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母との境界線


息子を産んでから、実母との関係が拗れた。
それまでは本当に仲良しで旅行に行ったりランチしたり。
反抗期なんてなかった。

友だちみたいな親子だった。


今、自分の家庭を持ち、子育てをしている。
子どもの頃には気づかなかった心の傷が
今になって疼き出す。

息子を産んでから気づく、
繊細で心配性で過干渉な母。
母の思うレールに乗って進んできたと
今になって気づく。
心配という名の支配。

毒親と言い切れるほどでもなく、
周りから見ればいいお母さんだ。

手料理も作ってくれるし、欲しいものも買ってくれる。
だけど、面と向かって愛情を感じた覚えがないことに気づいた。
もっと、一緒に遊んで欲しかった。話を聞いて欲しかった。受け入れて欲しかった。
小さい頃の私が叫んでいる。

あの頃の母のようにはなりたくない。と思いつつ、やっぱり自分も母と同じような人間であるようにも思う。


だから今、
思春期に引けなかった母との境界線を必死に引いている。
母とは同じ人間ではないし、同じ価値観でもない。

境界線を引けた後、ひとりひとりの大人同士でまた楽しめる日を待っている。

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