:大江麻理子 / 森本敏 / 津田大介 / ケント・ギルバート / パトリック・ハーラン(パックン)

こんな重い話を5人の話者で1時間ちょっとで話せるのか・・・?
と思ったけれど、小難しい話ではなく、一般的に理解しやすく身近な話に置き換えてくれた。
戦争というものについて無知な私でも非常に興味深かった。

米国防総省がウクライナ支援でスターリンクに資金提供し、衛星情報からロシアの動きを公開することでかなり状況が変わってきている。
士気の高いウクライナ市民が戦車の位置を撮影してSNSに上げることで、軍に情報が回りやすくなっている。
そういった、"情報"によって戦争の形勢が変化し、同時に戦争犯罪の証拠としても収集されている、という話が面白い。

ウクライナは現代の戦争をやっていて、ロシアは時代から取り残されている感が否めない。

プーチンは戦略核、戦術核を使うか使わないか?暗殺される?されない?後継者は?などをぶっちゃけて話している登壇者がそれぞれ、同じ思いや違った意見などあり、聞いていて飽きない。

戦争は遠いものではなく、エネルギーの供給減少や食糧危機などは、戦争によって一般市民がリアルに打撃を受ける問題でもある。
 戦争は世界のバランスを崩す。

ヨーロッパの足並みも揃っていないが、エネルギー問題に関しては状況が良くなってきているらしい。
(ロシア依存しない、地球温暖化、自国で賄う風潮)
日本でも原発再稼働や安全性の高い新しい小型の原発のリプレイスメントの検討が進められていくのでは、という話があった。


ウクライナ戦争から、日本の一般市民ができることは?という質問に対して、
「世界は人口比率的には権威主義国の人数が多い(7割)。世界で独裁的なポピュリズムが侵食していく中で、民主主義的なプロセスって大事だよね、と言うことを意識して表現していくのは大事。投票へ行こう。
と、津田さん。

津田さんらしくてすごく好感が持てたし、なるほどな〜と思った。
民主主義のもとで暮らしている人口比率ってそんなもんなのか。
全然知らなかった、ちょっと衝撃。

2限目のハイライト
森本さん「これは徹夜ですね!」
パックン「最後に集合写真撮りましょう!はいチーズ♪ウックライナ💕

重い話題も身近な話題に変えて分かりやすく話してくれる講師陣に拍手。

音声でもこちらで話してます(12分)▼



3限目 / SDGsってナンヤローネ?

講師:藤川靖彦 / 中井美穂 / 津田大介 / 鈴木康友 / 安田洋祐 

正直、SDGsについてそこまで興味があるわけではないし、今更何を?と思う気持ちもあったけれど。
一般論ではなく講師それぞれの思う持続可能な開発目標、という視点で見ると面白いのでは?ということで参加。

思った通り、ゲストそれぞれがSDGsの様々なテーマに着目しているので、自己紹介から話が多岐にわたって面白い。

藤川靖彦さんは、花を再資源化するアートについて。
サステナブルなアートのあり方、というのは海外よりむしろ日本の方が進んでいるのでは?という話があり驚き。

浜松市長の鈴木さんは、再生可能エネルギーについて。
浜松市はSDGs未来都市認定市であり、再生可能エネルギー設備導入量、発電量、日本一とのこと。
全然知らなかった!

中井美穂さんはアナウンサーとしての姿の側、小児がんやがんに関する正しい知識を広める啓発活動として、キャンサーネットジャパンというNPO法人の活動もされているとのこと。

誰もが健康であること。
子どもたちにはきちんとした教育を。
こういった、啓蒙活動なども少しずつ習慣化していくことで、それが自分のパーソナリティを形成する、自分らしさを作っていく、というのが心に残る話だった。


津田大介さんはジェンダー平等について。
表現の不自由展で大炎上した愛知トリエンナーレ。
炎上に意識が向けられてしまい、見えにくくなってしまっていたけれど・・・
参加作家を男女同数にする、という美術界におけるジェンダー平等に関する改革は当時、私にも驚きと感動をもたらしていた。

何かの目標を目指す時、完璧にできることはなかなかない。
プラスチックを減らしたいといいながらもペットボトルを買うこともあれば、ジェンダー平等を意識しているといいつつも登壇者が男性ばかりの場に行くこともある。モヤモヤや矛盾はいつだって誰にでもある。

サステナブルなど耳障りの良い話題には、自己満足ではないか?というようなこともあるかもしれない。
でもまずは、良いかもしれないと思うことを実際に自分でやったり表現してその先を想像すること。そして小さな変化を作ろうと努力することが、大事、という話があった。

3限目のハイライト
津田「例え自己満足であっても、自己矛盾を抱えない、それが大事なのでは。ストレスを抱えない、一人一人がウェルビーイングな状態を目指すことが、サステナブルな世界につながる

世界が良くなることを願わずにはいられない、優しい気持ちになる講義。

4限目 / ドクターX!?臓器移植の最先端ってナンヤローネ?

講師:加藤友朗 / 中井美穂

ドクターXのモデルとなったと言われる移植手術のスーパードクター加藤先生による、臓器移植についての話。

哲学に関する本『正義の教室』でも読んだように、"臓器移植"は単に医療の話ではなく、個人個人の宗教観、倫理観や生き方なども関係してくる。
”究極の助け合い”についての話だ。

日本は先進国の中でも臓器移植の事例がかなり少ないとのこと。
日本は人工透析人口が多いけど、アメリカでは透析より臓器移植をする場合が多い。

よく、子どもの臓器移植をしたいからと募金をする話題を目にするけれど、それは日本では叶わないことだからだそうだ。

日本では、子どもに病気があって臓器移植でしか治らないと診断された時に、移植させたいと思う親は多い。
ただし、自分の子どもが事故などで脳死状態になった時に誰かに臓器を提供したいとは思う親はかなり少ないらしい。
臓器の需要と供給のミスマッチが起こっている現状。

逆にアメリカなどでは、グリーフケアの一環としても「無償で臓器を提供し、誰かの体の中で臓器だけでも生き続ける」ことが、ポジティブな印象を持っている、よって、臓器提供に関して肯定的な人が多いらしい。


臓器移植がなかなか進まない、肯定されにくい、この日本において私たち一般人ができること。
まず、免許証の裏にある脳死時の臓器提供のチェックリストを自分の意思でチェックすること。
家族で話し合うこと。
自分の"死"が誰かの助けになるかもしれない、という想像をする機会を設けるだけでも、少しずつ変わるかもしれない、ということ。

4限目のハイライト
加藤「例えば子どもが亡くなったとしても、その臓器を提供することで、誰かの体の中で臓器だけでも生き続ける。誰かの助けになる。このことが子どもの"死"の喪失感から救われる方法でもある。」

私はずっと、免許証の裏は臓器提供どれだけでもしますよ!どんどん使って!にチェックしています。


終わりに

文化祭ってこういうのがいいな〜と、ふと思った。

お店があって、ライブがあって、という楽しみもいいけど、時にはこういった「知らなかったことを知る」体験をしたい。
「知る」ことは本当に人生を豊かにする。

私は一貫して「知る」というものをこれからも大切にしたいな〜としみじみ思ったエンジン01でした。

楽しい時間をありがとうございました。


自分でやってる「知る時間」についてもまた書こうかな。


自分が楽しいことをしてたらうっかり周りも楽しくならないかな?という気持ちで活動しています。応援してもらえるととても嬉しいです!