#1年でBリーグ全アリーナ制覇の旅 旅行記 広島編(20/54:暁の水平線に)
はじめに
どうも。2TBのHDDがそろそろ埋まりきりそうなはおーです。
画像や動画を整理する時間がなさすぎて……。
さて今回は岡山編の翌日、12/10(土)の広島ドラゴンフライズ観戦記になります。
いま、成績的にも興行的にも目覚しい成長を遂げている広島。彼らにしかできないものをいくつも体感して、凄く新鮮な1日でした。
旅の記録・広島編
実は古戦場でもある
岡山から新幹線、在来線と乗り継いで宮島口駅へ。そこからフェリーに乗ります。
今回の旅初のフェリーですね。ネタバレですがこれが唯一のフェリーでもあります。
という訳で、広島のみならず日本随一の観光地である宮島は厳島神社へ。
この水に浮かぶ鳥居がとても神秘的で、何度来ても飽きない名観光地です。
満潮に近い時間ですと、社殿も海の上に浮かぶのでより幻想的。
この日は天気も晴れてて凄く気持ちが良かったです。
なんかヒーリング効果がありそうな動画が撮れたんで置いておきますね。
お昼ご飯代わりに、宮島の牡蠣屋(店名)焼き牡蠣と地ビールを堪能。
焼き牡蠣は海の塩気を感じるので追加の調味料いらず。生牡蠣が好きだけど、旨味がぎゅっと詰まるから焼きもありだよなあ。
そしてこのビールはレモンビール。中にはレモンの輪切りと皮や果肉のスライスが入ったもので、レモンの苦みがいいアクセントになっています。
この日のような天気がいい日に飲むと爽やかな気分になれます。
このままフェリーで宮島口へ戻った後は、電車でそのままサンプラザホールへ向かう事ができます。
濃いなあ
市電で商工センター入口駅に到着。ここからアリーナを目指して歩いていきます。
アリーナまで広がっている歩道橋には、ドラゴンフライズの選手達があしらわれた装飾が観戦者をお出迎え。
という訳で、広島サンプラザホールへ到着しました。写真は見た目重視で駅から繋がっているゲートからは逆の方向から。
1985年開設のこのアリーナは、試合の開催されるホール棟、ホテルとしての機能がある宿泊・宴会室棟、附属体育館となるサブホールから構成されている……施設です(雑)。
ある意味、ここ最近求められている、様々な機能を持たせる事ができるアリーナの先駆け的存在かもしれません。ここで結婚披露宴とかできますからね。Bリーグブースター同士の結婚にはおすすめかもしれません。
面白いなと感じたのは、グッズショップの陳列の仕方。
通常だと選手別グッズ(名前入りのTシャツやタオル)については、ジャンル別に並べる事が多いと思うんですが、広島は選手別の販売領域を用意して、そこに各選手のグッズをほぼ全て展示する形。
広島以外にもやっているチームはあるんですが、初めて遭遇した(多分)のでこのタイミングで紹介しました。
Bリーグは結構選手推しの文化が他プロスポーツと比べても強い傾向があるように感じるので、そのニーズを満たすという意味ではいい陳列方法だと思います。
とは言え、これは商品ジャンル別でも選手別でも正解はないですからね。チームがどういうマーケティングをやりたいかにもよると思います。
あと心なしかドラフラのホームゲームは音響が良かった気がします。耳が良い方じゃないんで気のせいかもしれないけど。
重低音効かせたBGMを多用してたからそう感じたのかな?BGMの雰囲気は結構独特だと思います。
という訳で観戦。この日の対戦相手は新潟です。
特徴的な点で言うと、1階2階共に、少しですが座席にクッションが効いているので座りやすいです。後意外と座席幅も広く感じて、座席の快適度はかなり高め。
見え方で言うと、2階からの視界イメージはドルアリに近いかな?この大きさの割には近めに感じる設計。ある程度高さがあるからそう見えるのかも。
1階の雛壇も傍から見ている分にはある程度段差があるので悪くはなさそうです。
総じて観戦快適度は高めのアリーナ。
ただ1点、この日は↑の画像からではなく2階の最前列で試合を観ていましたが、2階最前には大き目の柵があるのでがっつり見切れ席でした。宇都宮なんかはホームページにその旨を書いてくれているんですが、確かドラフラはなかったような。
ドラフラはかなり特徴的なプログラムが1つありまして、試合開始前のおりづる交換、そして試合終了後に最もフェアプレーをした選手に贈られるおりづる賞。
広島は皆さんご存知の通り、歴史的背景から平和の街として知られる場所。平和への想いが、こうしてホームゲームのプログラムの中にも入っています。
広島を本拠地にするプロスポーツチームだからこそ担える役割を積極的に行っているという意味で、とても素晴らしいプログラムだと思います。
また、対戦相手の選手が退場する際に会場全体でスタンディングオベーションを行うのも特徴的です。
プロスポーツが開催出来る事、自分達が観戦できる事が決して当たり前ではない、という基本的な事を改めて思い出させてくれます。
