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【中1の主張】私たちは、私たちなりに頑張っている

うちの双子が中学生になって早2か月。
携帯を持って3ヶ月が経った。

二人が携帯を持つ時に作ったルールの
紆余曲折はこちら。

あれから3ヶ月。

二人には毎日のように、そろそろアプリを追加してほしいと訴えられている。

しかし、一緒に決めたスマホルールには
「やるべきことをちゃんとやれていたら、ルールの緩和を検討する」とある。
ただ、毎日二人の様子を見ているが、今のところ決して母が満足出来るレベルではない。

今、私が2人に「これだけはやってくれ!」と
口うるさく言っているのは2つだけ。

①朝は自力で起きて、決まったバスに乗れ!
②英語の宿題を、(火)の21時までに出せ!

以上、である。
なんか、出来そうなもんだけどな。

それ以外はあまりうるさく言ってない。
ゲームを多少長めにしてようが、スマホばかり見てようが、ある程度は黙認する。

でも、そのたった2つが何せ出来ない。
2人はとにかくマイペース。

まず、朝起きない。母は何度も起こす。
ごはんを食べるのも着替えるのもダラダラ。よって、予定のバスに間に合わず、最近は一本後のバスに乗る。

そして、宿題を出さない。
この場合の「宿題」とは、私が先生をしている英語教室の宿題。娘であると同時に私の生徒でもある2人は、(水)に授業があるので(火)の21時までに提出するように決めてみたが、それが一苦労。

娘たちの小学校は宿題が一切出なかったので、塾にも通っていない彼女らにとって、「宿題」はうちの英語の宿題だけ。

「期日までに提出する」という社会の基本を身につけて欲しいから、計画を立てるように色々働きかけたり見守ったりしてるが、どれもなかなか上手く行かず、それが身に付かないまま、宿題が大量に出る中学校生活に突入した。人を責めずに仕組みを作りたいけど、もう母は仕組みを思いつかない。

そんな状態なので、アプリを増やすどころか、
「減らすぞ!!!」と母は怒りたいところだが、とりあえず1学期は様子を見ると決めたので、我慢して様子を見ている。

そんな中の
「ねぇ、そろそろアプリ増やしてよ〜」である。

増やせるかぁぁー!!!!!

と、私の頭の中のおいでやす小田が叫ぶ。

そんな中、先日お小遣いの記事でバズった次女が、携帯片手に近寄ってきた。

「ママに今動画送ったから、見て。」

スマホを見る。
次女から転送されてきたのは、一本のyoutubeショート。

そこにはアインシュタインの言葉が書かれていた。

アインシュタインは授業中、
生徒の前で黒板にこんな式を書いた。

9×1=9
9×2=18
9×3=27
9×4=36
9×5=45
9×6=54
9×7=63
9×8=72
9×9=81

そして
9×10=91 と。

授業を受けていた生徒たちは皆笑った。彼が間違えたからだ。生徒たちは彼をからかった。

生徒たちが黙るのを待って彼はこう言った。

「9×10の答えは91ではなく、たしかに90だ。みんなたったひとつ間違えただけで私を笑った。

私は9個の問題を正しく解いたのに、
だれも私を褒めない。


社会では成功よりも、
ほんの小さな間違いばかり指摘される。


間違いはプロセスの一つだ。
決して間違いを犯さない唯一の人間は誰だと思う?

何もしない人だ。」

「ママ、私の言いたい事伝わった?」

…伝わった。

きっと彼女が言いたいことは、こうだ。

朝ちゃんと起きられた日は褒められないのに、起きれない日は「なんで起きないの!」と怒られる。

宿題をちゃんとやった日は何も褒められないのに、一度やらなかっただけで「出来なかった」と怒られる。

私たちは、私たちなりにがんばっているのに。

毎日重いリュックを背負い、7:00過ぎに家を出て、バスで中学校に通う。
まだ慣れない環境で6時間も黙って授業を受けて、緊張しながら部活に出て、ヘトヘトで帰ってきたと思いきや、学校の課題に追われ、ママには
「ご飯たべちゃって!」
「早くお風呂にはいって!」
「宿題やったの?」
「やったなら早く寝なさい!」と言われる。

