見出し画像

女性の心とからだの健康

先日行ってきた授業。
健康でしなやかなカラダづくり講座@青山学院大学スタンダード科目の一環として
大塚製薬様と青山学院大学の連携したヘルスプロモーションへの取り組み。

トレーナー仲間であるイッチーにお話をいただいて、講義をしてきた。

テーマやお題は自由だったので、過去に作った資料などを色々とまとめていたら気づけばスライドは100枚近くになっていた…
時間は60分。正直なところ、あと2時間はしゃべれたなと思う。笑

教授にお願いして、リアクションペーパーを書いてもらうようにした。
学生の反応は非常に薄かったので、終わった瞬間は少し心配だったのだけれど、読んでみたら。

「興味深い内容ばかりで聞き入ってしまいました」
「ダイエットに成功したいと思っているのに食べない選択をしていたので、きちんとした知識が必要だと感じた」
「姿勢のことは気になっていたけれど、何が正しいのかわからないまま自己流でやっていた」
「反り腰、ストレートネックだと思うのでこれから教わったことを気をつけていきたい」

という感じで。ほっと一安心。

女性の身体のことを学ぶ機会って、学生時代はほとんどない。しかも、身体的性差があるということで、どのような特徴があるかなども、そこまで突っ込んで話してくれる人もいない。
ライフステージの変化に伴って、女性は身体が揺れ動き、同時に心も揺れ動き、「私ってなんでこんなんなんだろう?」と落ち込む。
「太っている」「痩せている」で一喜一憂し、ダイエットに励む。メンタルが安定しなくてやる気が起きず、勉強にも運動にも身が入らない。
それによって、「自分のやりたいこと」に集中できないという女子学生は多いかもしれない。

危険なのは、逆もそんなによくはないということ。頑張りすぎも、女性には大敵だから難しいのだ。
私はどちらかというと「頑張りすぎる」タイプで、一生懸命やったら成果、結果は出ると思って生きてきたし、今もそう思っている。
けれど、「男性と同じくらい、それ以上に頑張ってキャリアを積んでいきたい」と思っていた時期があって、その時は本当に体調が悪かった。

普通に仕事もできるし、生活もできるけれど、
月経が止まっていた。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)という病気になっていた。
簡単にいうと、長時間労働とストレスで、生殖機能が低下していたってこと。
今ではもう改善しているので定期的に月経は来るけれど、仕事をしすぎてストレス溜めると生理は遅れるようになった。

女性は、自分自身の「ちょうどいい頑張り具合」を見極める必要がある

私はそう考えている。タフな人もいる。めちゃくちゃ頑張れる人もいる。そういう女性は、やはり体力があって、気力があって、元気だ。筋力も、持久力も、免疫力も強くて本当にパワフルなのだけれど、やっぱり同じ条件だったら、男性ほどは動けないんだ。それを自覚する必要がある。

日本社会はまだまだ男性優位だけれど、男性の方が力を発揮するのに優れている動物であり、それが社会での役割だから、私はすべて女性を優先にして欲しいとは思っていない。ただ、生物学的に、男性と女性はキャパシティが違うということ。
女性は妊娠・出産という素晴らしい機能を持っているが故に、身体と心が不安定になりやすいし、男性のように働くことが難しい、、、ということを知ってもらいたいだけ。

同じことをやろうとするから、同じものを求めるから、うまくいかないだけ。
元々違うんだ、ということを理解し、お互いを尊重すればいい。

この授業の時に、男子学生も何名かいて、とても真剣に聞いてくれていた。
「女性の身体を学ぶことはなかったので、知らないことばかりだった」
「先生のお話していたことは、社会にもっと広まって欲しい」
とまで書いてくれていた男子学生が。
理解しようとしてくれている人だっているんだよね、、と嬉しくなった。

今回は、どうしたらコンディションを整えられるか?健康な状態でいられるか?という女性だけのお話ではなかったので、姿勢、呼吸、インナーユニット 、モビリティエクササイズなども話したし、
栄養、食事のことも実践できる具体的なお話を盛り込んだ。

男性が、社会が優しいから、敬ってくれるからそれにおんぶに抱っこ、甘えるのではなく、自分自身の身体と心を整えて自分のできる範囲、キャパシティを増やしていくことも、女性の役割だし頑張りどころだと思っているから、

やりたいことをやる、好きなことをやるための基盤となる
身体と心の健康づくりをしましょう!
そのために、ヘルスリテラシーを高めていきましょう!


そんな形で締めくくったのだった。この授業、すべての大学でやりたい。
出張はなかなか今の状況大変だけど、できる限り都心、関東から攻めていき全国どこでもやりたいね。今の私は、まだまだ認知度が低いのだけど、これからやりたいことをやるために、もうちょっと力つけていこうと思います。

若い世代に還元する、ということが、ある意味私の役割なんだなと思った。ので、メモでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?