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フリーランスになるか迷っていた私の背中を押してくれた、とある人の言葉

こんにちは。フリーランスのきゃめです。

「きゃめ」は大学時代のあだ名です。
当時は女子サッカーをやっていて、茶色い家具と同化するくらいに焼けていました。顔の作りが濃いめなのもあり、初対面の人に「東南アジア系の人ですか・・?」って言われることが多くて。
「通称キャメロン」になって、最終的に「きゃめ」って呼ばれていました。

どうでもいいマメ知識

今日はフリーランスになるかどうかを迷っていたときに背中を押してくれた、とある人の言葉を紹介します。

その人はたぶん、私にそんな影響を与えたなんて、知らないと思います。言ったことないから。

その人が誰かというと・・・

・・・

・・・

美容師さんです!!

・・・

マジです。

美容師さんのひとことに背中を押されて、会社員、辞めちゃいました。

その美容師さんとは、上の子(息子9歳)を妊娠したときからの付き合いです。私の1歳下だったと思う。

あの、引かないで欲しいんですけど、私、美容室に行くの、年1回あるかどうかなんですね。2年くらい行かないこともある。いつも結んでいるので、正直、切っても切らなくてもあまり変わらないんです。

なので美容室に行くのは、髪の量を減らしたいときと、なんか気分を変えたいとき。あと誰かに髪を洗って欲しいとき。笑

その美容師さんは、人と話すともれなく疲れちゃうタイプの私でも疲れずにいられる相手。話したくない気分のときは話しかけてこないし、今ちょっと話したいなってときには話しかけてくれる、間のとり方がしっくりくる人です。

初めて会ったときには、真ん中くらいのグレードの人だったと思う。でも私が年1か隔年でしか髪を切りにいかないってのもあり、会うたびにランクアップしていってたんですよね。

で、気がついたら店長になっていました。

「俺、もう店長になったし、次はそろそろ自分の店、出したいんですよね~。立地は結構こだわりあるんです」って話す姿が、まぶしくて。

しがないサラリーマンな私にとっては、自分のスキルを武器に着々と出世していっているその美容師さんが羨ましかったんです。

そこからまた1年か2年が経って、ふらっと髪を切りに行ったら、美容師さんはもう、そのお店にはいませんでした。別の人に切ってもらいながらリサーチしてみると、どうやら自分のお店を出したそうです。

夢を実現させたんだ、かっこいいな~!

と思いました。

もう会えないのは、ちょっと寂しいけど、応援しているよ、美容師さん。

・・・と思ったんだけど、

話を聞くと、なんと、出したお店はすぐ近くだそうで。普通にまた切ってもらいに行けることが判明(!)さみしかった気持ちを返せ!

そこから半年ほど経って、いつもより早いタイミングで、その美容師さんの新しいお店に行ったときの感動は今でも覚えています。

たくさんの光が注ぐ開放的な店内に、木目の綺麗なテーブルに、フレグランスのいい匂い。こだわりがたっぷり詰まっていそうなお店でした。

ここで全力で人見知りを発揮する私。

前のお店で切ってもらっていたと言えません(←言えよ!!!)

最終的には美容師さんが「前に何回か切ったことありますよね?」と思い出してくれて、「そうなんです~」ってなったんだけど、思い出してくれなかったらどうするつもりだったんだ私。ただのストーカーやないか。

はい、ここからが本題です(長くてすいません)

その美容師さんに「お店出したいって言ってましたもんね。すごいですね~」って、いろいろ話を聞きました。運悪くコロナ禍でのオープンになってしまい、市況は最悪な状況だったそうで。

でも、来てくれた人のホットペッパービューティの口コミひとつずつにお礼のメッセージを書いて、少しずつリピーターで来てくれる人が増えていったんだって。めっちゃ地道な努力。すごい。

「私、会社を辞めようかなと思ってるんですけど、勇気がなくて。手に職もないし。結局ずるずると働き続けているんです」って言ったんですね。

美容師さん「へー。なんの仕事したいんですか?」

私「Webマーケティング、、ですかね」

美容師さん「それって、初期投資、どのくらいかかるんすか?」

私「えっ・・・パソコンがあればいいから、初期投資、いらないです」

美容師さん「え!そうなんすか!初期投資いらないのに、なんでやらないんすか?」

私「えっ・・・なんででしょう・・・」

美容師さん「失うものがないなら、俺ならやっちゃいますけどね~。店を出すみたいに、ウン千万の借金が必要、とかじゃないなら」

その言葉を聞いた私、固まりました。

たしかに、初期投資もいらないのに、なぜ私はチャレンジしないんだろう・・?

失うものといえば、固定の給料でした。しがないサラリーマンの私にとって、固定の給料はかなり大きな存在です。

でも、言われてみれば、自分の給料分くらい稼げれば、別に損はしない・・のか・・??

別に大きな借金を背負うわけじゃないのに、なぜ私はやらないんだろう・・・・

目の前のこの人は、私よりも年下なのに、ウン千万の借金を背負ってお店を出しているのに。私は何を守っているんだっけ?そんなに守らなきゃいけないもの、あったっけ?

ここから徐々に、自分の中にあるやらない理由をつぶしにいくモード(覚悟決めモード)に入ります。

最終的に決断するまでには、さらに2か月くらいかかるのですが。その話は、またいつか。

私の背中を押したのは、まさかの、夫でも、友人でもなく、1年に一度会うかどうかの美容師さんだったよ、という話でした。

それからも1年に一回くらい、その美容室に髪を切りに行きます。

会うたびにフェーズが変わっていて(前回会ったときは、法人化したと言っていました)いつも私より何歩か先を行って、どんどん自分の夢を叶えていく美容師さん。

お店の前を通り過ぎると「今日もがんばっているかなあ」と思い出して、エネルギーをもらっています。

あのとき、背中を押してくれてありがとうございました。

フリーランス1周年を目前に、きっかけになったひとことを記録しておきたいなと思って書いてみました。

そろそろ1年経つから、また髪、切りに行こうかな。

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