ママは出来た時は褒めないのに、
出来ない時はそれを責める。

もっと褒めてほしい。
もっと認めてほしい。
私たちは、私たちなりにがんばっているのに。

そんな気持ちが伝わってきた。

頭をガーンと殴られた気持ちになった。
そっか、そうだよな。

私たち大人だって、同じだ。

私も、先日夫に怒られた。
「冷蔵庫の中に賞味期限の切れたハムとしなしなのきゅうりが入っていた。冷蔵庫の中の食材はちゃんと管理して使い切ってほしい。」

私は思った。

実はここしばらく、冷蔵庫の中は結構うまく回っていた。ダメになりそうな食材や家族が残したおかずは、率先して私の朝食や昼食となり、ここ数週間廃棄した食べ物もほとんどなかった。

そんな時、夫は気が付かない。
よって、褒めてくれることもない。
しかし、賞味期限切れのものを見つけた途端に「管理が出来てない」と怒られる。

家事全般が、そうだ。
排水口の掃除も、乾燥機の埃取りも、ゴミ捨ても、欠かさず出来た時は褒められないのに、忘れた時は「ちゃんとやって」と怒られる。

次女の気持ちがめちゃくちゃわかった。
そうか、そういうことか。

これは、夫が悪い訳でも私が悪い訳でもない。
アインシュタインの頃から皆同じように、成功を褒めずに失敗を責めてきたんだな。人間て、そういう生き物なのか。じゃあ仕方ない。

怒る側は「出来て当たり前」だと思ってるから、出来てないと怒る。出来て当たり前のことなのだから、もちろん出来ても褒められる事はない。

でも、その"当たり前"も、本人にしてみたら、努力と継続で成り立っている"当たり前"だ。

私たちが簡単にできる"当たり前"も、双子にとっては高いハードルなのかもしれない。
それは、慣れない生活で頑張っていたり、苦手なことに対峙している最中なのかもしれない。

怒られたら、やだよね。
怒る方も、やだしね。

褒めてあげよう。
せめて認めてあげないとな。

重たいリュック背負って、学校に行ってるだけでも偉いよな。ましてや、他の子より一時間近く早く家を出るんだもん。それだけでも、大変だよな。たしかに偉いよ。

慣れない部活も休まず出てるし、体育祭の練習もよく頑張った。

気づいてたよ。
ここ2週間くらいは英語の宿題がちゃんと出せてる事。朝はまだ起きれてないけどね。

私、生徒には褒めれるんだけどな。
自分の子って、家族って、褒めるの難しいよな。
わかってる。わかってるんだけど…。

そんな双子は今朝も起きれず、ダラダラ準備をした結果、一本後のバスも乗り遅れ、結局車で送って行った。

わかってるけど、腹立つぜ。

早く寝れないのは、本当に宿題のせいなのか?
だいたいその宿題、いつ出されたものなのよ?
前日の夜にやってんのが原因でしょ。
時間が無い無い言うけど、毎日ログインしなきゃいけないゲームとやらは、欠かさず毎日やってるじゃん。あぁ、時間術の本を一番読ませたいのはキミたちだ。

あなたたちなりに頑張ってるのもわかるけど、母は、褒めてあげたい気持ちと怒りたい気持ちが毎日せめぎ合い、結局怒りたい気持ちが、ここのところ連勝している。

毎年、中1の生徒たちが、生活スタイルが激変し、体調を崩しながらも必死でついて行っている姿を見ていたので、うちもこうなるとわかっていた中1の壁。わかっていたけど、本人も母も対応しきれない。

ちなみに、現在中3の長女は、持ち前の体力とポジティブさで中1の壁をするりと越えた。

今朝も、何回起こしても起きてこない双子を横目に、1人で5時に起き、テスト勉強をしてから、学校が好きすぎて「1分でも早く学校に行きたい」と7:00前に「いってきまーす!!」と走って家を出て行った。

双子は「学校は嫌いじゃないんだけどさぁ、面倒くさいし、行きたくないし、出来ればずっと家で寝てたいよね。」との事。

あたしゃ、長女と双子のテンションの高低差に、気圧で耳がキーーーーンてなるよ。

それでも、双子は双子なりに頑張ってるんだろうな。それはわかるんだけどさ。

世の中の中1(または小1)のお子さんを持つ親御さん方。去年と環境が変わりすぎて、ついていけてないのは、あなただけじゃないです。
大丈夫。私もです。

子どもたちも大変だけど、親も大変ですよね。
子に振り回されながらも、なんとかマネジメントしていきましょうね。

みなさん、明日は土日です。

全員、ゆっくり休めますように!!!!

(でも、母って平日より土日のが忙しい説、あるよね。)




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