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日本の細かな気配り~道路の比較~

数年前、こんな話を聞きました。

日本;自信を持って世に送り出せる製品を売り出す。
A国;ある程度形になった製品を売り出す。そして、ユーザーの声を聞きながら質を上げていく。

A国は欧州のどこかだったと思いますが、忘れてしまいました。
もちろん他にも原因はあると思いますが、この違いが生産性の低さの要因の1つだという話です。

当時はそうなのか!と素直に納得しましたが、最近は消費者の国民性にもよるのかな、という気がしてきました。
元々きめ細かなサービス、痒いところに手が届くような工夫、質を追求してきた日本人にとって、完璧に近い製品であることは当たり前のような感覚であり、中途半端な仕上がりの製品は受け入れられづらく、一度悪い噂が立ってしまった製品の印象を変える難しさを考えると、そうなってしまうのは仕方ないかなという気がします。その点、ちょっと問題があるくらい普通、求めていた機能さえあれば文句を言っても無駄、といった雰囲気がある国では、その欧州の国のビジネス形態でやっていけるのかなと思いました。


なぜこんな話を思い出したかというと、
この数日ハワイの道路の運転のしにくさを改めて感じたからです。

1. 朝日の反射で何も見えない道路

数日前、雨上がりの早朝運転していたときのこと、丁度日が昇る方に向かって車を走らせていました。
その日、太陽の光を路面の水が反射し、前が全く見えなかったのです。
通り慣れた道だったこともあり、辛うじて交差点があるのが分かるものの、信号が何色か全く見えませんでした。
日本で運転しているときも朝日や夕日が眩しくて前が見づらいということはありましたが、車についている日差しよけのサンバイザーの角度調整で大抵はどうにかなりましたし、ましてや信号の色まで分からないとなることは1度もなかった気がします。ちょっと目のやり方を変えるだけでも見やすくなったり。今回のように
「全く見えない、怖い!」
と思った記憶はありません。
今回は本当に殆ど何も見えず、唯一見えた後方に後続車がいないことだけを確認し、徐行して進みました。
ハワイの日差しの強さもあるかもしれませんが、信号機の色が直前まで見えないのは信号機のライトの質の違いでしょうか?

2.車線が見えない

日本にいる間、私はどちらかと言うと夜の運転の方が好きでした。歩行者は見えづらくなるかもしれませんが、他の車、とくに小道から出てくる車などの位置がライトで分かりやすかったりしたので、安心して走ることができました。


ハワイでは、夜の運転が本当に嫌いです。
なぜなら車線が見えないから。

場所によっては車線に沿ってライトが設置されていたり、街灯が沢山ついているので問題ないのですが、たいていの道でハワイの車線は近づかないと夜は殆ど見えません。それにも関わらず急に車線が1つ減ったり、車線が道なりでなかったりします。
例えば、
信号の手前は2車線なのに、信号の先は1車線に減る(2車線のうちスタートダッシュ切れた方が前に行く・・・) 反対に車線が増えることも。分かりやすく減ったり増えたりしてくれればまだよいのですが、信号直後の道幅は変わらないのに1車線になり、徐々に狭くなっていったりします。

交差点の真ん中で車線がずれるようになっており、素直に直進すると隣の車線に入ることになってしまう。(隣を走っている車とぶつかる危険も。)

などなど車線が見えないと命取りのような道がよくあるにも関わらず夜はその車線が見えません。

昨晩も友人宅から帰宅する際、片側2車線?3車線?の大きな通りにもかかわらず信号のない交差点を左折しなければなりませんでした。
初めて行った場所だったので道路の状況も把握しておらず、どこに向かって左折していいのか全く分からない・・・どこに中央線があるのですか?状態。でも私が最初に停止線で止まったので他の車は私が行くのを待っており、ゆっくり考えたり判断する時間もなく、とりあえず大きく曲がりました。

日本では大きな道で車線が見えない経験をしたことは無い気がします。

ハワイの道路は舗装状態が悪くガタガタしているところも多いです。
車線・信号機・街灯、色々なところで日本は安全に対する配慮がされているのだろうな、と日本人の意識の高さを感じる夜の運転です。




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