ひとり時間が人との時間を豊かにする
在宅ワークが定着したらますます一箇所に長期間住むということがなくなるんじゃないかと思う今日この頃。バンライフもさらに広がっていく可能性大だと勝手に思っています。
そんな中、とても興味深い本に出会いました。その名も
「社会不適合僧侶の究極ミニマル生活 くるま暮らし。」
なんと著者は現役の僧侶。
著者の静慈彰(しずかじしょう)さんはニュージーランドに移住した友人を訪ねた時に、彼が車で生活していることに影響を受けて、帰国後車上生活を始めたそうです。
オーストラリアでも旅をしながら車で寝泊まりしている人をよく見かけましたが、海外の人たちの旅行やアウトドアに対するハードルって低いんですよね。
公共の施設もアウトドアの環境が整っているし、道路が広いのでモーターホームやトレーラーを牽引できる。泊まる場所をあれこれ考えなくてもいいというのはフットワーク軽く気軽に旅を楽しめる1つの要因なんじゃないかなと思います。
キャラバンパークと呼ばれる車のキャンプサイトもいろんなところにあるので回りやすいんですよね。
寝るところを気にせず、気ままに移動。
旅と生活が一緒になって、たどり着いた土地を楽しむって最高の贅沢だと思うんです。
静さんは道中、淹れたてのコーヒーを飲んだり、自炊してパスタやカプレーゼを作ったりとすごい満喫ぶり。
全国各地で法要の依頼があると車で向かい、暖かくなると海でサーフィン。
雨の日は雨音を聞きながら瞑想…。
ゆくゆくはバンライフを…と憧れを抱いている私にとってはますます夢が広がると同時に、内容もとてもためになるのでバンライフについていろいろ教えてもらっている気分になりました。
ベースカーは買うなら漠然と王道のトヨタハイエースかなと思っていましたが、静さんの本を読んで日産キャラバンにしようかと思ったくらいです。笑
静さんは著書で「一人だと気が楽」とおっしゃっていましたが、今のスタイルに落ち着くまでたくさんの辛い経験や苦労をされてきて、やっと自分のペースを確立できたのかなと感じます。
きっと繊細で空気が読めて真面目だからこそ周りに対して気を使いすぎてしまうんですよね。
最近ではHSP(Highly Sensitive Person)、いわゆる「繊細さん」という言葉もだいぶ認知度が高まってきましたが、繊細で生きにくさを感じている人って結構いると思うんです。
五感で受け取る情報を敏感に感じすぎて疲れ切ってしまう。
目から耳から情報は絶え間なく入ってきているので、それを全部受け止めていたら身がもたないです。
私も人とわいわいするのも好きですが、そんな時間がずっと続くとひとりの時間も欲しいなと思います。旅行も気ままでいられるので一人で行きます。
たまにはひとりで充電する時間って自分を育んでいく上で大切なひとときなのだと思います。
これは今の状況にも通ずるものがあるような気がします。
なかなか会いたい人に会えない今。
ひとりの時間を豊かに過ごすことが人とふれあう喜びを何倍にも増幅させるのかもしれません。
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