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オンラインで絵を買うこと、作家の介入と少しの緊張感について


もしかしたら生涯で初めて・・・

絵を買った。


こちらの作品。



以前から、絵やタペストリーなど壁に飾るものに関して興味があったし、買おうかなというタイミングも何度もあった。

けれど、家族の反対(服でも道具でもなく、絵にそこまでお金をかけるのか?という価値観の不一致)や、踏み切れない思いがあって、なかなか買うまで至らなかった。


オーダーしたいなと思ったことも何度もあるのに、今日まで買わずに来てしまった。

何だかとても、もったいないことをしてきたな、と思った。

「機会」を逃してきたな、と。



かかみがはら暮らし委員会のメンバーであるsiroiさんの企画で、今回、オンラインで絵の展示と販売を行う「絵を買うということ・オンライン」という企画があった。

作家自身がインスタのライブ配信で作品を紹介し、その場でオンラインショップで購入できるというものだ。



↑こちらから期間限定で購入できる。

すでに売り切れているものもある。



なぜ今回、絵を買うまでに至ったか。


1つは、「オンライン展示販売」という仕組みが面白いと感じ、気軽に絵を感じられたこと。


絵を買うためにはどうしたらいいのか?

ギャラリーに出向く癖もなければ情報もないし、偶然入った店先で買えるものでもない。

実はリアルな場所ではほとんど「販売している絵」に出会うことがないと気づいた。

逆に、ネットの中では素敵な作品をたくさん見ることはできる。

だけど、その場で値段がわからなかったり、作品だけ見ても決め手がなかったり、いいな〜と思うだけで時が過ぎてしまう。


そんな時、オンラインで解説してその絵がそのまま買える、という仕組みは、とても手軽で、かつ「買う前提」の気持ちになっているから自分も「選ぶ目」になっていると気づいた。

「見る」ための展示ではなく「買う」ための展示。

タイトルにもあるように、前提が「絵を買うということ」なので、自然と「何を買おうかな」という気持ちで解説を聞いたり、作品を眺めたりできる。

条件を絞ることで、気持ちが絵に真摯に向かい、買うことへの集中力が高まった結果かな、と気づいた。



もう1つは、好きな人たちが企画している、ということ。


世の中に素敵な作品はいっぱいいっぱいある。

ネットでもたくさんの作品を毎日見て、それは流れていって、また誰かの作品を見る、流れる、その繰り返し。

その中で「買いたい」とまでなる動機って、やっぱりその作品を作る人物像が出ていたり、何らかのストーリーがあるもの、となるのではないか。


同じ、かかみがはら暮らし委員会というコミュニティのメンバーであり、普段からやりとりのある仲間だからこそ、その人物像が多少なりともわかっている。

それが絵とリンクして作品に深みを持たせる。

私は多分、絵を買うというよりも、その人自身の見てきたものや表現したいもののかけらを受け止めるような気持ちなのかもしれない。


作家の作品を見ながら、「アイスランドの景色なんだよ」って誰かに言う時、少なからず自分の中に作家がフワッといる感じがする。

そんなふうに言うと気持ちわるいファンみたいだけど(笑)、実際にきっと、作家は私に少し影響を与えている。

その、介入が心地よい。


誰かが自分に与える、少しの介入、少しの影響、それはちょっとした緊張感を持って空気をピリッとさせてくれる、そんな気がしている。


素敵な企画をありがとう。

絵が届くのが今からとても楽しみ。


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