あと、広島もこのように試合中のルール解説を挟んでくれるんですが、マスコットのモヒカンアビィが審判のシグナルをやっているイラストが個性的ですね。
自分も審判のシグナルを全て完璧に覚えている訳ではないので、これは勉強になる。
試合は96-63で広島の勝利。
ちょっと強すぎますね。新潟との力関係で言えば1stユニットのクオリティの差が大きく出たゲームでした。1Qのスリーが広島はかなり高確率で決まっており、また試合全体を通してフィジカルで積極的にディフェンスしていく姿勢が新潟に大きく刺さった、そんな印象のゲームでした。
そのディフェンスですが、この日のスティールは合計12。スティール後の攻撃も早く、その中心はやはり寺嶋。彼がFLASHと呼ばれる所以を垣間見た試合でもありました。
新潟はこの試合で自分はコーバーンが初見でしたが、彼のオフェンスはハマった時の爽快感が段違いですね。ダンクで盛り上げるという特性もありますが、普通にゴール下のフィジカルが強い。
ただ、この日はメイヨなどマッチアップ相手が非常に器用なタイプが多く、そもそもフィジカル勝負を仕掛けてもらえない場面が多かったのが辛かったですね。
ビーコルポイントは広島のミリングHC。ビーコル退団時のコメントがコメントなだけに、即広島へ行ったことを快く思わないビーコルブースターも多いですが、やはりディフェンス指揮能力は一流ですね。60点台に相手を抑えるというのはその証左だと思います。
また、ファンを盛り上げるHCとしても優秀。この日もインタビューで「勝ちじゃけえ!」がさく裂して、ビーコル時代もこうやってファンを盛り上げてくれたなあと、少し昔を懐かしむ気持ちになりました。本当にいいHCです。
思えば夕飯2回体制はこの辺から始まった
試合後は電車で広島駅へ行き、駅構内にあるかなわで夕飯。この時電車内で網棚の淵に頭を打って15分ほど安静にしていました。
やっぱり生牡蠣は食べておかなきゃ。冬の生牡蠣を食べる瞬間は何にも変えられない贅沢タイム!
右下の小瓶はブランデー。これをほんの少し垂らして食べると牡蠣が物凄く華やかな味になります。
日本酒で合わせるのもいいけど、牡蠣は白ワインと合わせるのも悪くない。
そして広島と言えばこれも外せない。お好み焼きを食べにふみちゃんへ。
お好み焼きの生地がパリッパリで、中の野菜もしっかり火は通っているんだけどシャキシャキとした食感が残っていて、味以上に食感が楽しいお好み焼きでした。
炭水化物なのでお腹も膨れて満足の夜でした。
ちなみにお好み焼きにはラガービールを合わせました。力強い味のメシには力強い味の酒。これ鉄の掟。
という訳で広島市内で一泊。上の写真は翌日朝6時半くらいの広島駅前。
ここからバスで次の目的地、島根県は松江に向かいます。
あとがきとおまけの1枚
広島は初訪問でした。
なんか……濃い観戦体験だったなあと思います。
まずサンプラザホールの建物としての作りが興味深かったり、演出もスタイリッシュで、かつスタイリッシュ系統被りをどのチームとも起こしていないような独特の雰囲気。
そして何より、広島のチームとして、社会的な役割を果たそうとする姿。
プログラムにしろ何にしろ、チームコンセプトの違いはあれど、突き詰めれば詰めるほど似たようなものの量産型になるのかな、っていう自論が自分の中にはあって、それは日本・海外問わず先駆者たちがトライアンドエラーを重ねて、最適なものが何かというのを確立していくから。先駆者たちの後ろに続くチームは、ある程度のノウハウをそこから享受して、低リスク・低コストで素晴らしいエンターテインメントに近付ける事が出来るものだと思っています。いい循環ですよね。
ただ、標準化?最適化?されたものとは違う、そのチームだからこそできるエンターテインメントが必ずあります。自分が旅行記で何度も口にしている「色」ってやつですね。言語化するとこうなるのか。自分でもびっくりした。
で、ドラフラに関しては、自分たちじゃないとできないプログラム、エンターテインメントっていうものを、今まで行った中で1番実践しているチームだと思います。
それは勿論平和へのメッセージという点もありますし、アジア枠の積極活用などBリーグの狙ったマーケットに沿ったチーム作りという点もありますし、上では書いていませんが、地元民の集う、ある意味お祭りとしての側面もしっかり残していて。
要は、このホームゲームってもう、「広島」「Bリーグ」「地域のスポーツチーム」という記号の集合体であるドラフラにしか出来ないものになってるんですよね。消して他のチームが替えがきくホームゲームやってるっていう話ではないですよ。
その意味で、このホームゲーム全体を自分が生で浴びる事ができて良かったなあと思いますし、時代もどんどん進化し続ける中で、「最先端」と「ドラフラにしかできない事」の素晴らしい融合体であるこのホームゲームを、未来永劫残し続けて欲しいなあ、と感じました。
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